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撥水スプレーを使う時は。

家で何でも出来るようになりましたが、安易に使うと危険だよ、というお話。



梅雨時期に入り、また、夏前ということで防水加工を自分でする人がいます。

防水スプレー、撥水スプレーを買ってきて自分で吹き付けるやつです。


今一度、おさらいを。


ここでは何度も書いていますが、防水スプレーというものは本来ありません。

市販されているものは全て撥水スプレー。

防水と撥水の大きな違いは、水を完全に遮断するかどうかの違いです。


防水は水を完全に遮断しますが、撥水は水を弾くだけ。

撥水は時間が経つと染み込みます。


防水をしようとするとゴム引きにするなどしないとダメて、後からの加工は無理です。


わかりやすく、イメージ良くするために、防水スプレーとして売っているんだと思います。


という事で、みなさんがやろうとしているのは防水加工ではなくて、撥水加工、はじくやつだという事を覚えておいてください。



さて、本題。



この撥水スプレー、使い方を間違えるととても危険です。

スプレーの裏には使い方の注意でこう書いてあるはず。



屋内、締め切った部屋の中での使用はやめてくたさい、と。


そう、屋内や締め切った部屋の中で使ってはいけないんです。

その理由は、撥水剤を吸い込んでしまうから。

吸い込むと、最悪窒息してしまうんです。


肺には肺胞があるのは子供の頃に習ったと思いますが、そこに撥水剤がコーティングをしてしまうんです。

で、呼吸ができなくなる。


クリーニング屋さんの中でも、毎年、吸い込んでしまう人がいます。

慣れてくると、このくらい平気だろう、とやってしまうんでしょうね。

慣れてきた時が一番危険ってやつです。



最近、新聞やネットで撥水スプレーの注意喚起をよく見かけるようになりました。

その手の事故が増えているのかもしれませんね。



ただ、スプレーをかけるだけ。

誰にでも出来るし、簡単だと思うと、注意書きなんて見ません。

でも、スプレーをするのは簡単でも、してはいけない事とかやはりあるんですよ。

物によっては火気厳禁のものもあるし、撥水スプレーのように換気を十分にしながらでないと危険なものもある。



宣伝や広告では何でも簡単に使えるように見せてますけど、やはりきちんと使わないとどんなものでも危ないのは間違いない。



これから、靴や傘、キャンプ用品などいろんなものに撥水加工をしたい状況が出てくると思います。


使う時にはよく注意書きを読んで、気をつけながらご使用ください。



服に撥水加工をしたい時は。



自分でもできますが、クリーニング屋さんに頼むとより強い効果が期待できます。

撥水加工はスプレーしただけではダメなんですよ。

その後の作業をしっかりすると、より水を弾いてくれるようになります。


これは完全に道具のおかげですね。

プロの道具はやはり便利ですごい、という事です。

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