Tシャツのクレームの話。
先日、友人からとある相談を受けました。
それは某ファストファッションのティーシャツについての質問。
前面に四角いプリントがされているんですが、その周辺が白っぽくなっている、と。
新品の状態でこれなんだけど、なんでだろう?という相談。
Tシャツの元の色は黒。
そこにプリントがされているわけなんですが、その周辺が白っぽくなっているんですね。
なんらかの異常な状態というのはわかる。
まだ着用していないことなどを考えると、着用の汚れではない。
そこでパッと思いつくのは、プリントの時のミス。
プリントをする時に高温になっていて、いわゆるあたりが付いたのか。
もしくは、プリントする時の薬剤が残留してしまったのか。
どうやらその辺りだろう、という結論になったんです。
で、洗ってもらえる?というので、洗わないでメーカーに相談することを勧めました。
なぜなら、僕らが触ってしまうと、必ずクリーニングに原因がある、と言い出すから。
いまなら、僕らは触っていないので、クリーニングに問題があるとはいえません。
さらに、着用もしてないのだから、製造から販売までの間の問題という事になる。
問い合わせて、返ってきた答えによって、洗いますよ、と伝えました。
まあ、出来る事は限られてくるんどすけどね。
今回のケースの場合は、落とすのではなく、周りを合わせる、ではないのかな、と思っていました。
後日。
メーカーから返信がきた、と。
どんな答えでしたか?というと、プリントの際に薬品が残留している、というような話だそうで。
なら、返品かな?と思ってたら、このように指示されたそうです。
洗剤を入れずになんかか洗ってください。
そうすると消えます。
本当にそう言ったの?というと、間違い無い、と言います。
それは…、消えるんじゃなくて、周りが白っぽくなって目立っていたところが目立たなくなるだけですよ、と伝えると、少し驚いた顔をします。
そりゃそうだ、綺麗になると思っていたものが、周りの劣化によって目立たなくなる、という話なんですもん。
何回か着たものなら仕方ないけど新品ですからね。
着る前に洗うってのは気がひけると思うんですよね。
なにより、僕が気になったのは、洗剤を入れずに何度か洗えば消える、という話。
それは消えるわけではなくて、目立たなくなる、という話で。
全然メーカーの責任を果たしてないわけですよ。
いくら安く販売してるからと言っても、そりゃないよね、と思うんだけどなあ。
僕らももし僕らがやるなら同じようなことをするんだけど、その時はきちんと周りを劣化させて同じような色合いにして目立たなくさせます、と説明をします。
ここで、落ちる、綺麗になる、という嘘はつけませんから。
メーカーさんが嘘をついたのか、洗濯のことを知らないから言っちゃったのか。
わからないですけどね。
本来なら完全な不良品、交換対象のものだと思いますよ。
接客などへは積極的にクレームを入れても、商品についてのクレームはあまり入れない。
そうすると、商品の品質に注意をしなくなっちゃうんです。
接客を丁寧にすればお客さんは満足する、と思うメーカーも出てきちゃうと思いますよ。
まずは商品をちゃんとしてもらわないとね。
たくさん作るところはどうしても品質にばらつきが出てしまいます。
商品に対してのクレームって、メーカーが気づかなかったものを気づかせてくれる大事なものです。
今回も、もし不良品なら、メーカーに話して対策を取ってもらえたら、と友人も言ってました。
正しいクレームですね。
より良い商品を作るために、伝える事は伝えなきゃいけません。
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