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不良品を直して売る。

クリーニング業界にも、業界紙というものがあります。

うちが取っているのは月3回発行の新聞。


今回、その中で気になる記事があったんですよね。



新製品の話なんですが、衣類のパッカリングが直る薬品、と言うのが発売された、と言うんです。



パッカリング。



専門的な話ですいません。

ちょっと説明をしますとね、縫い糸がつれた状態、の事を言いまして。

なみなみと膨らんでしまっている縫い目の事を、シームパッカリング、と言ってこれは不良品扱いになるんです。



原因はいくつかあるんですが、ミシンの糸が出る速度と生地を送る速度が合わなかったり、縫製工場の湿度などが原因でなったりします。



で、先ほどのパッカリングを直す薬品と言うのがこの度、クリーニング業界で販売される、と言うんですよ。

で、実はその商品はアパレルさんでは有名な商品でかれこれ10年のロングラン商品だと言います。



僕ら、洗った後に縫い糸がキューっと詰まってしまう服とかがたまにあるので、これは興味深い、とクリーニング屋さんの友達に面白いのがあるよ?と連絡を回しました。



すると、それについて返ってきたのがこんな言葉。




アパレルで10年も使ってるってさ、不良品を直して販売してるって事じゃ無いのか?

だから、うちらが洗ったらおかしくなるんじゃ無いのか?




確かにその通り。

クリーニングをしておかしくなると、クリーニングが悪かったんじゃ無いか、と言う人がいるんですが、服がそもそもおかしい時ってあるんです。


今回、修正する為の薬品が売られる事で、図らずとも不良品を販売している、と言うことが明るみに出てしまいました。



これ、僕らもそうですけど、消費者のみなさんにとっても衝撃的な話だと思いますよ。



 新品で、ちゃんとしたものを買っていると思いきや、不良品を直して販売してる。

パソコンとかなら新品扱いにはならずアウトレットで訳あり品として販売されるようなもののはずです。


それが普通に売られている可能性があるってそれは正直嫌ですよね。


ぼくらクリーニング屋さんも、これで縫い目が余ったやつを直せる、と喜ぶのか、不良品をそもそも無くせ、と考えるのか、どっちがいいのか、迷ってしまいます。


直すといっても一時的なものだから、洗えば元の状態に戻るし。



昔はパッカリングを起こした服は、B級品として扱われていたもんです。

また、パッカリングをさせないように、生地の段階で一度洗い、収縮を起こさせないようにしてから縫製をしたんですよ。


それを怠るから不良品が出来てしまう。



なぜそんな事が起きるか?と言えば、安い品物を求めるお客さんがいて、とにかく早く製品化させないといけないとアパレルが思うから。



きちんとしたものほど時間も手間もかかるし、その分、商品の値段は掛かります。


安いものがもてはやされるようになると、結果的に消費者がいちばんの損をする、これは今も昔も変わりません。



そうならないように、メーカーがきちんと商品の情報を伝えて、ちゃんとしたものを作ればいいんですけどね。


売るために何をしてもいいと言うわけではないって事です。

業者の責任ってそう言う事ですよね。

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