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材料が変わる。

僕らクリーニング屋さんが使っている資材には色々なものがあります。


洗剤、溶剤、染み抜き剤、糊、助剤、中和剤、ソフター。
これらは洗うときにか必要なもの。

他にも、包装用のビニール、ハンガー、ワイシャツの襟に使う紙、ニット類をたたむ時に使う紙。
他にも色々と使っています。


どこの業界でもそうだと思うのですが、御多分に洩れずクリーニング業界も売上減少を続けています。
また、クリーニングを利用する世代にも変化が起きてまじて、若い人よりも高齢の人の方が利用されている実態がある。
また、クリーニング屋さん自体も高齢化、後継者難、機械が壊れるなどなどいろんな理由からやめて減っていっています。


一言で言うと、クリーニングに関するものがどんどん減っていっているわけです。


するとですね、いろんなものに影響が出始めます。


例えば、洗剤がなくなったり。


これはうちで実際にあった話ですが、今まで使っていた洗剤がなくなってしまったんですね。
製造中止だそうです。

今までは、製造中止になるのには理由がありました。
洗剤の中の成分の1つが使えなくなったので、製造ができないとか。
あるんです、そういう事が。
急に禁止薬品に指定されて使えなくなる事があります。
一応、メーカーさんも代替品を探して作ろうとするんですが、同じようなものが作れずに結局、製造中止に。


ところが今は少し違います。


うちが使っていた洗剤は、小さなメーカーさんが作っていました。
そこの洗剤を使うクリーニング屋さんが減ったので作る事ができない、と。
少量では作れないので、ある程度販売先がないといけません。
クリーニング屋さんが辞めているので、販売先が減り、製造そのものが出来なくなってしまったようです。


似たような話は他でもあります。


僕らが使っているドライクリーニングの溶剤も、年々上がっています。
その理由は、毎年溶剤の売れる量が減っているから。
原油価格の高騰なども影響していますが、それだけではなく、単純に販売量が少ないから値段も下がらない、こんな理由もあるんですね。


今年は、今まで使っていた資材の中で、販売中止になったものがいくつかあります。
もしかすると、今後も似たような事が起きるかもしれません。
クリーニングの品質に関わる部分なので、僕らも正直な話、かなり気になっています。


安定し仕事をするためには、安定した資材の仕入れは欠かせませんからね。


減る、という事はこういう影響もでる、という事。
まだまだこれからいろんな事が起きそうな気がしてます。
情報収集を常にしておかないといけませんかね。
気が抜けないな。

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