石鹸はクセがあります。
マスクの洗い方で検索をすると、いろんなやり方が出てきます。
洗浄や消毒は、いろんなやり方があるので、これが正解!というのは少し無理があって。
アプローチの仕方が違うので、手順や使うものに差があったりします。
ただ、基本的な考え方は同じで、汚れを落とす、消毒をする、この手順は変わらないわけですね。
汚れを落とす部分で、石鹸を推奨するやり方を見ることがよくあります。
石鹸は体に優しい、自然由来のもの、エコ、いろんないいイメージがあると思うんですね。
一見、良さそうな石鹸ですが、石鹸って結構クセが強い洗剤なんですよね。
例えば、こんな経験をされた方はいませんか?
洗濯石鹸で服を洗ったら、だんだんと黄ばんでしてしまった。
これ、一見、汚れが落ちてないからのように見えるんですけどね、石鹸が原因のこともあるんですよ。
石鹸は、溶けにくいんです。
最近は液体タイプの石鹸もあるんですが、粉や固形のものはとにかく溶けづらい。
この石鹸で洗うと、実はすすぎがものすごく大変で。
濯ぎも工夫をしないと、服に石鹸の成分が残ってしまって黄ばんでしまうんですよね。
たとえば、マスクの洗浄で石鹸を推奨すると、どうなるか?
石鹸の場合は、浸けただけでは汚れが落ちきらないので、擦ったり揉まないと汚れが落ちないんです。
同じ洗剤でも台所用の中性洗剤は油汚れや水に溶けづらい汚れにとても強くて、汚れを自分からキャッチしにいくんですよね。
ところが、石鹸は、なかなかそうはいかなくて。
揉まないと汚れが落ちてくれないんですよ。
そのかわり、揉むと汚れ落ちが良くなります。
ようやく洗った後に、今度は濯ぐんですが、石鹸の成分が残ってしまうので、やはり水につけただけでは石鹸の成分が落ちない。
水を取り替えて、3回は濯がないとダメでしょうね。
出来るなら、洗う時と同じ温度のお湯で濯ぐとさらに良い。
そして、やはり濯ぐ時も少し物理的な力を加える、つまり揉んだりする必要はあると思うんです。
ね、石鹸って結構クセがあるでしょう?
高度経済成長の時に、なんで合成洗剤が流行ったのか?
それは使いやすかったからなんですよ。
水に簡単に溶ける、汚れ落ちがいい、簡単にすすげる。
だから、みんな石鹸から合成洗剤に変わっていったんです。
石鹸はこれとは逆に、水に溶けづらい、簡単に濯げない、と扱いづらかったんですね。
汚れを落とす時に、僕らはその汚れや洗うものに合わせて洗剤を選びます。
石鹸を選ぶこともありますけど、他の洗剤を選ぶこともあります。
適材適所、適した場面が洗剤にもあるんですよね。
石鹸って良さそうなイメージがあるんだけど。
必ずしもそうではない、と言う事は覚えておいていいと思います。
服の洗い方、マスクの洗い方、いろんなのがありますが、そこには必ずそれを使う理由があります。
合理的な化学的な理由です。
たまにスピリチュアルな、気持ちの持ちようで変わるかのような説明をする人がいますけど、僕らからするととても怪しいですね。(笑)
念を込めてきれいになるなら、僕はずっと念を飛ばしますよ。(笑)
大事にしたい気持ちは大切に、でも、やるときは化学的に、です。
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