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シミが見えないときは。

僕は昔っから言い続けているのですが、クリーニング屋さんに何が大事か?と言ったら、目だと思うんですね。

目が悪くなると仕事にならない。


見えなくなったら仕事のやめどきかな、とクリーニングの仕事を始めた時に思いました。
汚れが見えない、シミがわからない、そんな状態になってしまったら、綺麗にすることが出来なくなります。


と言っても、実は汚れやシミを見つけるのは結構難しかったりするんですよ。
目だけでは見つからないこともあります。

洗って乾燥して何事もなく仕上げに回した時に。
アイロンの蒸気の当たり方をを見て、あれ?これおかしいぞ?と気付くことがあります。
これねえ、消費者の方には多分伝わらないと思うんですが、汚れがあると蒸気の伝わり方が変わるんですね。
ぱっと、シミが浮いて見えて、蒸気が飛ぶとまた消える。
そこでシミがある!とわかることもあるんです。

おかしいぞ?も思ったらやる事がいくつかあります。


まず目視で確認をする事。


真正面から見てその場で見つかるのか一番ですが、見つからないこともあります。
その時は、角度をつけて生地を見ます。
斜めにするとシミが浮き出て見える事があるんですね。
一度その場所を確認すると、真正面から見てもなんとかわかるようになるんですよ。


角度つけても見にくい時は。



見る場所を変えるんです。
光の種類によって見えるシミと見えないシミがあります。
明るいところに行ったり、外に持ち出して日の光の下で見てみたり。


一度経験したのが、お客様からシミがあると言われ、何度見ても見つからなかったのに、お客様の玄関先で見たらはっきりと見えた事がありました。
この経験から見えない時の対策として、見る場所を変えるようにしています。


なんか怪しい、でも、はっきりとは見えない、そんな時はこんな事もします。



霧吹きで水をかける。



水をかけると、水溶性のシミがあれば、シミの部分だけ水が急速に吸われるので浮き出てきます。
油のシミだとそこだけ黒くなります。
こんな判別方法もあるんですね。


じーっと生地を見続けていれば見えるようになる、わけではありません。(笑)
見えるようにいろんな工夫をして見えるようにしています。

特に、お客様からシミがあるとお聞きした時は、目線を大事にするようにしています。
なぜなら、僕らとお客様目線が違うから。


僕らは真正面から見ますが、お客様は着ている状態から見下ろして発見しているはずなので、その角度から見ると見つけやすくなるんです。


シミの見つけ方ひとつ取っても、長年の経験の賜物です。
最初はなかなか見つけられませんでしたねえ。

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