群馬の印刷屋さん。
お店をやっているといろんな人が営業にやってきます。
そこではいろんな話を聞けるんですが、なぜか?営業とは関係のない話を聞くことの方が多いんですよね。
あれ、営業さんのテクニックなんでしょうか?
商品の説明よりも、他の話で盛り上がる方が多いんですよね。
先日、とある印刷屋さんがきまして。
最初は電話での営業でした。
今まで開拓してこなかったクリーニング屋さんを回っています、と。
でも、クリーニング屋さんって難しいんです。
元々が地域密着のお店ばかりなので、大量に何かを印刷するようなことはあまりありません。
せっかくの営業の電話なのに、断るしかなくて申し訳なく思って、少しクリーニング屋さんの事情を説明してあげたんです。
そうすると、興味を持たれたらしく、お店に伺ってもいいですか?と。
来ても意味ないよ?と話したんですが、お店に来たんです。
お店に来て名刺を交換し、挨拶もそこそこにどんな会社か説明を受けます。
でも、うちでは頼むものがないので…、と話していると、ふと会社の住所に目が行ったんですね。
群馬の会社だ。
なんと、群馬の印刷屋さんが東京にまで来ていたんです。
営業所もちゃんとあって。
さらに聞くと、営業さんも群馬の人だとか。
うちも母の実家が群馬ですからね、急に親近感が出てきて、群馬のどこですか?なんて話になっていったんです。(笑)
そこで、営業さんの実家で花を売っている、という話になって。
実はうちの親戚は花を作っていたんですよ。
作っておろしていたんです。
グラジオラスとか、田舎に行ってもらってきてお客さんに配ったりしたこともあります。
あそこでも売ってる、ここでも売ってる、とそんな話をしていたら、今年の厳しい話になりましてね。
花屋さんは大打撃だったでしょう?
と聞いてみたんです。
花屋さんも売れる時期というのがあって、それがやはり3月4月らしいんですよ。
送別会、卒業式、入学式、とにかくイベントが多く、人の移動がある時期は花屋さんは沢山売れるんだそうで。
コロナのせいでそれらが全部なくなって、やはり売れなかったらしいんですね。
ところが。
驚いた事にとある行事だけ、いつもの3倍も花が売れたんだとか。
それが、母の日、カーネーションだったらしいんですよね。
いろいろと工夫もしたらしいんですけど、少し乙女に仕入れても足りないくらい、カーネーションが売れたとか。
自粛で動けなかったけど、花を送る人が多かったのかもしれません。
それ以降、またパタリと売れなくなったらしいです。
不思議がっていました。
と、こんなふうに印刷の話は最初の五分で終わって、後は花屋さんの話と群馬の話で盛り上がる事に。(笑)
不思議な営業さんでした。
きっと彼はいい営業になるんだろうな。
そんな気がします。
忙しい時はなかなか話を聞いてあげられませんけど、時間がある時は営業さんとこうして話をしています。
こういう時間も割と大事ですよね。
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