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職人の厳しい世界。

たまにインスタグラムを見ているんですけどね。

そこにおもしろいのがあって。

府中の某パン屋さんのものなんです。


最初はオープンの時間や今日のパンが紹介されていたんですが、コロナの自粛騒動の頃から店主さんの本音がちらりと見えるようになって。

興味深く見ていたんです。


自粛をしていたけど、家賃が払えないから仕方なく開けます、とか。

でも、パンがなくても死にはしないから、なるべくなら来ないでください、とか。

一見矛盾しているように見えるんですが、本音だと思うんですよ。


店を開けないと売り上げが上がらない、でも、お客さんが殺到しちゃうと感染のリスクが出る。

なるべく安全に、と思うからこそのジレンマですよね。

そこのパン屋さん、何しろ並びますから。



そのパン屋さんのインスタグラムで、職人の募集をしていたんです。


その募集を見ると、とても応募したくなるような内容ではないんですね。

とにかく辛い、厳しい、と言う事が書いてある。

さらに、給料も他と比べて少ないし、休みもないし、と。

店主さんも言ってますけど、ブラックですよ、と。


でも、これがパン屋の現実なんだ、と言います。

いいものを提供しようとすると手間が掛かる。

8時間労働なんてあり得なくて12時間労働なんて当たり前。

自分の先輩たちもそうしてやってきたし、倒れて入院した人もいる、と言います。

大手のパン屋さんならもっと条件がいいのかもそれないけど、個人の小さなパン屋さんはこれが現実なんだ、と。


嘘偽りのない話だと思うんです。

職人を募集するのに、こんな話をして集まるわけないんだから。

でも、店主さんは歯の浮くようなことを書かないで本当のことを書いた。

そこにはそれでも来てくれる人には全部教える、と言う気持ちが入っていたんだと思うんですよね。 


でね、この話を読んでて、どこも職人を扱う小さなお店は似たようなものなんだろうな、と思ったんですよ。


クリーニングも同じなんです。


クリーニングもものすごく薄給なんですよね。

忙しくなると、朝から晩まで働いても終わらない、終わりの見えない日々が続きます。


いい仕事をしよう、とすると機械ではダメで手間のかかる手仕事が増えていく。

すると、時間がかかっていく、と言うことになります。


今はいませんけど、昔は丁稚奉公がクリーニング屋さんにもいましてね。

小さな町のクリーニング屋さんにもそう言う人たちがいました。


あり得ないくらいの安月給です。

でも、その人たちが安い給料で働いてくれていたから、沢山のクリーニングをいい仕事で回せたわけで。

その人たちも、仕事を覚えて、独立していったんです。



今はそう言う仕組みはありません。

なので、小さなクリーニング屋さんは細々とやっていくしか無くなっているんですね。


僕の友達も。

今から25年ほど前にクリーニング屋さんに修行に行ってた人たちはすごい安月給でした。


新宿で、いや日本で一番と当時言われていたクリーニング屋さんに3年勤めてて、寮費などを引かれて月3万円とか6万円とか。

親に仕送りをもらって修行していたんですよ。

夜間のクリーニング学校に通わせてもらっていたので、その費用も引かれていると言うこともありましたけどね。


さらに、忙しい時期は、学校が終わった後に迎えに来て、仕事をしたり。

学校に来るまでに朝早くから仕事をしていたんですよ、それでも終わらない時はやるんです。


日本の職人の世界はそう言う若手の労働力に支えられていた時代がある、と言う話ですね。



今では考えられないような話です。

パン屋さん、体も大変みたいですけど頑張って欲しいですね。

町の小さな職人のお店も。

みんな、がんばろう。

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