医療と似てるけど違うこと。
クリーニング屋さんは、よく衣類のお医者さんだ、という人がいます。
言うのはみんなクリーニング屋さんなんですけどね。(笑)
服のメンテナンス、クリーニング、修理などを全般的にやるので、医療と同じと考えるんだと思います。
医療従事者ではないので、どこまで似ているのか?は正直わかりませんが、似ているんだろうなあ、というのは僕も感じています。
対象のものが、なんらかの悪い状態にあり、それを出来るだけ元の状態に戻す。
原因を探り、適切にそれに合わせた対処をする。
昔のクリーニング屋さんは医者と言うよりも薬局に近かったんじゃないかな?と思うんです。
湿布を貼ったり、薬を出したり。
対処療法的に、頭が痛いの?なら薬だね、とか、足が腫れてるの?なら湿布を貼ろう、みたいな感じだったと思います。
シミがあるの?なら洗おうか、みたいな。
今はちょっと違って、シミがある、汚れている、となると、よく観察をし、どのような状況か?判断をします。
そして、シミだけでなく、全体に影響が出ないか?も含めて検討をして、綺麗にしていきます。
全部のクリーニング屋さんがこれをやっているとは言いませんが、こう言うクリーニング屋さんが増えていると言うのも事実なんですね。
医療に近いクリーニング屋さんが増えています。
でも、まだ医療とクリーニングでは決定的に違うことがあります。
それは、診断だけではお金をもらえない、こと。
クリーニングでは、診断の段階ではお金をいただけず、そこから処置をして初めて料金が発生するんです。
これ、メンテナンス系の業種には多いと思うんですよね。
お医者さんなら、診断の時点で料金が発生しますが、メンテナンス系のものは、診断では料金が発生しません。
例えば車。
なんか調子悪いから見てくれませんか?と言って、見てもらって、どこも調子悪くない、となると料金が発生しません。
プロの診断という作業が入るにもかかわらず、です。
そこでどこかおかしい箇所がみつかると、修理になり、そこで初めてお金が発生をする。
クリーニングも同じで、持ち込まれて、相談を受けることに関して、今のところ料金は発生しません。
クリーニングを受け付けて、初めて料金が発生します。
ここが医療との大きな違いかな、と思うんですね。
料金がかからないと言うことは相談しやすい、とも言えますが、逆に相談しにくくなると言う面もあります。
これ洗えますか?と言う程度なら、気軽に聞けますけど、例えば、他のクリーニング屋さんでこんなふうになったんだけど、なんて言う相談は逆にしづらいんじゃないかな?と思うんですよね。
どっちなんでしょう?
医療にセカンドオピニオンがあるように、クリーニングにもセカンドオピニオン があったほうがいいのではないか、と僕は前から話してまして。
どこに相談をしていいか?わからない人たちの受け皿が必要だよなあ、とずっと思っています。
相談というと、鑑定と勘違いされるクリーニング屋さんも多いのですが。
鑑定ではなく、相談なんです、必要なのは。
もしかしたらそんなサービスを始めるかもしれません。
始めるにあたっていくつかクリアしなければいけないこともあるので、それ次第ですけど。
クリーニングの新しいメニューになるといいなあと思ってます。
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