職人問題。
どこの業界も職人が減ってて苦労しているのかな?と思います。
特に、誰でも簡単に始められるように、システム化したりするので、職人はどんどん減っていってますよね。
親方は職人でも、その下の世代はそうではない、というケースもあると思うんですよね。
これもある意味時代の流れ。
どこかの誰かが言ってましたが、修行なんて古いのかもしれません。
また、新しく始めた人たちが独自の感性でやってて、似て非なるものもたくさん出て来ました。
これでいいじゃん?
というような仕事、どこの業界でも出て来てますよね?
昔からの職人は、それではダメだよ、と言うんですけど、今は別にそこまで拘らない、コストが下がる方がいい、と簡素化されていくケースはどこでも起こっていると思うんですね。
先日、着物が持ち込まれました。
娘さんの成人式のために、あつらえた、との事。
注文して、そのまましまっておいたんだそうです。
で、準備のために開けてみたら、なんとシワクチャで。
これでは着ることができない、とアイロン掛けのご依頼で、うちに来たんですね。
新品の着物がシワクチャ、ちょっと考えづらいです。
見てみないとなあ、とみんなで見たら、あー、これはダメだわ、と。
これ、もともとアイロンかかってないだろ?というような状態でした。
デパートの中の呉服屋さんで仕立てたらしいんですけどね。
一体どうしちゃったんだか。
着物の業界も職人不足で大変なのか、それともたまたま見逃してしまったのか。
真相はわかりませんが、現実としてシワクチャな着物がここにあるわけですね。
人の仕事なので、絶対はありません。
ミスはあるのが当たり前。
だからそこを責めてはいけないと思います。
まあ、ミスならね。
ただ、やはりもし職人不足とかの影響があるのだとしたら、これから大変になるだろうなあ、と思うんですよ。
スーツの仕立て屋さんでも、外注に出してるところもあるらしいですし。
職人不足が、影響をし始めてるのなら、クリーニング屋さんでも似たようなことが起きると思いますからね。
ちらほらそんな噂も聞き始めましたしね。
職人のプライドはないんですか!
と怒る人もいますよね。
職人の側から言わせともらうと、それは僕らが言うことであって、周りから求められるものではないんですけどね。
ただ、言いたいことは分からなくもないし、今の状況を考えると、職人の養成はなかなか難しいので、なんとも言えないなあ、と思ったりします。
職人に限らず、家事でも普通の仕事でも、プライドを持ってやるのはその人の気持ちに強く依存していると思うんですよね。
いい仕事をしたい、と思う人は結構多くいると思いますが、その反面、その心が砕かれることも多いのも事実で、プライド持って仕事をするのが難しいと言うのもあると思います。
上司が仕事を認めてくれない、お金は払わないけど仕事はちゃんとやれ、そんなふうに心が折られてしまってる人も多いでしょうね。
職人はブラックだ、と言われる所以だと思います。
職人をきちんと育てると、その後何十年も社会に貢献してくれますからね。
新しい職人の形で、人を育てていかないとダメだろうなあ。
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