洗濯を混乱させているのはネットの情報ですよね?
先日、洗濯王子こと中村くんが洗濯に関わる人たちを集めて、センタクカイギなるものを催していました。
身近にある洗濯ですが、その洗濯をきちんと理解している人はほとんどいない。
それについてみんなで話をしよう、と言うことでよろしいかな?、洗濯王子?(笑)
クリーニングでご相談を受けていても、それは確かに感じるんですよね。
洗濯を知らないで、みんななんとなく洗っている。
洗剤のキャッチコピーを見て、洗濯機のCMを見て、なんとなく洗っているのが現状だと思うんです。
で、思うような洗い上がりにならなくて、不満は募っていって。
洗濯ってよくわからない!というふうになるのもわかる気がします。
その原因の一つに、ネットの情報もあると思うんですよね。
今、ネットで調べれば簡単に洗濯の仕方、染み抜きの仕方が出て来ます。
誰でも、簡単にきれいにできます!
クリーニング屋さんに出さなくても大丈夫!
こんなキャッチコピーのサイト、一度は見たことあるでしょう?
わからないから検索をして、そこに書いてある通りに洗ってみた、という人も多いはず。
でもね、これがいけないんですよ。
今までそのようなサイトを僕もたくさん見てきましたけど、この通りにしてもきれいにならないよな、というものしか出てこないんです。
たまに、染み抜きとか、バチッ!とハマるものはあります。
染み抜きはついた汚れと落とし方が合えばきれいになります。
でも、合わないとどんなに頑張っても落ちない。
ネットで調べて、書いてある通りに洗ったのに、きれいにならない、それをなん度も繰り返していたら、そりゃ混乱するだろうし、洗濯に諦めてしまうよなあ、と思うわけです。
洗うって実は簡単なことではないんですよ。
素材の特性を理解して、汚れを理解して、適切な処置をしないと落ちない。
これを簡単に説明するってものすごく難しいです。
テレビで染み抜きを教えたりしてるでしょ?あれだってあそこに行き着くまでに相当悩んで紹介をしているんですよ。
だって、万能ではないから。
そのやり方では落ちないものもあるんです。
時には使えない素材もあるんです。
それを説明しだすと細かくてわかりづらくなる。
クリーニング屋さんはリスクがあるので伝えたい、と思っていても、番組側にはしょられてしまうケースはかなりあります。
テレビで紹介したやり方でやったら穴が空いた、色が抜けた、とクレームが入ったという話も聞いたことがあります。
クリーニング屋の僕らは当たり前のように判断してやっていることでも、消費者のみなさんにとっては、区別がつかず、判断が難しいんですよね。
ただでさえ、こんな感じの洗濯を、さらに間違った情報を伝えてたら、そりゃきれいになるわけない。
みなさんの洗濯の悩みを作り出しているのは、案外ネットの情報かもしれませんよ。
洗濯とクリーニングに関しては、間違った情報が多すぎる。
医療の情報のように命に関わらないから、誰も動かないんですよね。
怪しいライターの書いた記事ばかりなのも問題なのかな。
クリーニング屋さんが情報発信をしていければ解決すると思うんですけどねえ。
そのクリーニングや沢も怪しい人がいるからタチが悪いんだけど…。
正しい情報を発信できる人たちが動いてくれたらなあ。
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