自分を責めなくていいよ。
大人になると、なかなか自分の内情を話せなかったりします。
みんな頑張っているのに自分の悩み事を話していいものだろうか、そんな風に考えたりします。
時には、自分だけこんな風に考えちゃうのかな?とか、他の人は普通にできているのかな?なんて思うこともありますよね。
まあ、どこもみんな同じだと思うのですが。
社会人になると、自分と同年代の人と会う機会が減るのも原因の一つかと思います。
運が良い事に、今うちの車の面倒を見てくれているのが中学の頃の友達なんですね。
嫁さんの車の担当が異動になり、その代わりに来たのが中学の頃の友達でした。
最初、うちに来て話している時にはお互い全然気づかず。
何度か来ているうちに、あれ、もしかして工藤?と言われて、お互い、あっ!と気付いたっていう。(笑)
おかしいんですよね、向こうも老けてないし、こちらもそんなに変わってない、なのにお互い気づかない。(笑)
向こうのほうが早くに結婚して子どもを育てていたので、うちに来るたびにそんな話をしていました。
同じ年代ですから、やっていることもほぼ一緒。
仕事の状況もほぼ一緒なので、年に数回のメンテナンスの時はいろんな話をしていました。
うちの母が倒れて、介護が必要になった、という時も相談に乗ってもらったり。
車が壊れて廃車になって、車椅子対応の車の相談に乗ってもらいました。
そんな中、彼のうちでも色々あったりして。
先日来た時に、急に今大変だよね?というお互いの話になりました。
年寄りも同居をしていると色々あります。
病気の心配もあるし、トラブルも起きます。
彼がこういうんですよ、今までは子供の事でなやんでたけど、今は子どもの心配はほぼ無くなった、その代わり親の心配が増えた、と。
そして、こう言うんですよね。
本当はしたくないし、思いたくないんだけど、怒ってしまう時があって、その後なんで怒ったんだろう、と自己嫌悪に陥る、と。
同居をしていなかったり、介護をしてない人にはわかりづらいかもしれません。
老後を普通に生活してもらえるように、とみんな頑張ってるんですよ。
喜んでもらえるように、そう願いながらやっているのに、ふとした事で自分が怒ってしまうことがあるんです。
これね、どこでも、誰でも起きていると思います。
でも、そんなのは周りから見たら見えないんですよね。
誰もそんなこと言わないし。
この間さー、親に怒鳴っちゃってさー、なんて誰も言わないでしょ?
言った後にみんな自己嫌悪するくらい反省するんですもん、そんな話を周りにするはずがない。
だから、自分だけそんな事してしまってて、自分が悪い人に思えてきちゃうんです。
ぽつぽつと下を向きながら話す彼を見てて、自分の気持ちに動揺してるんだろうなあ、とわかるんですよね。
うちも同じだから。
すぐ答えました。
同じだよ、それは。
イラッとくるのも人間の感覚、それを無理に抑えることはできないと思う。
変なことも言うし、辻褄の合わないことも言うし、わがままという。
でも、普通に話が通じることもあって、その狭間でみんな苦しむんだよね、って。
そこで自分を責めちゃいけないよ、と話したんです。
そのまま怒りっぱなしは良くないけど、それを反省する自分もいるから、繰り返していくうちに受け入れる自分も出来てくると、思うんですよ。
僕ね、母のリハビリ施設を選ぶ時に、決めてたことがあるんです。
それは、外から全部見えること。
これが出来ているところに入れようと思っていました。
実際、リハビリ施設は三件紹介されて、どこを選ぶ?と言われて。
その時に、配達で前を通ってて、全部外から見える施設を選びました。
そこは、病室も廊下から全部見えて、リハビリも廊下でもやっていたりして、常に人の目があります。
介護は大変なんですよ。
いくら仕事とは言え、お金をもらっているとは言え、しゅんかんねきにイラッとくることはあると思うんです。
実際、配達で呼ばれて行った施設で怒鳴っているのを見た事もあります。
もうね、瞬間的な事なので、理性では止まらないと思うんですよね。
その瞬間的な怒りの抑制に効くのは、人の目だと思います。
人に見られてる、他人に見られてる、それだけで人は冷静を保てる。
そういう意味では、母が行ったリハビリ施設は良かったと思いますよ。
同年代で悩む事も一緒。
今回、たまたまお互いがそんな話をできたのは良かったのかな、と思っています。
彼の心が少しでも軽くなってたらいいな。
先は長いし、終わりは見えないから、頑張るしかないよね。
自分が全てを抱え込む事ないから、と思いますね。
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