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服の品質を決めるのは誰?

世の中、いろんな人がいます。

職種の違い、立場の違い、各々いろんな違いの中でみんな生活をしています。

すると、価値観も微妙に違ってくるんですね。


たとえば、アパレルとクリーニング。

同じように衣類を扱っている業種ですが、製造している人たちと、それを洗ってメンテナンスをしている人たちでは、見ている位置が違うので価値観もかなり違います。


良いものとしているものが全く違うことを感じることはよくある話。



アパレルでいい服とされているものが僕らから見たら悪いものだったりすることはよくある話。


僕らクリーニング屋さんがいいと思う服は、変化のない服。

縮まない、風合いが変わらない、色合いが変わらない、これらをいい服と呼びます。

細かく書きましたが、要は最初のままの状態を長く維持できるものがいいものなんですね。


当然、長く着ることができます。


逆に、これらに問題のある服は、長持ちしません。

縮む、風合いが変化する、色合いが悪くなる。

こんな風になる服は、次にまた着ることが出来ないでしょ?

だから、長持ちしないんですよ。



変化するのは洗ったからじゃないの?


そう思う人もいますよね。

これがまた違うんです。

服ってね、化粧してるんですよ。

それも、服によってはかなりの厚化粧。


同じように洗っているのに、片やほとんど変わりがないのに、もう片方は洗う前と風合いが変わってしまってる。

これ、後者の方は化粧が取れて素肌があらわになった、という事なんです。


元々がこういうものなのに、柔らかくなる薬品を使ったり、強引に染料を乗せたりして、見栄えを良くしてしまってる服があるんですね。


で、これらは洗いに耐えられるように出来てないので、余分なものは落ちてしまう。

残ったのが本当の姿なんです。


クリーニング屋さんはそういう服をたくさん見ています。



見栄え良く売られていたり、綺麗な店舗で売られていると、わからないんですよね。

商品もちゃんと作られていると思ってしまう。

でも、中にはそうでない商品が沢山あります。


昔はこんな商品はなかったんですけどねえ。

よほどの粗悪品、意図的な粗悪品以外、こんなのは無かったんです。

というのも、アパレルも僕らと同じような価値観があったから。


服は、着て、洗って、また着る。

このサイクルができて初めて服となります。

着て洗うことが出来ないのはダメなんですよ。


だから、昔のアパレルは、洗ったときのことも考えて、変化しないようにしっかりと作り込んだんです。


ところが、大量販売になり、製造から出荷までのサイクルが短くなり、流行を追うようになってから品質にばらつきが出始めました。


消費者のみなさんもそれに慣らされてしまっているんですよ。



今、服なんて1年、2年着られればいいよ、と思ってる人、結構いますよね?

それ、本来はおかしいですからね。

もっと長く着ることができるだけの品質は作れるはずなんですよ。

みなさん、いつのまにか、服ってそういうものだと思い込まされてきてしまったんですよね。



今日来たお客さんも、いつも利用しているセレクトショップの服の品質が落ちてると言っていました。

セレクトショップの店長さんも、いま高い服は売れないんだよ、とはっきりというと言います。

安い代わりに品質も当然落ちる。

でも、あまりにも酷いものは扱えないので、なるべくその値段の中でいいものを選んでいる、と話してたとか。



ねえ、服が難しい時代になってきました。

いい服がないから安いもので済ましているのか、安い服を皆さんが求めるから、そういう服ばかりになるのか。


真相はどっちなんでしょうか。




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