クリーニングは本当にクレームが多いのか?
僕がクリーニングの業界に入ってから、ずっと言われ続けていたことがあります。
クリーニングはクレーム産業。
消費生活センターの相談件数が何年もトップだった事もあり、クリーニングとクレームはセットのように語られてきていました。
僕もそれをずっと信じてきていましたし、その原因も僕なりに考えて納得をしてきたつもりでした。
しかし。
お正月に出掛けた時に、友達のクリーニングやさんと話している時にこんなこと言われたんですね。
飲食のクレームなんてうちらの比じゃないよ?
クリーニングなんてクレーム少ないから。
どうやら飲食業の友達がいるらしく、そこで話を聞くうちにクリーニングはクレームがおおい、という話に疑問を感じたようです。
最近、コンビニや飲食店でのクレームの酷さが報道されることがあります。
警察が介入する事もあったり。
あれを見ていると、クリーニングではそこまではないな、と思うんですね。
コンビニに買い物に行って、難癖つけられている店員さんを見た事も多々あります。
飲食店でも見たことあるし、並んでいるお客さんが文句を言っている姿を見た事もあります。
クリーニングはクレームが多い、と思い込んできただけで、冷静に周りを見てみると他も相当あるんじゃないか?と僕も思うようになってきたんですね。
じゃあ、なんで消費生活センターのクレームで上位に来るのか?
これ、クレームの傾向が違うんだろうな、と思うんですよ。
飲食やコンビニのクレームはその場で起きた対応の問題が多くて、その場で謝罪を求められたり弁償を求められたりしているんだろうな、と。
だから、消費生活センターまでいくケースは少ないんじゃないのかな、と。
クリーニングの場合、家に持ち帰ってから気づく事もあり、また、何度もここで書いていますが、原因の所在がわかりにくいためにクリーニング屋さんにも言い分があり、平行線を辿ることが多いので第三者的な消費生活センターにまで相談が行くんではないのかな、と思うんです。
実際、クリーニングのトラブルの中で、クリーニングに原因があるものもありますが、製造メーカーの問題や消費者自身の問題もあります。
誰かに判断を仰がなければならないほど、難しいのがクリーニングトラブルなのかな、と思いますね。
誰が言ったのか、クリーニングはクレーム産業、この言葉で自分たちに見えない縛りを作っていたんじゃないのかな、と思います。
他の業種だって僕たちよりも大変な思いをしている。
クリーニング屋さんだけが問題を抱えているわけではないんですね。
これだけ気を使って仕事しているのに、まだ足りないとか言われたら、本当に悩みますもん。
僕達、何がいけないの?って。
少しだけ気が楽になりました。
慢心しないように、仕事を頑張っていきます。
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