これが年季の差。
子どもの頃からクリーニング屋だったので、自然とお店の手伝いをして育ってきました。
学校から帰ってきたら、父の車に乗り、一緒に配達に出かけて。
夜10時まで配達に回っていましたっけ。
たまに、お腹すいたなあ?と途中でお蕎麦屋さんに寄って定食を食べさせてもらうのがとても嬉しかったのを覚えています。
子どもの頃からやってますからね、自然と体に染みついていることってあるんです。
クリーニング屋さんはいろんな品物を洗いますが、その中ではシーツなどもクリーニングをします。
個人のものから病院のものまで。
当然、洗ったらプレスをしなければいけません。
シーツのプレスは、万能台と呼ばれる大きな鉄板でプレスをします。
プレスをする前に、シーツを畳むんですよね。
2人で両端を持って、綺麗に畳んでいきます。
そして、プレスをする。
前に一度ここで書いたかと思うんですが、クリーニング屋さんがイベントで揃うと、とにかく大きなものを畳むのが早いんですね。(笑)
テントだったり、ブルーシートだったり、さっと畳んでしまいます。
これが体に染みついたってやつなんだと思うんですよ。
どこを持ってどう畳むのか?いやって言うほどやって来てますから、考えなくても出来ちゃうし早いんです。
久しぶりに僕がシーツのプレスをしました。
その際に、嫁さんに畳むのを手伝ってもらったんですが、2人の速さが違うんですよね。
丸まっているシーツを取り、お互い片方ずつ持ちます。
この時は、どこが端っこか?まだ分かりません。
で、シーツをよく見て、端っこをつかみます。
最初に掴んだ方に主導権があるんです。(笑)
シーツがねじれている時もあるんですよ。
そうしたら反対側に捻らないといけない。
端っこを先に持った方が基準になるので、遅れた方が捻って正しい形に戻すんです。
シーツを畳む時はいつも勝負なんですよ。(笑)
子どもの頃はよく手伝って、遅い!と怒られてましたっけ。
その結果、鍛えられたので、久しぶりに畳んでも早く端っこを見つける事が出来るんです。(笑)
クリーニング屋さんになってまだ数年のよめさんからすると大変ですよ。
これね、先に端を持たれると慌てるんです。
早くしなきゃ!と思うから焦る焦る。(笑)
こっちもスイッチが入るもんだから、どんどん早くなるし。(笑)
仕方ないですよね、これが年季の差ってやつですから。
子どもの頃に仕込まれたことは本当に忘れません。
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