クリーニング屋さんはなくなるんです。
変な話をしますが、クリーニング屋さんって、いずれなくなるんですよ。
家庭洗濯が良くなった必要なくなるとか。
衣類が安くなって洗わないで買い換えるようになるとか。
服が進化して汚れないようになるとか。
そんな話かではなくて。
クリーニング屋さんがなくなるのは法律のせいなんです。
今、クリーニング屋さんって新規で開業するのがとても難しいんですね。
受け渡しだけの取次店は出来ます。
問題は、洗ったり仕上げたり、シミ抜きをする、工場が建てられないんです。
今、工場を併設してやっているクリーニング屋さんは、何十年も前からやってきたクリーニング屋さんばかり。
代替わりをして、お子さん達に継承したクリーニング屋さんは現在も営業をしています。
しかし、新しくクリーニング屋さんでない方が、クリーニング屋さんをやろうとすると、許可が下りないんですね。
やろうと思えば出来るんですよ。
工場なので、準工業地域と言うところで工場を建てれば。
でも、これ、ほぼ無理なんですよね。
準工業地域って、どの業種ものどから手が欲しい土地なんです。
法律的には、パン屋さんも住宅地や商業地にお店は出せません。
使っている機械が法に触れるからです。
法律を遵守すると、いろんな業種が現在の場所では営業出来なくなる。
法律が施行される前からやっているので今は問題はないけど、いずれ場所を変えないといけない、と思っている人たちがたくさんいます。
その人達が狙っているのが、準工業地域と言うわけです。
すでに埋まっている地域でもあるのでなかなか空きも出ず、出たと思ったら大きすぎたり高すぎたりで、クリーニング屋さんの工場レベルでは持て余してしまいます。
大手のクリーニング屋さんになろうとするなら出来るかもしれませんが、街の中にあるような個人のクリーニング屋さんにはとてもではありませんが出来る状況ではないんですね。
で、年々クリーニング屋さんが減っていってるでしょ?
お子さん達が後を継がなくて、体や機械が壊れて辞めていくクリーニング屋さんがたくさんいます。
辞めていくクリーニング屋さんはたくさんあるけど、新規で始めるクリーニング屋さんは、入ってこない。
だから、クリーニング屋さんはいずれなくなるんです。
クリーニング屋さんがなくなったら、また新しい技術で汚れない服ができたり、自分で洗えるような服が出来るよ、そな話をされたことがあります。
でも、おそらくそんな未来は来ないでしょうね。
あるとするなら、シワがあっても気にならない、汚れてても気にならない、消費者の方々がわからないようになるだけ。
今もそんな感じになりつつありますけど。
クリーニングの技術って実はすごいものがたくさんあります。
綺麗にシワは伸びるし、汚れも落ちるし。
でも、クリーニング屋さんがなくなれば、汚れは落ちないものだと思うし、シワは伸びないものだと思う、そんな世の中になってしまうんですよ。
みんながそれに納得できればいいんですけど、必ずきちんとしたい人っていますからね。
現状の法律が変わらない限り、クリーニング屋さんがなくなる未来は避けられそうにありません。
大体が、新規参入が出来ない時点でおかしいんですけどね。
こんなおかしな事態、変えていかないとね。
クリーニング屋さんになりてえ!
そんな人が入ってきやすい世界に変えなきゃ。
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