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クリーニング屋さんへの伝え方。

クリーニングを利用する時にどうやって頼めばいいのか?わからない人もいると思います。


普段は自分で洗濯している人。

季節の変わり目に利用する人。

礼服を使った時しか利用しない人。


クリーニングを日常に使う人もいればピンポイントでご利用される方もいらっしゃいますよね。



クリーニングに出す時、要望もあると思うんですね。



例えば、シミがついていた時。

そのまま出しても平気なのか、ここにあります、と伝えた方がいいのか、迷うかもしれません。

いちいち指摘するのも神経質に見えるかな?と気にする方もいそうです。


クリーニングに出す時、汚れがある時は伝えてもらっていいんです。

また、わかる範囲で構わないのでついた状況など教えていただけると助かります。

わからなければ、そのままでも大丈夫。


もし、シミがある事を伝え忘れた時。

基本的に洗う前、仕上げる前に品物を確認しているのでどこかでシミを見つけます。

なので、伝え忘れても大丈夫です。


仕上がりに要望がある時。


例えば、畳んで欲しい、とか、ハンガーにかけて欲しいとかあると思います。

その時も遠慮なくクリーニングに出す時に伝えてください。


その時、クリーニング屋さんからこうした方がいいと思うけど?とアドバイスをもらうことがあると思います。

畳んでしまう方がいい時、ハンガーにかけて仕上げた方がいい時ってあります。

また品物によっても使い分けています。

でも、お客様がその仕上げを望むという事は、そうしたい理由がある、という事。

その説明をしていただくと、適切に仕上げてくれます。


例えばですよ、ワイシャツをハンガーにかけた仕上げて欲しい時。

最近はそういう仕上げをするお店も増えていますが、僕はハンガーにかけて仕上げるのに少し抵抗があります。

それは、空気に触れる面積が増えてしまうので、シワが戻ってしまうから。

切る時に、細かいシワが浮き出てたら嫌だろうなあ、と思うと畳んでしまう事を推奨したいんです。


でも、それが必ずしもいいこととは限りません。

クリーニング屋さんから持ち帰ったら、すぐそれをきて行く用事があるとか。

お通夜とかですぐ使う事ってあります。

そういう時は、すぐ着てもらえるので、ハンガー仕上げでも全然構いません。

状況によるんですよ。


ノリについての要望もあります。


ノリは水洗いをする品物に付けます。

ワイシャツに主につけるんですが、ノリをつけないと汚れやすくなり、傷みやすくなる。

白く、綺麗に、長く着てもらいたいと思うとノリをつけた方がいいんです。


でも、お客様によっては硬さが気になる方もいます。

もし気になるようでしたら、ノリをつけないで、ではなく、柔らかめにしてくれますか?と聞いてください。

そうすればノリの調整をします。

もし、それでもダメな時は、その時は、ノリ抜きで仕上げさせていただきます。


ノリって実はかなり難しいんですね。

皆さん、どうやって僕らがノリをつけているか?知らない方もいるかもしれません。

ノリは、クリーニングをした時に、全部まとめて付けています。


ここが不思議なところなんですが、ノリも付きやすいものと付きにくいものがあるんです。

一緒に洗って、一緒にノリをつけているのに、片方はノリがビシッ!っと付いてて片方はうっすらとしか付かない、そんな事があります。

これは、服の素材が関係していて、ノリのつきやすい服、付きにくい服の違いで変わって来てしまいます。

また、一緒に洗っているワイシャツの、化学繊維と綿の割合でも付き方が変わって来ます。

かなり繊細なんですね。

どこのクリーニング屋さんもノリについては日々研究をしていますね。


実はノリについて1つ困っている事があります。


それは、ノリをつけない品物に、ノリをつけないでくれ、と要望をいただく事。


これはとても困ってしまうんです。

セーターやスーツにはノリは付けません。

なのに、預かる時に、これノリはつけないでください、と言われると、そもそもノリをつけないものをどうしろと?とその言葉の真意を考え出すんです。


硬かった事があるのか?

それとも、クリーニングをすると全部にノリがついて硬くなると思ってて言っているのか?

すごい悩むんですよね。


で、この商品には元々ノリは付けてません、と言っていいものか?も悩みます。

お客様によっては怒りますから。

とても難しい問題です。



クリーニングに出す時、感覚で話す方がいいかもしれませんね。

洗い方などはクリーニング屋さんに任せて。

柔らかめとか固めとか、ハンガーにかけてとか、畳んで、とか。

その方がより伝わると思います。

自分に合ったクリーニングをしてもらうには何度かやりとりが必要です。

まずは一度利用して、どんな感じか?確かめて、それから自分好みの用法をするといいと思います。


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