嘘と本当の間。
嘘が話題になってますね。
嘘はいけません。
商売をしていると、たまに嘘を付かれる事があります。
ただ、それを嘘と呼んでいいのか?と言うものもあるんですよ。
騙そうとしたり、隠そうとして正しくない話をする人がいます。
これは、明らかに嘘をついた、ですよね。
でも、こんな人もいます。
嘘と思っていなくて、忘れていたり、たいした違いがあるとは思っていなかった、で、結果的に正しくない話をしてしまった。
果たしてこれを嘘と言っていいのか?
嘘をつかれた、というと騙されたと思ってしまうので相手に否定的な感情が出てきてしまいます。
悪意がある相手ならいいんですけどね、悪意もなく結果的に大事な話を僕に隠してしまうことになるお客様にまで、騙された、と思っていいんだろうか?と思うんです。
具体的に言うとですよ。
お預かりするときにシミを見つけて、何をつけたか?覚えていますか?と話を聞きます。
お客様は、多分ジュースじゃないかな、と。
そう言われれば、ジュースの染み抜きをするんですが、全く落ちなくて、これ、ジュースじゃないな、となったり。
また、ものすごく汚れている服がきて、どう言った経緯でここまで汚れたのか?質問をする事があります。
2、3回しか着てません、と言われるんですね、大抵。
そのくらいで汚れる量ではないので、他に何か知らない情報があるな?とさらに質問をします。
前回のクリーニングから今回までどのくらい間が空いているか?
2、3回着た時に、どのくらい着用の時間があったか?
汚れるような場所に行ったか?
すると、汚れた理由が明確になるんです。
このお客様も嘘はついていないんですよ。
着たのは確かに2、3回。
でも、それを何年もかけていたので変色をしてしまっていた、と言うお話。
僕らには時間の経過も汚れにはかなり重要なんですが、お客様の多くは時間は関係ないと思う人がいます。
だから、こちらに伝えてくれなかっただけの話で、悪意があったり、騙そうとして隠したわけではないんですね。
商売をしていると、こう言う場面によく出会います。
嘘をつかれるのは誰もが嫌です。
でも、その嘘が悪意のあるものなのか、騙そうとしたり、隠そうとしてわざと嘘をついたのか、はたまた、悪意もなく騙す気もなくて結果的に正しくない情報を伝えてしまったのか、はかなり違います。
嘘、と判断する前に、嘘と本当の間に、中間的なものもあっていいんじゃないかな、と思うんです。
で、それは、聞いているこちらがよく話を聞いて判断してあげないといけないんだろうなあ、と思います。
反射的に騙された!と思ってしまいがちですけどね。
普通に悪意のない人はたくさんいますからね。
特に僕らは商売人なので、数少ない言葉からいかに読み取るか?毎日やってます。
たまに本気で騙しに来る人もいますけどね。(笑)
それはそれで分かるものなので。
そういった、ごく少数の悪意ある人たちが、世の中を疑心暗鬼にさせていくんです。
そんなやつらに負けちゃダメですよ。
悪い人がたくさんいる、なんて思ったら負けですから。
それこそ、周りを疑いの目で見てたら自分が悪い人みたいに見られてしまいますからね。
本当に悪い奴らに負けちゃダメ。
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