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今治タオルを使ってみた。

何かを手に入れるために、何かを犠牲にしてることってあります。

宣伝では凄そうな効果が書いてあっても、実際は何かを犠牲にしてる事はよくあります。



何かと話題の今治タオル。

年明けに、今治タオルのバスタオルを買ってきたんですね。


肌触りと柔らかさに定評のある今治タオル。

購入するときにタオル屋さんにこう言われていました。



今治タオルはねえ、拭くと毛羽が落ちるからそんなによくないんだよ。



これは悪魔ども業者目線のいけん。

消費者の意見とは当然違います。

消費者は利用するしてをで見てるし、業者さんは違う品質で見ているからです。


もちろん、クリーニング屋さんの僕もまた違った見方をします。



買ってきてから数回使ってみました。

最初、やはい肌触りが一味違います。

吸水性もいいようで、軽く肌に当てるだけで水分が拭き取られていく。


でも、最初がいいのはどのタオルでもありがちな話です。

洗った後の変化が一番大事ですから、洗った後に硬くなるようならいい商品とは思えません。



うちはクリーニング屋ですから、当然洗った後には乾燥機にかけます。

皆さんの乾燥機のイメージってあまりよくないらしいですが、乾燥機は適切に使うとタオルもふわふわになる優れものなんですよね。



数回洗い、乾燥機にかけてみました。



最初の頃の感触とは少し違いますが、肌触りもいい。

硬くもならない。

他のタオルとは明らかに違います。

これが今治タオルの人気の秘密なんだな、とわかります。


これを家庭で利用して洗っていくとすると。


家庭で洗って干してると、だんだんとペッタリとしてしまうと思うんですよね。

タオルのふんわり感って家庭ではあまり感じないみたいです。

でも、今治タオルなら十分ふんわりするんじゃないか、と思います。



良いこと尽くめのように見えますが。

問題も無くはなくて。



タオル屋さんの話してた話はこれかぁ、と言う問題が出てきました。



洗ったときに、とにかく毛羽が落ちます。

2度洗っても3度洗っても、量こそ減っては行きますが、毛羽が出るんですね。

で、それが一緒に洗ったものに付いてしまう。



静電気の影響なんでしょうね、化学繊維の服によく付いてしまいます。

綿100%の物にはあまりつかない。


毛羽が落ちた分だけ、最初の頃の肌触りと少し変わるんだろうな、と思います。


クリーニング屋の立場からいうと。



やはり、毛羽が落ちるのはいただけませんかねえ。

他の服についてしまう時点で、一点洗いになってしまう。

その分、料金に反映されてしまう商品だな、と思います。


反面、柔らかさの維持を考えると優秀なタオルだな、と。

さすが日本製、と言える商品ですよね。


後はどのくらい持つのか?

そこが気になります。

何度目の洗いで毛羽が落ちなくなるのか?

その時の肌触りの変化は?

耐久性はどのくらいか?


これから使いながら検証ですね。

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