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サステナブルな世の中にするには?

サステナブルの話です。

アパレルが今後、トレンドになる、注目されると思っているサステナブル。

持続可能な、自然環境に配慮した、働いてる人たちが持続的に仕事ができる、そんな世界を目指すという話です。


昨日も書きましたが、アパレルはこのサステナブルに注目をしています。

しかし、どうしていいか?迷っているのも事実。


本気でサステナブルを目指すと、お金が掛かる。

再生可能な素材を使うだけではダメで、その素材が取れている地域に行き働いている人たちにきちんと給料が払われているか?調べなきゃいけないし、製造時の温室効果ガスを調べたり、色々やらなければいけないことがある。

どこまでやるかに寄って変わってくるけど、実際今それが出来るのは超大手のメーカーさんくらいじゃないか、という話もされていました。


一社がやるとなるとそうなっちゃうでしょうね。

でも、日本のアパレルは分業制ですからね。

各々が自分の範囲で調べるだけでもかなりサステナブルな世界に近づくと思いますが。



先日、clubhouseのアパレルの部屋の話を聞いていて、ちょっと違和感を感じたんですよね。

サステナブルの話をしているんですが、なぜか?長持ちする衣類の話にはならないんです。


再生可能な繊維を使うとかそんな話ばかり。

後半、ほんの少しだけ衣類の長持ちの話になったんですけど、それも少し違って。

この違和感はなんだろうなあ?と考えていました。



あー、そもそも服が長持ちする、という発想がないんだな、と気付きまして。

頭の中から服が長持ちをする、という考えが全くないんですよね。

だから、再生する、という発想になるんです。


服を使い切る、という発想にはならないんですね。


気になったのでそこの部屋で少し話をしてみました。

クリーニング屋の立場から見てきた意見ですが、と。



長持ちする服ができるとお客さんは服を買う様になる、というお話。



服が売れない理由の中で、そもそも服が長持ちしないから買わない、というものがある。

どうせ一年しか持たないから、安い服でいいや、という人をかなり見てきている。

クリーニングで再生をすることを知って、それからいい服を買う回数が増えてる人もかなりいる。


こんな話をしました。

服を売る話に絡めて、長持ちをさせることが大事なのではないか?洗ってまた着ることができる服を作る必要があるのではないか?というお話をしたんですね。


でも、やはりピンときてないらしくて。

そうは言ってもなあ、物だからいつかダメになるのは避けられないし、という様な感じ。

確かにそうなんだけど、でも一年しか持たないのか、五年持つのかでは全然意味合いは変わってきます。


そこで昔はこんなふうにみんな服を着て着回してたんですよ、とさらに話したんですよね。


するとこんなふうに言われて。



昔は今みたいに趣味の幅も広くないから、服くらいしかお金使うところなかったんだよ、と。



そんなバカな話があるか、と思ったけど、知らないんだから仕方ない。

ほんの30年ほど前の世界はモノクロでもないし、今とたいして変わっていません。

でも、それを知らない世代がもう中心となって仕事をしているから分からないのは仕方がないんだろうなあ、と思います。


今、中心で仕事をしている人たちはすでに服が安くなってる時代を過ごしてきた人たちですからね。


昔、まがい物のTシャツですら六千円もして、どの服も今と比べて普通に高かった時代から、価格破壊という言葉がいろんなものの値段を壊していって、品質も低下していった、という事を知るはずがないんです。


別に昔はお金があったわけでもなくね。

他に投資する様なものがなかったから服を買ってたわけでもなくてね。


その時代の価値観が、その値段の服を普通に買い、着数も今の数倍持たせたんです。

高いからこそ、大事に使っていた、とも言えます。


昔だからとか古いからとか、そんな事は関係ないんですよね。

サステナブルをかんがえるとどうしても今の服の値段が問題になってきます。

そこから目を逸らしているうちは、サステナブルの世界は永久にやってこないでしょうね。


お金の使い方、服に対する価値観、メンテナンス性、いろんなものの考え方を根底から見直さないとサステナブルにはならないと思いますよ。

で、それは仕組みや考え方の問題なので、時代性というわけでもありません。


ね、コロナで一気に世の中の常識が変わったじゃないですか。

それと同じです。


本気で変えようと思うか、ですね。

適正な世の中になるために、もしかしたら昔のやり方を導入することも検討する価値はあると思いますけどね。


ここ最近、本当に思うんですよ。


歴史を学ぼう、過去を見直そう、と。

今が突然こうなったわけじゃなくて、必ず過去から繋がって今となってます。

世の中の流れの理由を知らないと、どんどん間違った方向に行っちゃいます。

でもね、若い人に言うだけではダメでね。

本当の問題は、若い子たちにちゃんと伝えてこなかった僕らやその上の世代が一番悪いんです。


継承できてない、って事ですから。

で、困っているのは今の若い子達。

今からでも遅くないので、僕らから上の世代は頑張らないといけないと思います。


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