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ファストファッションの功罪。

アメリカのフォーエバー21が破産申請を準備している、とのニュースを見ました。


日本でも一時期大人気で、連日ニュースなどで行列が報道されていたのを覚えています。

不思議なもので、ニュースやテレビで多く見ると、クリーニングにも品物が出て来始めます。


ファストファッションが世の中に広まってどのくらい経つでしょうか。

ユニクロに始まり、しまむら、GUも大人気ですよね。


今まで服の値段から見るとびっくりするくらいの価格になり、生活もしやすくなったと思います。



ファストファッションには功罪があると思うんです。



いい事として、日常で着る服の価格を下げ、買いやすくしたこと。

服を買うのに幅が広がりました。



悪い面として、服の価値観を壊してしまった事。

安くなり買いやすくなった反面、服に対するイメージを壊してしまったと思います。



服の品質を語る時、本当に品質を見れる人ってそんなに多くいないと思っています。

プロでもないのに、生地が、とか、縫製が、とか色々理由をつけてもそれが本当に品質がいい証拠なのか?わかる人っていないと思うんですよ。

普通の人は、価格でそのものの品質を当てはめていきます。


簡単に言えば、比較して、値段の高いものの方が品質が高い。

安いものは高いものよりも、何か劣っているから安いんだ、という風に解釈をする人が多いと思うんですよね。


いいか悪いか、の判断をするときに、必ず基準が必要になって来ます。



何かの漫画でありましたっけ、人は素材を食べているんじゃない、情報を食べているんだ、と皮肉っている漫画がありました。

食べる前に、◯◯産の肉を使い、12時間煮込んで取り出したスープ、とか。

食べて美味しいの前に、情報を味わっている、と言うんですよ。


これ、あながち間違いではないと思います。


例えば、僕らクリーニング屋さんは服に関しての知識があります。

それでも、値段や生地の情報にさらされると、正しく認識が出来なくなるんです。


皆産と同じように、安いのには理由がある、品質が悪いから?とつい考えてしまう。

逆に、高いものは、値段なりの理由がある?縫製がいい?生地がいい?などと考えてしまうことはよくあります。


ただ、プロなので一旦冷静になって服をよく観察して理由を探る事をします。

ここが違いかもしれません。


話を戻しましょう。



ファストファッションが激安の服を作った事で、服の扱いが変わって来た側面があります。



安いから一年着られればいい。



そういった使い方が増えていきました。

それは他の服にも徐々に移っていって、服をメンテナンスする、と言う考え方を壊してしまうほどです。



ファストファッション側も、それを見越して耐久性がそこまでないものを作っていくから、余計拍車がかかります。


服は持たないもの、長く着れないもの、と言う認識を植え付けてしまった、と僕は思っています。



安いと扱いがぞんざいになりますよね。

自分で洗う理由を聞いた時に、これは安かったから洗濯機で洗えばいいのよ!と言う話をよく聞きます。



洗えるかどうかは値段とは関係ないです。



こんな風に考えてしまうのも、服の価値が壊れてしまったから。

ファストファッションは棲み分けが出来ずに服の価値を壊してしまったんだなあと思いますね。



フォーエバー21の日本法人がどうなっているか?僕は知りません。

でも、もし仮に、日本でも同じようになって来たとしても、ファストファッションの終わりが来たわけではないと思います。


次のファストファッション並行しているだけ。


だと思うんですね。

まあ、日本の場合はユニクロ、しまむら、GUなどが生活に密着していますからね。

この流れはそう簡単には変わらないと思いますが、ただ、アパレル側も服に対する価値が変わってしまうことは望んでいないと思います。

どこかで変わるんじゃないかな、と思うんですけどね。

ファストファッションが当たり前の世の中になると、一番辛いのはアパレルだと思うので。

僕の予想では変わろうとしてくると思います。


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