加工の違いは大きいです。
服の難しい所って、バリエーションが多すぎる事だと思うんですね。
ぼくらクリーニング屋さんは繊維の勉強もしてるし、その繊維に施されている加工の勉強もしています。
だから、同じ繊維でも性質の違いを見分けるし、理解もできるんですが、これを一般の方に求めるのはかなり難しいと思うんですね。
そもそも、繊維表示にはどの繊維が使われているか?しか書いていません。
綿なら綿だと普通に思うでしょうし、ポリエステルならポリエステルとしか普通は思わない。
綿だけど、どんな綿か?どんな加工がされているか?まで考える人がいたら、それはもうプロです。(笑)
加工といってもいくつか種類があります。
薬品を使って、その薬品の力で風合いを変えるケース。
薬品などを使い、繊維そのものに変化を加えるケース。
繊維の形を変えてしまうケース。
いろんな加工があるわけですね。
で、加工ごとに性質が違います。
例えば、強度に違いが出たり。
薬品によっては特定の洗い方が出来ないものもあります。
永久に続く加工、期間限定の加工、それらを見極めるには知識がないと難しい。
綿なのに…、なんで?と一般の方は思うことがよくあると思います。
これがその理由なんですね。
綿だけど、純粋な綿というわけではない、という事もあるわけですね。
で、見て判断ができない消費者のために、洗濯表示がある訳です。
指示通りに洗えば、問題なく洗うことができる、という証明です。
特に、新JIS表示は、製品での洗濯テストをしているので、その服をどのように洗えば大丈夫か?ということを教えてくれています。
なんで洗えないの?
同じ素材で、こちらは洗えて、こちらは洗えない、なんで?
そんなふうに思うこともあると思いますが、そこには理由があるんですね。
その表示通りに洗えば、問題なく洗えるはずですから、信じて洗ってみてください。
もし、指示通りでおかしくなったら、表示がおかしいという事になります。その時は販売店、メーカーさんに問い合わせて詳しく聞いてみるといいですよ。
しっかりしたメーカーほどちゃんと対応をしてくれますから。
| 固定リンク | 0
「クリーニング」カテゴリの記事
- 小さなありがとうが大事です。(2021.01.15)
- もしもこんなことが起きたらどうするか?(2021.01.14)
- 貸しおしぼり屋さん。(2021.01.13)
- コロナ禍の今、経済を回すという事は?(2021.01.09)
- クリーニングはいろんなところに関わってます。(2021.01.08)
コメント