プロはなぜいい話をしないのか?
ここ最近、いろんな人にお話を伺う機会が増えています。
母の件があったり、友達にもとある事情が出来たりして、いろんな人から経験談やプロの意見などを聞いているんです。
例えば母の場合、脳梗塞ですが、身内に脳梗塞を経験した人がいる方からお話を伺うと、割といい話をたくさん聞けます。
大丈夫、良くなるよ!
今はいい薬があるから大丈夫だよ!
うちの身内もやったけど、今は普通に生活してるよ!
昔と違って医療の技術も上がっているので、普通の生活に戻れる人が多いようです。
かと思うと、プロに話を聞くとあまりいい希望を持つのが難しくなります。
やってみなけらばわからない。
範囲にもよるなあ。
りはびりはとても辛いからねえ、乗り越えられるといいんだけど。
プロの話の方がより具体的だったりします。
これね、このギャップはなんだろう?と考えると、ああ、プロだからだな、と分かるんです。
僕もクリーニングのプロですから。
プロは、仕事として請け負うので、事前によほどの確証がない限り、いい話をしません。
話をするときは、その状況の中で最悪なことを想定して話をします。
クリーニングなら、落ちないかもしれませんよ、と話をしますし、色が禿げる可能性がある、と説明をするときもあります。
その可能性があまりにも高ければ、そもそも手を出さないこともあります。
お医者さんですと、治るとはなかなか言えないようです。
本当は患者さんに希望を持たせてあげたいんでしょうが、今はそんな簡単な話というわけにもいかないようで…。
話が違うじゃないか!
治らないじゃないか!
そうやって責められる事があるので、安易に治るとは言えなくなってしまっているんでしょうね。
ただ、一番最悪な状況を説明はするんだけど、目指すは一番いい状況なのもプロ。
そのためのアドバイスも沢山してくれます。
最後は先生を信じる事が出来るか?ですね。
クリーニング屋さんも同じです。
僕らを信じられなくなったら僕らももう仕事ができなくなりますから。
信用は一方通行ではないんですよね。
今回、母のことや友達の事で、いろんな方からお話を伺って、改めて信頼とはお互いが思って初めて成り立つものだと感じました。
先生がやりやすい様に、患者さんがやりやすい様に。
お互いの歩み寄りが必要ですね。
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