服の品質が落ちた、は本当か? その1
ネットからこんなのが回ってきました。
洋服屋さんが、昔の服は品質が良いので取っておいた方がいい、と言っていた。
というお話。
今の服はどんどん品質が悪くなっていて、昔の服の方が丈夫で長持ちをする、というんですね。
Twitterでのお話だったので、いろんな方が話をしています。
おそらく、体験から来ているものだと思うんですが、果たして本当でしょうか?
クリーニング屋の立場から書いてみますね。
確かに服の耐久性は昔に比べると落ちていると思います。
でも、その昔というのは10年前と比べて、という話でもない。
10年前の服はいまとそう大して変わりませんから。
もっと昔、20年以上前、バブル以前の服は耐久性の高いものがありました。
品質の良し悪しを当たりだすと、最終的に皆さん、耐久性に落ち着くような気がします。
要は、簡単に壊れるものは品質が悪い、となるわけです。
確かにその基準で考えると今の服は品質が悪い。
でも、品質って耐久性だけではないと思うんですよね。
例えば、肌触り。
これはここ数年、明らかに違います。
よりソフトになってきてますね。
いろんな理由があると思いますが、一つは技術が上がって、より細い糸を使うことが出来るようになってきました。
糸が細くなると肌触りがソフトになります。
その反面、どうしても耐久性は落ちてしまう。
また、糸が細くなると、他にも影響が出始めます。
洗ったら服の色が滲み出てきてしまったり。
これ、クリーニングやさんではかなり苦労をしているんですよね。
普通に今までと同じように洗っているだけで、色が出てきてしまう。
気付いて単独で洗っていれば問題ありませんが、もし、他の服と一緒に洗ってしまったら…、考えるだけで恐ろしい。
そういう意味では、近年クリーニングはとても難しいものになってきています。
皆さんいろんな体験をしているようで、すぐダメになるとか、糸がほつれるとかボタンが取れるとか、だから品質が悪い、縫製が悪い、と話していました。
…、本当ですかね?
服以外の原因はないか?
明日書いてみようと思います。
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