クリーニング衰退の原因はコインランドリー?
なぜか、最近クリーニングについての記事をよく見かけます。
不思議ですよね、至る所で見かける。
ちょっとずつ話が変わりながら。
意図的なものを感じます。(笑)
先日見つけたのはこんな内容。
クリーニング屋が衰退した理由。
全盛期に比べて70%近く売り上げが下がってしまっている、その原因はコインランドリーが流行ったからだ、と。
コインランドリーの増加のグラフを持ち出して一生懸命説明しています。
さらに、それだけではなく、洗濯機や洗剤の進化も大きい、と。
まあ、クリーニング屋さんが書いてませんからね、そこら辺のデータを持ってきて、こじつけたんでしょう。
たしかにクリーニング業界は驚くほどう売り上げが落ちています。
僕が入る前に全盛期を迎え、段々と落ちて来ました。
コインランドリーも増えているんですが、爆発的に増えたのはここ数年の話。
しかも、コインランドリーとクリーニングって、被っているようで被らないんですよ。
スーツも洗えるコインランドリーもあるんですが、どこのコインランドリーでも洗えるってわけではにい。
ほとんどが家庭の洗濯の代わりに使う感じだと思うんですよね。
布団を洗える、と洗う人もいますが僕らクリーニング屋さんの感じだと、布団が全く出なくなったわけではないので、それほど影響が出ているようには思いません。
洗剤や洗濯機が進化したから、というのも、一理あると思うんですが、ここも少し語弊があると思うんです。
本当に進化したのか?
という話ですよ。
汚れ落ちが良くなったからクリーニングに出さなくなった?
家で洗ったものを僕らが洗うとさらに綺麗になります。
ドライマークを洗える洗剤が出た、ドライクリーニングを家で出来るようになった。
ここでは何度も書いてますが、ドライクリーニングは家庭ではできません。
ドライマークの服が洗えるようになったわけではなくて、昔から洗えたんですよ。
ただそれが宣伝がうまくて、画期的に見えるようになっただけ。
洗濯機も、それ用のコースを作ったというと聞こえがいいけど、要は動かさないコースを作っただけ。
実はあまり変わってないんです。
クリーニングの需要が減った理由は、消費者の意識が変わった事、これだと思うんですよね。
色々意識が変わっています。
クリーニングは綺麗にならない、とか。
ドライクリーニングは汗の汚れは落ちない、とか。
家でドライクリーニング出来る、とか。
クリーニングすると傷む、とか。
洗濯機が進化した、洗剤が進化した、これもそうですね。
それが正しいか?ではなくて、みんながなんとなく言っている、ネットでよく見かける、それが正しい理由になってしまってるんですよね。
また、スーツに関しても意識が変わって来ています。
スーツ業界は20年の間に売り上げが半分になってるんです。
クリーニングどうこうよりも、スーツを持つ数が減っているので、そもそも洗うスーツが少ない、というのも理由にあるんですよね。
どうしても、テレビや雑誌、新聞で見かけると、周りはそうなのかな、と思いがちです。
クリーニングに出すものじゃない、自分で洗うのが普通だ。
周りが言うからそれが普通なんだ、と。
さらにここに来て、コインランドリーに絡めてクリーニングの衰退の話。
さも、コインランドリーを使うのが今の当たり前みたいな話に読めてしまいますけど、これってなんか変ですよね?
急にいろんな所で話がて始めると、怪しく見えちゃいます。
今は、お金をもらって記事を書く人がたくさんいますからね。
その話が本当なのか?確認が取れない以上、安易に信じれない難しい時代なったなあと感じます。
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