洗浄力とは? その1
とあるコミュニティの中で、こんな話が出ていました。
洗剤を薄めたら洗浄力は落ちるのか?
どうやらその洗剤は濃いらしく、使いづらいみたいなんですね。
で、薄めるとちょうどよく使えるらしいのですが、メーカーは薄める事を推奨していません。
薄める事で何かデメリットがあるのか?気になるようです。
洗浄力はみなさん気になると思います。
では、洗浄力とはなんなのか?
簡単に言うと、汚れを落とす力です。
洗剤の種類によって汚れの落ち方は違いますし、得意な汚れも違います。
洗剤は一つの成分で作られているわけではなく、複数の成分により構成されています。
科学的に作用するもの、物理的に作用するもの、効果を補助するもの、その他に香りや肌触りに効果のある成分などが入っています。
例えば、同じ石鹸でも実は洗浄力には差があります。
原料に何を使われているか?によって洗浄力が違うんです。
では、汚れ落ちが良ければいいのか?と言うとそれもまた違って。
石鹸は使われている原料の違いで、洗浄力はあるけど水に溶けづらい石鹸があるんです。
溶けづらくなると、石鹸の効果は出にくくなりますね。
きちんと溶かすのに時間も労力もかかるし、きちんととけてないとそもそも石鹸の効果も出ない。
トータルで見た時に、使いづらいから返って洗浄力が悪き見えてしまうことはよくある話です。
洗剤の洗浄力を構成するものの中で、1番割合が多いのは、界面活性剤です。
界面活性剤とは、水と油をつなぐ性質のもの。
界面活性剤が服や汚れに吸着することで、水に溶けやすくなります。
これが一つ目の洗浄力。
洗剤をつければ落ちるものでもなく、洗剤をつけて、濯がないと汚れは落ちてくれません。
界面活性剤の洗浄力は、物理的に汚れを落とすためのものなんです。
界面活性剤は、洗濯液の中にまんべんなく入ってないといけません。
一定の濃度が必要になります。
水中に、服に、汚れに、満遍なくついている状態が効果が1番出るようになっているんですよ。
で、ここで洗剤を薄めたらどうなるのか?
界面活性剤は特に問題はないんです。
薄めても、要は洗濯液の中に必要な分の界面活性剤が入ってればいいわけですから、入れづらいからと洗剤をうすめてもその分多めに入れれば、問題はありません。
そもそも、今の洗剤自体が、コンク品と言われる濃度の高いものなんです。
薄めるのを想定して作られているので、薄めても成分そのものに問題はないんですね。
洗剤の洗浄力は界面活性剤だけではありません。
ほ他にも影響のあるものがあるので、それはまた明日に。
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