ポリエステルは毛玉が出来る?
服の事で、皆さんが気になるものの中に、耐久性ってあると思うんですよね。
なるべく縮まない服がいいし、毛玉が出来ない服がいい。
では、どんな服が傷むのか?それを知りたいと思うんですよね。
ネット上ではいろんな情報が飛び交っています。
主婦の方からアパレルの方、服が趣味の方まで。
いろんな方が独自の見解を話してくれてます。
その中で、毛玉に関しての話題を多く見かけます。
今は冬ですからね、毛玉の出来やすい服を着ているので、気になるんでしょう。
いろんな方の話を読んでいると、概ねこんな感じです。
ポリエステルは毛玉になる。
どこでその情報を仕入れたんでしょう。
だから、ポリエステルは良くない、というのを多く見かけます。
結論から言いますとね、毛玉はポリエステルに限らず出来るんです。
ただ、繊維の強度の違いで、落ちてしまうか、残るかの違いがあるだけで。
毛玉になる前に、毛羽として落ちてしまうこともあるし、着用中の擦れや洗濯の際に擦れて落ちてしまうこともあります。
ポリエステルを代表する服というと、フリースでしょうか。
フリースは洗うと毛玉になりますよね。
だから、ポリエステルは毛玉になる、と思い込んでしまったのかもしれません。
ポリエステルだから毛玉が出来るのではなく、服の作りで毛玉ができるんです。
カシミヤのセーターだって毛玉のできるものもあるし、出来ないものもある。
スーツにポリエステルがつかわれているものもありますが、毛玉ができるわけでも無い。
ね、ポリエステルだからってわけでは無いんですよね。
毛玉が出来やすい服には共通点があります。
それは、糸のよりがあまい。
糸は捻って作られているんですが、これを強くねじるか甘く捻っているかで強度が変わるんですね。
強く撚ってあれば毛羽立ちも少ないし、毛玉も出来にくくなる。
その代わり、肌触りは硬めになる。
緩く撚ってあると、毛羽立ちしやすくなり、毛玉も出来やすくなり、肌触りはソフトになる。
スーツの糸はしっかりと撚ってあるので、ニットに比べて毛玉は出来にくいですよね。
その代わり、ニットに比べると糸がしっかりしている。
確かに、ポリエステルは強いので毛玉になると残りやすいというのはあるんですが、ポリエステルだから必ず毛玉になるというわけでも無いんですよ。
主婦の方や服が好き、という方が話してるのなら仕方ないかな、と思うんですけどね。
服を扱うアパレルの人なら、ポリエステルだから、なんて決めつけて話して欲しく無いかなあと思います。
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