ドラム型の洗濯機で黒ずむ原因は、服の量に問題があると思います。
せんたくおうじのツイートがバズっています。(笑)
内容はドラム型洗濯機の黒ずみ問題。
先日の柔軟剤の話やすすぎの回数の話と合わせてたくさんの人が反応をしていました。
たくさんの人が参考になった、と書いているんですが、一つだけ気になることがありました。
それは、ドラム型洗濯機よりも縦型の洗濯機の方がきれいになる、という書き込みが多かったこと。
どうしてそのように思ったのか?というと、どうやら水の量が違うから、と言うことのようで。
ドラム型は節水タイプで少ない水で洗うから、汚れが落ちにくい、縦型はたっぷりの水で洗うからきれいになる。
この話の発端は、洗濯王子の、洗濯とは、水に汚れを移すことだ、と言うことからきているようです。
王子の説明は正しいんです。
でも、水の量がきれいになる理由、と言われるとちょっと違う。
王子も、その辺の細かい説明は分かりづらいので省いたんだと思うんですよね。
そもそも、ドラム型と縦型は洗い方が違います。
縦型は服同士をこすりながら洗う方法、ドラム型は服を落下させて、重さで叩いて汚れを落とす方法。
全然違うんです。
縦型は、服同士を擦らせるために、服全体を覆うだけの水の量が必要になります。
反面、ドラム型は水で全体を覆う必要はなく、服がある程度浸るくらいで洗うことができます。
なぜなら、そんなに大量の水があったら、服が落下できないから。
で、問題はここから。
ドラム型は汚れが落ちない、色が黒ずんでいく、と言う話が出ていました。
しかし、不思議な事に、ドラム型でそんなことは起きてない、と言う人たちがいます。
洗ったのに服が黒ずむ、色がくすむのには原因があるんです。
その一つが、逆汚染、と言うもの。
落ちた汚れが服に戻ることを言います。
逆汚染には原因がいくつかあるのですが、その一つに、汚れが許容量を超えた、と言うのがあるんです。
汚れに対して洗剤の量が足りないと起こるんですね。
王子はここを言いたかったんだと思うんですが、水の量が少ないと汚れが濃縮されてしまう、と。
逆に多ければ、希釈されるので戻る汚れの量は少なくなる、と。
これが王子の言う、水の量の問題です。
でも、もし、それが原因だとすると気になるのが、黒くならないよ、と言う人たちの存在です。
なぜ、黒くなる人とならない人がいるのか。
僕は、原因は別のところにあるのではないか?と思っています。
ドラム型で黒ずむ原因、それは服の入れ過ぎ。
これが原因だと思うんですね。
実は逆汚染の原因の多くは、服の入れ過ぎなんですよ。
服を入れすぎると他にも悪いことが起こるんです、それは汚れも落ちなくなる、と言うこと。
ドラム型の洗濯機の不満を聞いていると、おかしいんですよね。
それ、原因あるでしょ?と思う不満が多いんです。
乾燥するとしわくちゃになるとか。
これも入れ過ぎが原因。
さらに、気になって検索をしてみたんですよね。
洗濯機に入れる服、色を分けてない人がかなり居ます。
これはダメなんですよ。
特にドラム型は色をきちんと分けて洗わないとダメ。
でも、検索してみると、まとめて、たくさんの量で、色も全部一緒で、洗ってるのがかなりありました。
そりゃ、きちんと洗えないよなあ、と思うんですね。
で、クリーニング 屋の僕らは、分けるのは当たり前、量を適正で洗うのも当たり前なので、改めてこの説明をすることはしません。
しないし、相談を受けても、ここの確認はしないんですよね。
だから、他に原因を求めてしまう。
でも、よくよく話を聞いていると、水の量ではないな?というのはわかるんです。
洗濯って難しいんですよ。
汚れた服を洗濯機に入れて、洗剤を入れて、ボタンを押すだけじゃないですか。
そこに、ひととの差はないと思ってしまうほどシンプルに考えちゃうんですけど、実は、気付かないところで差があって一つ一つ順序よく話を聞いていると、原因がわかってくるんですね。
同じように同じものを洗っていたら、結果は変わらないですよ。
結果が違うのなら、そこには原因、違いが必ずあります。
さて、洗濯王子のつぶやきがバズってドラム型の洗濯機よりも縦型の方が人気が出てしまったようですが、多分王子も同じことを思っていると思いますが、洗濯機に優劣の差はないんですよね。
使い方の問題で、適切な使い方をする必要がある、だから王子のうちには洗濯機が4台もあるわけですから。(笑)
ドラム型のいいところがあるので、気付いて欲しいなあと思います。
ちなみに、クリーニング屋さんで二層式の洗濯機があったから、二層式が最高!という人がいますが、あれもちょっと違います。
2層式は使い勝手がいいんです。
それは、少し特殊な使い方をしています。
クリーニング屋さんのメインの洗濯機は、ドラム型ですからね。
僕も、がっつり汚れ落としたいなあ、と思う時は必ずドラム型を選びます。(笑)
縦型はそれとは違う特殊なやり方の時に。
この説明はまたどこかで洗濯王子がしてくれるでしょう。(笑)
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