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界面活性剤の説明をします。

昨日、新型コロナウイルスに効果のある洗剤が発表されました。

今までもそれに似たようなのが発表されていましたが、それらのほとんどが他のウイルスに対してのもので、新型コラなウイルスにも効くんじゃないか?と言うものがほとんどだったんですね。


今回の発表では、明確に新型コロナウイルスに効果が認められる、と書いてあります。

具体的に、不活化する、と明記してあるので、ウイルスが感染の能力を失っている状態にできる、と言うことになります。


新型コロナウイルスで分かっていることは、周りにエンベロープという脂の層があって、これを壊すことができればウイルスを不活化できると言われていました。


脂を落とすのなら洗剤の出番ですよね。

今回の発表を見た人の中でも、界面活性剤の効果から見れば当たり前だろ、何を今更、というご意見もありました。


それ、少し誤解があります。


界面活性剤だから、なんでも効果があるわけではないんですよね。


界面活性剤のことを少し説明しましょう。




界面活性剤とは、洗剤の成分の一つです。

洗濯石鹸も、中性洗剤も、お風呂用の洗剤も、中の主成分には界面活性剤が入っています。


どんな効果があるのか?というと、油と水をつなぐ役目をするんです。

読んで字の如し、油と水の境界、当たっている面を活性化させる役目をしています。



簡単にいうとですね、油が水に溶けるようになるんですね。


だから、洗剤の主成分になっているんです。


水で洗っているのに、なんで油汚れが落ちるのか?

ドライクリーニングで汗の汚れがなんで落ちるのか?

これの答えが、界面活性剤を使って、本来なら相容れないものを溶かすことができるから、と言うことなんです。


この説明を聞くと、やはり新型コロナウイルスに界面活性剤なら効果があるじゃないか、脂を水に溶かす能力があるんだから、と思ったでしょうね。


残念ながらそんなに簡単な話でもなくて。

確かに、界面活性剤は油と水をつなぐ役目をするんですが、実は油寄りの界面活性剤と、水よりの界面活性剤が存在するんですよ。


すると、お互いを繋ぐ役目をする界面活性剤も物によっては効果に多少の違いが出てくるんですね。


僕らクリーニング屋さんは汚れを落とす界面活性剤を使います。

でも、染め物屋さんとかでは違う使い方をしていたりするんですね。

生地に液体が浸透しやすくするために使っていたりするんですよ。

この薬品も界面活性剤ですが、これは汚れを落とすのには向いていません。


こんな風に、界面活性剤と言っても、実は能力に差があってどれもこれも効果がある、と言うわけではないんですね。

だから、新型コロナウイルスに効果があるのか?調べる必要があったんです。



今回発表されたものの中には、台所用の中性洗剤も多く見受けられました。

中身を見てみるとらやはり脂を落とす能力が強いんですよね。

新型コロナウイルスのエンベロープに効果があるんだろうなあ、と推測できますね。


ちなみに、石けんも結構種類があるんですよ。

元となる素材に何を使っているか?で石けんもかなり違いが出てきます。


牛の油を使ったり、植物の油を使ったり、その違いだけでも相当な差が出てしまいます。


やはり動物の油を使うと匂いがしますしね。

それに溶けづらくなる。

その代わり洗浄力は割と高かったり。

植物系の石鹸は、匂いもしないし溶けやすいし使いやすい。


総合的に使いやすい方を選ぶといいと思います。



今回は石鹸は残念な結果になっていましたが、他の洗剤で有効性が認められているので、そちらを使う方が賢明かもしれませんね。

第二波のために、洗剤、用意しておきましょう。

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