次男の疑問。
次男がこんな質問をしてきました。
高い服って何が違うの?
次男曰く、服なんて変わらないじゃないか?と言うのです。
素材が多少違っても、そんなの大した違いではないだろう?と。
同じような形で何が違うのか?
実に素直な意見だと思うんです。
服の違いなんて、中学生ではわからないだろうし。
素材もそんなに違う服は着たことないし。
形はみんな同じだし、違いはないだろう?と言うのはとても素直ですよね。
高い服にはいろいろ理由があります。
わかりやすいのはブランドですね。
いわゆる名前というやつです。
品質ももちろん伴っているのでしょうが、そのブランドの名前がついているから高い、というの間違いではないですね。
また、同じ形をしていても素材でももちろん値段は変わります。
例えば、綿でも品質には差があるわけです。
牛肉とかと同じですよ。
産地や出来によって値段が違う。
当然、そこには品質の差もあるわけですね。
また、ウールや麻も全然違います。
着れば一発でわかるんですが、まだ子供なので仕方がない。
暖かいとかさらっとしているとか、素材は着心地を左右します。
夏に適した素材、冬に適した素材、というものがありますよね。
高いものは造りも違っていたりします。
簡単にいうと、安く作られるものは、ら余白が少ないんです。
裏返しにするとよくわかります。
縫い目にあそびが極端に少ないんですね。
これ、何に影響があるか?というと、服の強度に影響が出ます。
生地が引っ張られて縫い目が広がった時に、破けるリスクが出てくるんです。
これが高い服だと、余白を贅沢に取ってあります。
で、余白が多いと、さらに良いことがあって、修理の時に役立つんですよね。
穴が空いた時の補修用にそこから生地を取ることができるし、ウエスト出しとか余白が多ければ、結構出すこともできます。
高い服はしっかりした服が多いので、見た目が同じでも、型崩れをしなくて格好良く着られるというメリットもあります。
とまあ、僕らはクリーニング屋で、服をたくさんみて、素材や服の作りの勉強をしているからわかりますけど、普通の人は見ただけではわからないと思います。
でも、知っている人は知っている。
高い服も安い服も両方きたことのある人なら、その違いを知っています。
もちろん、両方のいいところも知っていますよね。
やすくてもこちらのほうがいいな、というところもあるし、高いからこその品質の良さもあります。
ただ、服って着るものなので、体に沿った作りをしているものの方が、着心地がいいし疲れにくい、と言えます。
この部分は手間がかかりコストがかかる部分なので、安い服にはなかなか出来ないところです。
そういう意味では、高い服には意味があると思います。
次男もこれから成長をしていって、自分で稼いで自分の服を選び、買った時に色々と感じると思います。
その時になんていうのか?今から楽しみ。
僕の時は、洗濯の大変さが身に染みました。(笑)
クリーニング屋だから一切気にしたことなかったからですね。
これも経験してわかった事だと思います。
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