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直感。

Twitterをまとめたものをたまに見ています。

いろんなまとめがあって面白い。

笑える話や議論しているもの、色々ありますね。

特に、議論系はネットの底力を見たような気になれるので結構好きです。



そんなまとめの中で、興味深いものがありました。


書家の先生と将棋の羽生善治さんとの対談でのお話。



直感とはなんですか?


と言う問いに羽生さんはこう答えたらしい。



直感とは、経験に基づくもので、これをしてはいけない、とわかるのが直感です、と。


答えがわかるのが直感という人もいるけど、そうではない、と。

答えはわからないけど、これはやってはダメだな、とわかるというんですね。


で、これに共感する人たちがかなりいる。

僕らも共感できる。(笑)

多分、仕事をしていて、そんな場面に出会す事がみなさんあるんだと思うんですよね。



経験も重ねて、勉強もして知識も蓄えて。

でも、それらではわからない事が現実では多く起こって。

後になって、説明がついて、知識が増えていくんですけど、一番初めは誰も何もわからない。


不思議なのはここからなんですよ。


わからないから無理だなあ、ではなくて、なんとなく見えてくるというか感じるというか。

羽生さんのいう直感なんでしょうね。


あー、これはこう扱ってはダメだな、と言うのがなんとなく分かる。

理由はないんです、というか、ぼんやりとしている。

でも、ダメだな、というのは分かる。


少し考えると、理由がいつくか思いつきます。

あの繊維に似てるとか、あの時の服に似てるとか。

だから、これもこの洗い方はダメだな、みたいな感じで後になって説明がついたりします。



他の仕事ではわかりませんけど、クリーニングの場合は消去法が多いんですよね。



これにはこの洗い方がいい!ではなくて、この洗い方をすると問題があるからこちらを選ぼう、とか。

まず、デメリットを探し出すんですよ。

クリーニングにおいてのデメリットって、洗ったら変化が起きてしまうか、汚れが落ちないか。


変化を起こさず、汚れを落としたいので、この二つで問題が起きるような事はしません。

だから、やってはいけない事をいち早く察知するのはとても大事な事なんです。


やってはいけない事を察知した上で、そこからできる事を探っていき、この服にはこれがいい洗い方だな、という結論になる。


不思議と、できることから探さないもんなんです。

だから、羽生さんのお話は共感ができるんだと思います。



もちろん、その直感は最初は知識も経験もないからとてもアバウトなものです。

最初のうちは、どの服を見てもダメだ、と思うし、経験を重ねていくうちに、どんどん絞られていくようになり、洗えると思えるものが増えていく。

何十年もやっているクリーニング屋さんになると、もう妖怪レベルですよ。

なんでこの服がヤバいと感じたの?と言うくらい、直感が鋭くなる。

他と何が違う???と普通の人ではわからないようなことまで感じるようになるから不思議。


いままではこう言う直感を、経験と知識を培う事で作り上げてきましたけど、これからはAIが賄うようになるんですかね?

出来るようになるのか、やはりそこは人間の得意分野なのか。

経験値はAIの得意分野ですからね。

5年もしたらこの分野もコンピューターにとって変わられてたりして。

機械が出来るようになったとしても、自分も同じ事ができるようにしておきたいなあ、と思います。

機械は壊れますからね。

自分と機械と判断できるものが二つあれば、どちらかに何かあっても対応できるだろうし。

やはり、プロは育てて行かなきゃダメですね。



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