昔のようなサービスは難しくなってきてると思います。
沖縄のラーメン屋さんの話が話題になってます。
一定の期間、日本人のお客様、お断りとか。
大胆な方針を打ち出したのでみんな驚いたんだと思います。
どうしてそんな理由になったか、毎日報道されてますね。
一言で、日本人客のマナーが悪い、と言うことのようですが、細かく聞いていると経営上の理由もあるんだなあと思います。
ひとの芝生は青く見えるといいますが、商売は今と昔では全然違ってるんですよね。
夜配達に出るのいつも思いますが、飲食店の夜の利用率の低さは、他人事ながら大丈夫なの?と心配する程です。
ラーメン屋さん、定食屋さん、夜、ほとんどお客さんが入っていません。
人気のお店もあって、そこは盛況だったりしますが、普通のお店にほとんどお客さんが入ってない。
いろんなサービスも売り上げがあって、その中からサービスをしています。
簡単に言えば、昔の盛況な時代の名残のサービスって多いんですよね。
ある程度の売り上げがあるから、これくらいはサービスで、とやることが多い。
例えば、自転車屋さんの空気入れも、昔はパンク修理もあったし、自転車も沢山売れていて、自分たちが普通に使っていたから、そのついでにサービスで無料で貸し出していました。
でも、無料で貸し出していたとしても、本来は空気入れの購入コスト、メンテナンスコスト、様々なお金がかかっているので、一回の利用にもお金はかかっています。
他のサービスを利用してもらっているから、とサービスになっているだけ。
ラーメン屋さんも昔はどのお店もそこそこのお客さんが来てくれて、売り上げが立っているから、人数分のラーメンを頼まなくてもいいかな、と思ってたんだと思います。
実際、椅子の数に限りがあって、食べない人がそこで居座ってしまうと、食べにきた人が入れないこともある。
それはお店にとっての損失になってしまうんですよね。
自転車屋さんもラーメン屋さんも、昔ならそのくらい気に留めなくてもいいくらい、売り上げがあったんだと思うんです。
でも、今は、世の中の構造が変わってしまった。
超高齢化社会になり、若者が減り、消費の構造が変わってしまいました。
昔のような経営方針、サービスではどこも無理が出始めているんだと思います。
働き方改革と政府は言いますが、それをするには短い時間の間に、今までと同じように売らなければならない。
売り上げを上げるなら薄利多売になるんでしょうが、そうなると労働時間は長くなりますよね。
また、外注に出してやってもらうとなれば、その分高くなりますよね。
もし、安くやってもらえるなら、それは外注先を流してやらせることになりますよね。
売り上げが同じで、利益を多くしようとすれば、人に任せないで自分が出来ることを全部やるようになります。
なぜなら、人に依頼すればコストが掛かるから。
日本は人件費が一番高い国ですから、そのコストを自分で賄うのが利益率を上げるコツです。
でも、自分でやると言うことは、自分は休みなくやると言うこと。
結局、ブラック化していくんですよ。
沖縄のラーメン屋さんも苦情の決断だったんだろうな、と思います。
常連のお客様まで断るってことは相当悩まないとできません。
常連のお客様には感謝しているはずですからね。
よく、商売人のこう言う発言を聞いて、自分の事ばかり、と言う人がいますが、商売人をバカにしてるよなあ、と思います。
そんな安直なことを考えているわけないだろう?と。
商売人が考えているのは、その場だけの話ではないんですよ。
他のお客様にも同じ話ができるか?できないとすれば、それはお客様を差別していることになる、だから、みんな同じように対応しなきゃいけない、と言う思いなんですよね。
その証拠に沖縄のラーメン屋さん、たくさんの番組で取材されていましたが、全然怒っていませんでしたよね?
もし自分のことだけを考えていたなら、切れても良かったはず。
丁寧に説明をしていましたよね。
あれ、自分の責任で全て受け止める、と言う覚悟なんじゃ無いのかな、と思います。
それでも、許せない、と言う方もいらっしゃると思います。
ラーメン屋さんはここだけでは無いですから、自分に合うお店に行くのがいいと思いますね。
味も接客も好みのうち、です。
| 固定リンク | 0
「クリーニング」カテゴリの記事
- クリーニングでシミがついて来たは本当か?(2024.10.31)
- 泥棒はダメ!(2024.11.01)
- どこから拾ってきた情報で書いているんだろう?(2024.10.28)
コメント