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現場と専門家。

毎日コロナウィルスの話で持ちきりですね。

テレビを見ていると、色んな人がコロナウィルスについて話をしています。



お医者さん、大学教授、船内にいるお客さん、船内で働いている人。


色んな人が色んな立場から話をしているんですね。

どうしても専門家に話を取りたいのでしょう、お医者さんが目立っている印象です。



ところで、専門家ってどんな人のこと言うんでしょう?


お医者さんだからなんでも知っているわけではないと思います。

内科や外科、さらに細かく分かれているのを見ると、詳しいのにも違いがありそうですよね。


さらに、その知識が豊富だからと言って、使えるのとはまた別の話で。

学問として得ているものと、現場で実際に従事しているひとのちひきは雲泥の差になります。


これね、クリーニングも同じだったんですよね。

服を専門にしている大学の先生でも、繊維の細かい知識はあれど、洗うことと繊維がつながらない。

だから、頓珍漢な話をしたりするんです。


僕もクリーニングのことを勉強している時は苦労しました。

本の中に書いてあることは間違いではない、でも、現実的でもない。

教科書の内容は、細かいようで隙間がたくさんあるんですね。

それをどう現場の事実と照らし合わせるか?

平面図を見て立体を作る、そんなイメージに近いかも知れません。


酸味の強い林檎を、すっぱいと表現したとします。

レモンも酸っぱい。

この二つは食べれば酸っぱさが全然違うのがわかるんですが、言葉だけだと、同じ酸っぱいと言う言葉なので違いがわからない。

この表現の隙間はやはり現場の人にしかわかりません。



昨日から、クルーズ船の中のゾーニングについて色んな話が出ていました。

ちゃんと分けられている、分けられてない、立場によって表現が違うから仕方がないのかも知れませんが、写真も出回っていて見れば一目瞭然でしたね。



やはり、現場にはかなわない。



現場と管理している人たちが協力すればより精度の高い専門家ができるような気がしますけどねえ。

今は争っている場合ではないと思うんだけど。

どうしても、どっちが正しい、という目で見られてしまうんだなあ。


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