バブルの頃は服を買っていなかった?
アパレルの倒産が続いてます。
コロナの影響もあるとは言え、根本的に厳しかったんだろうと思うんですよね。
ユニクロやしまむらを代表とするファストファッションの台頭は、もう流行から生活に定着してますからね。
アパレルの倒産からツイッターでは、アパレル業界がなぜこのようになったのか?いろんな話が出ていてまとめられていました。
長かったんですが読んでみたんですよね。
途中、クリーニングだって厳しいぞ?と言う書き込みがあって、そうそう、とうなづいてみたり。
バブルの頃を知っている人とその後のアパレルを見てきた人とでは少し感想が違うんですよね。
やはり、多くの人がファストファッションの影響だ、と思っているようです。
他のハイブランドは、変わる事ができなかったのが原因だ、と。
これはクリーニング屋さんの多くの人たちもそう思っているかもしれません。
服が安くなったからだ、安い方に人が流れたんだ、給料も安いのにハイブランドの服なんて買えるはずがない。
こういう意見はとても多いです。
しかし、おもしいろ意見がありました。
バブルの頃、服はとても高かった、と。
無地のTシャツでさえ6000円からしたし、どの服も基本今みたいに安くはなかった、と。
で、みんな一生懸命お金を貯めて、服を買っていた、と言うんですよね。
確かにそうなんです。
バブルと言うととても景気が良く羽ぶりのいいイメージをする人もいますが、実は物の値段も高くて、今みたいに簡単に服を買うような時代ではなかったんですよ。
服が高いから、服を大事に長く着ようとします。
クリーニングを定期的にしたし、修理して服を着ていました。
長く待たせるために、毎年服を買いそろえて行って、結果的にスーツは15着以上を持つ人がほとんど。
それを上手に着まわして行って、スーツの傷みを減らして行ってたんです。
ファストファッションが出てきたときに、あんな安物は品質が悪い、買う人なんていない、とタカをくくってた空気があったそうなんですね。
でも、だんだんと広まり、流行も相まって定着をしたわけです。
ファストファッションが壊したのは、服の価値観やイメージだよね、って。
確かにそうなんだろうなあ、と思います。
アパレルで働いている人でも、服のことを知らない人も出てきたり、いいものを知らない人が出てきています。
消費者も、服が買いやすくなったことで、こまめにたくさん服を買い、大事にしないで買い換える文化が出来上がってしまったんだろうと思うんですね。
バブルの頃を知ってるお客さんと話をしていても、あの頃の方が服を買っていなかった、と言ってます。
今は服が安くて、あの頃よりもはるかに毎年服を買っている、と。
でも、貧相は悪くなっている、とも言います。
コロナのせいでアパレルのこれまでを見直すきっかけになったんでしょうね。
アパレルにお勤めの人たちも、今の業界の現状は良くは思ってないらしいです。
わかるんですよ、売ってる人も、いいものではないって事が。
この自粛期間に、衣類の販売も落ちたらしいですね。
反面、インスタを利用してネット販売をした所は逆に売り上げが上がっているらしい。
販売方法も変わっていくのかもしれませんね。
従来のような店舗を華やかな街の通り沿いに構えて販売をする、と言うのはこれから難しくなるのかもしれません。
アパレルと僕らはつながっている部分もあるので、なんとか元に戻って欲しい気もするんですけどね。
変化に対応をして行かなきゃダメかもしれません。
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