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マイクロプラスチックと洗濯。その2

昨日の話の続きです。

マイクロプラスチック問題。



洗濯に関するマイクロプラスチックは化学繊維が原因だと言われています。


ポリエステルやアクリル、ナイロンなどですね。

綿や麻などは植物繊維だからマイクロプラスチックではありません。

また、レーヨンは再生繊維と呼ばれるもので、これも原料はパルプ。

だから、レーヨンもマイクロプラスチックには入りません。



洗濯でマイクロプラスチックが出る、というのは、繊維クズのことを指しています。

洗ったときに出る細かい繊維のことですね。


フリースやタオルを洗うと細かい毛羽がつくことがあります。

どうやらマイクロプラスチックはそれのことを指しているようなんですね。


マイクロプラスチックのことを書いてあるサイトには以下のようなことも書かれています。



ドラム型の洗濯機よりも縦型の洗濯機の方がマイクロプラスチックの出る量が多い、トゥントゥク。



これは理解できるんですね。

なぜなら、ドラム型と縦型は洗い方が違うから。

ドラム型は衣類を持ち上げて、落下させ、叩いて汚れを落としています。


縦型は、水を攪拌して、衣類同士をこすりながら洗います。


擦るって事はですよ、当然表面がどんどん削られていくという事で。

洗えば洗うほど、表面の毛羽が落ちていきます。


余談ですが、濃い色のものを洗って色があせていく理由の一つに縦型の洗濯機で擦り洗いをしているなら、というのもあるんです。

色があせているように見えますが、本当はあせているのではなく、表面に細かい毛羽が立ち、白っぽく見えてしまうんですね。


昔は縦型の洗濯機は衣類を傷める、ドラム型は衣類を傷めにくい、と言われていましたが、これが理由です。


いわゆる繊維クズですが、通常は洗っていくうちに出てこなくなります。

それは表面の細い繊維が取れていくと、落ち着いていくからです。

しかし、まれに洗っても洗っても繊維クズの出る服というのもあります。


これは最近の傾向にも原因があるんですが要は肌触りの良い、柔らかい生地を好む傾向があるんですよね。

柔らかい生地にするっていう事は、糸がそんなに強く撚られていない事が多いんです。

糸はねじられて作られているんですが、これがゆるいと柔らかく感じるんですが、弱くなります。


同じ素材でも、毛羽の出やすい服と出にくい服があるのは、こういう事なんですよ。

糸そのものの造りが違うんです。


家庭での洗濯で、マイクロプラスチックを減らす事はできないのか?



出来ることがあるとするなら、洗濯機をドラム型に変えること、が一番かもしれません。

洗濯ネットに入れる、というやり方もありますが、洗濯ネットに入れると洗浄力がかなり落ちてしまいます。


つまり、洗ってもきれいにならなくなる。



また、洗面所などでの押し洗い、というのもあるんですが、押して洗って落ちる汚れ、そんなにあると思いますか?

洗濯機で洗っているのと、押し洗いが同じ洗浄力のわけありません。

もし、同じなら僕らは全て押し洗いをしています。

それをしないのは、汚れ落ちに問題があるからです。


あとは、洗濯排水をザルのようなもので越してから流すとか。

家庭ではこういう設備は難しいと思いますねえ。


洗濯機についてるゴミ取り、あれも効果はあると思います。


他に、着用の注意点として、同じ服を連続して着ない。

毛羽は洗って落ちてるものもありますが、着用中に傷んで、洗いで落ちているものもたくさんあるわけです。

洗っているから洗濯が悪いように見えてしまいますが、着用中の疲労が原因で表面が毛羽立ち、洗いによってそれが落ちているわけですね。


だから、なるべく服を傷めないように切ることも大事。


同じ服を連続して着ない。

そのために、服の数をある程度増やす。

アウターは毎日洗う必要はなく、洗う間隔をあける。


このようなことが出来ますね。

あと、クリーニング屋さんでドライクリーニングをしてもらうのもいいんですよ。

なぜなら、ドライクリーニングは洗浄液を捨てないで濾過しているので、マイクロプラスチックもろ過機のカートリッジフィルターに全部吸着されてしまいますから。

それが一番確実ですね。


さて、実は一番大事な問題があるんです。

続きは明日。


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