クリーニングはトラブルが多いのか?
以前、クリーニングはトラブルがとても多い業種だと言われていました。
消費生活センターの相談の件数も何年も一位だったり。
今から10年ほど前は、クリーニング屋さんの中でさえ、クリーニングはクレーム産業だ、なんていう話をする人がいたくらいです。
今は通信関係、架空請求などが一番らしいですね。
でも、一旦トラブルが多いと思い込まれてしまうと、人はそのイメージからなかなか抜け出すことが出来ません。
クリーニングはトラブルが多い、という思い込みから、クリーニングを疑う人もいらっしゃいます。
本当にトラブルを起こしたのなら、クリーニング屋さんは真摯に対応しなければいけません。
しかし、トラブルではなく、不安からお客様がクリーニングを信用できないケースがとても多いのも事実なんですね。
うちは個人事業者です。
必然的にクリーニング屋さんの友達も個人事業主が多くなるんですね。
で、あって話をするときに、トラブルを起こした、というような話をあまり聞かないんです。
お客様からお問い合わせをもらっててね、というお話や相談はたまに受けます。
でも、それらのほとんどはなんの問題もないものが多いんですよ。
で、クリーニング屋さんのトラブルというのも偏りがあるよなあと感じています。
個人事業者のクリーニング屋さんでは、トラブルはほぼないんです。
たまに聞くときに、5年ぶりにトラブルになってしまった、とか長い人だと10年前にあったかな?というレベルでトラブルが起きてない。
これって、他の業種で考えても圧倒的に少ないと思うんですよね。
個人のクリーニング屋さんって本当にトラブルが少ない。
じゃあ、クリーニングはトラブルが多い、という原因はどこか?という話になるわけで。
思いたることはあります。
今から10年ほど前の話ですが、某大手安売りで有名なチェーン店のオーナーさんと同行していたときのこと。
移動していると頻繁に電話がかかって来ていました。
そのほとんどがトラブルに関してのもの。
同じお客さんからの電話かと思ったら、別々のお客様からのお問い合わせなんですね。
いろんな対応のお話をされていたんで、あまりにもびっくりしていたんですよ。
なにしろ、個人のクリーニング屋さんではそんな日常ありえませんから。
で、トラブル多いんですか?と聞くと、年間ものすごい金額の保障をしている、と。
その時は、預かる品物の量もうちらの数百倍ですから、仕方ないのかな?と思いましたが、真実はわかりません。
クリーニングと一括りにされてしまいがちですが、その中身は全然違います。
トラブルひとつ取っても、毎日起こるクリーニング屋さんもあれば、何年もトラブルを起こさないクリーニング屋さんもいる。
それをならしてクリーニング屋さんは、と言ってしまえば、クリーニングはトラブルだらけってイメージになってしまうのかな、と思いますね。
20年以上、クリーニング屋をやって来て、いろんなクリーニング屋さんを見て来た今だから、感じる事かもしれません。
クリーニング屋さんを語るのに、一括りで言えない難しさだと思います。
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