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ボンディング加工のリスクとは。

今、クリーニング業界ではちょっとした悩み事があるんですよ。

それが、昨今、多くなってきたボンディングという技術の使われた服が増えている事。

 

 

ボンディング、つまり、接着剤で貼り付けて作られた服のことなんです。

 

 

いろんなところで使われています。

例えば、コートの裏側に風除けで貼り付けられていたり。

ダウンの縫い目をなくすために接着剤で貼り付けていたり。

中には、服を作るのに全部接着剤で貼り付けて作られているものまであります。

 

 

この、接着剤で貼り付けられて作られた服の何か問題か?というと、主に2つ問題があるわけです。

 

 

1つは、ドライクリーニングの耐久性が低い、という事。

 

 

ドライクリーニングは樹脂を溶かしやすい性質があります。

使われている接着剤の質や状況などによってドライクリーニングをすると剥がれてしまう可能性がある。

もちろん剥がれない可能性もあるんですが、悪い方にならないようにするため、ドライクリーニングを避けるようになります。

 

水で洗えばいいじゃない、ですね。

 

でも、ドライクリーニングをしたいこともあるわけですよ。

型崩れさせたくないとか、油の汚れを落としたいとか。

そんな時に、ドライクリーニングをためらうような商品だと、綺麗に出来ないケースが出て来てしまうんです。

 

 

もう1つ、重大な問題があります。

それは、ボンディングの劣化。

これ、洗おうか洗うまいが、関係なく時間の経過で劣化していくんです。

つまり、作られてから一定の期間が立つと、剥がれてきてしまいます。

ボロボロになるものもあるんですよ。

 

つまり、寿命のあまり長くない服がボンディングには多いんです。

 

 

縫い目のない服とか、風を通さない機能性とか、メリットもあります。

しかし、何年も持たない服はそれに匹敵するくらいの重大な問題です。

 

 

消費者の皆さんが、この事を十分に理解して購入しているのなら別に構わないんです。

 

 

何年かしてまた買い換えればいい、そういう消費行動もあります。

洗ってまた着るよりも、捨てて新しい服を買う方がいい、使い捨ての文化と言うのもありますから。

 

 

製造メーカー、消費者、両者が納得の上で販売、購入されているのならなんの問題もないわけです。

 

しかし、現状はというと、ほとんどの人がリスクを知らない。

ともすれは、高額な衣類にも使われているので、長く持たないと知った時に驚くお客様もいらっしゃいます。

 

僕らクリーニング屋さんの側でなんとか出来ればいいんですけど、劣化したものを元に戻すのは流石に厳しい

 

 

ボンディング、接着剤で貼り付けられた服がある、という事をぜひ覚えておいてください。

これから冬物を洗濯したりクリーニングしたりする事があると思います。

その時に、思わぬトラブルが起きることもあるかもしれません。

その中に、ボンディングの事故もあると思いますから。

 

 

メンテナンスをしている立場からいうと、ボンディングはやめてほしいよなあ、というのが本音です。

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