服が多い?少ない?
ここで何度か、服の数が少なくありませんか?増やしましょう、とアナウンスしています。
するとこんなことを言われたりするんです。
着ない服が沢山ある。
少なくない、と。
友達がやっている古着の回収でもそれは表れていて、半年に一度、もう数年やっているんですが毎回10トン以上の衣類が集まるそうです。
みんな大量に服を持ってるじゃないか、確かにそう見えます。
服に偏りが出てしまっているんです。
普段着に近い服は沢山もっているんでしょうが、スーツなどのきちんとした服の数が足りない、僕はそれを書いているんです。
これはお店で何人もの人に質問をして来ました。
スーツを何着くらい持っていますか?と。
すると、今はほとんどの方が5着弱と答えます。
ともすれば3着を着まわしている、と。
それでは少な過ぎるんです。
着る頻度が高く、クリーニングするには数が足りない。
せめて10着くらいもっていれば、1シーズン、洗わなくて済むだろうになあ、と思うんです。
少ない数を着まわして、洗う事もないので、どんどんスーツが臭ってきます。
また、擦れて切れ始めます。
不思議なもので、そうして汚れて傷むと、服にお金を投資するのが無駄に見えてきてしまうんですね。
どうせ、長持ちしないならやすいものでいい、となりがち。
長持ちしないのは服のせいじゃありません。
数の問題やメンテナンスの問題。
結果を正しく認識しないと間違った考え方になってしまうんです。
逆に、普段着を沢山買うのはなぜでしょう?
これにも理由がありそうです。
服を沢山買う理由は、安くてデザインが豊富だから。
昔に比べて安くても変わったデザインのものが多くなり、お買い求めしやすくなっていると思います。
会社帰りにお店に寄って、安いからとついつい買ってしまう、そんな人もいらっしゃると思います。
反面、安いんだけど、長持ちするような品質ではありません。
つまり、すぐヨレヨレになったり、買った時のような張りがなくなってしまう。
そして、安いからと新たに買った服の方をよく着るようになって、もともとあった服は着なくなる。
その結果、クローゼットに沢山の服があふれ始める。
いまね、新品の品質がいいんですよ。
値段以上に見えるんです。
でも、それが長持ちしないんですよね。
すぐ、着古したような感じになってしまう。
下着の代わりに来ているものならいいんです。
でも、今は普段着でも仕事に来て行ったら普通にするじゃないですか。
すると、着続けるのが難しくなるんですよね。
もちろん、高ければなんでも長持ちすると言うわけではありません。
高いのにも理由がありますからね。
デザインの良さだけでなく高いものもあれば、長持ちするようにきちんと作られて高いものもある。
作る難しさで高いものもある。
すると、高くても長持ちしないものが出てきます。
みなさん、なんとなくで服を見るのはやめませんか?
テロンテロンとした生地、とか、ふわっとした感じ、とか、そんな風に服を見てると、服を見分けられません。
素材の特徴を知る事で、服を見る目が養われます。
いいものを買うためにも、無駄な買い物をしないためにも、素材の勉強を是非してみてください。
わらかない事があれば、クリーニング屋さんに聞いてみてくださいね。
アパレルさんとは違ったメンテナンスの視点で色々教えてくれます。
クリーニング屋さんの話が一番生活に根ざしていると思いますよ。
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