あの頃の展示会は。
クリーニング屋さんは寒くなると色んなものが壊れるんです。
熱源に蒸気を使うので、寒くなると残った蒸気が水に戻り、配管を傷めてしまう。
で、突然、配管に穴が開いたり。
なので、この時期は修理屋さんが大忙しになります。
かく言ううちでも、修理の必要な案件が起き、修理屋さんに来てもらったんですね。
そこで展示会の話になりましてね。
いつもならこの時期は大きな展示会があり、そこで必要なものを購入したり、機械を見たり、情報を集めたりしてたんです。
しかし、今年は展示会は開催されず。
噂では、運営のお金がないとかで、ここでも厳しさを痛感します。
話は昔の展示会の話になって。
嫁さんはまったくしらない展示会の話。
何度か行ってますが、その頃にはもう昔のような華やかさはなくなってるので、僕らの話を聞くと驚いてます。
ものすごくでかい展示会だったんですよ。
展示場を3ホールも貸切にしてね。
見て回るのに1日では無理で。
みなさん泊まりで展示会に来てました。
機械メーカーのブースには、これまた華やかに売約済みの札がたくさん並んで。
事前に商談は済ませておいて、展示会でハンコを押す、と言うのがあったそうです。
まあ、展示会はモノが売れるんですよ。
すると、いろんな羽振りが良くなる。
ブースを見てると、声が掛かり、お茶を飲んでけ、お酒飲んでけ、弁当食べてけ。
これが知り合いの数だけ声が掛かるので、見て回るのも大変。
大人だけではなく、連れ立ってきている子供にも色々してもらえます。
あの頃、展示会はお祭りだと思ってましたからね、ぼく。(笑)
クリーニング学校に通ってた頃に晴海の展示場の最後で、あの頃から徐々に厳しくなっていったんです。
それでも、年に一度の展示会は無くならないだろう、と思っていたんですけどねえ。
いろんな製品を見たり、比較したり、情報を集めたり。
展示会はとても便利だったんだけどなあ。
機械屋さんも高齢なので、そんな話でひと盛り上がりでした。
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