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2021年3月

きれいになって気づいた事。

うーん、今年はなんでしょう?

制服のクリーニングが多いんですよねえ。


先日、無料のクリーニングをさせてもらって、色々と学ぶことが多くて。

また、その中で気付くことがあって、急遽中学校の関係者からワイシャツを預かって検証したり。

貴重な体験をさせてもらいました。


普段制服をクリーニングしない方々が、うちのクリーニングを体験されて。

思うところがあったと思うんですよね。


実は卒業式当日。

うちも次男が卒業だったので式に嫁さんが行ってるんですが、そこで今回無料クリーニングをされたお母さんと会って少し話したんだそうです。

そこでこんな話をされたとか。


今回、制服をクリーニングしてもらってすごくきれいになった。

でも、自分の子供の制服がきれいになったら、周りの子達の制服が気になるようになって。

特に袖口とかの汚れ具合を見てしまう、と。


今まで汚れてはいると思ってたけど、こんなに汚れているとは思ってなかった、と言うんですよね。

これ、意外と他の皆さんも同じようで。

洗濯を欠かさずしているし、クリーニング屋さんほどではないにしてもきれいになっている、と思っている人は結構いらっしゃると思います。


比較することもないから本当のところはわからない、と心のどこかで思ってるんですよね。


今回、制服やワイシャツのクリーニングをした事で、比較する対象が出来て、汚れっぷりに気づいてしまった、と言うことなんだと思います。


今制服をお持ちになるお客さん、ワイシャツをお借りしたおうちだったりするんですよ。

お借りしたので、こちらも無料できれいにしてお返ししてるんですが、そこでも気付くことがあったのかもしれませんね。


汚れに気づいて、きれいになる事も知っていただけたなら嬉しいなあ。

個人的には数年後に子どもたちが大きくなってスーツのクリーニングを持ってきてくれることを待ってるんですけどね。

もうね、それが楽しみで楽しみで仕方ない。(笑)


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シワとチヂミは違います。

仕事しながらクラブハウスを聞き流しています。

ラジオのように使えるので、クリーニング屋さんには便利。

主にファッション関係、サスティナブル関係、SDGs関係、要は服にまつわるところに入って話を聞いています。



そこでの話は同じ服を扱うクリーニング屋さんとは少し違って、服に対して僕らとは違う角度から見た話が多くなります。


なので、とても新鮮。


あー、そう言うふうに見てるのか、とかそう感じているんだなあ、とか参考になることが沢山あるんです。



そんな中、ふとした話から、あれ?と思うようなことがありました。



洗濯の話になってて、縮ませない為に柔軟剤を入れている、と言うような話になってて。

なんでそうなるんだ?と疑問に感じたんです。


柔軟剤を入れたからといって、縮み防止にはなりません。

その効果は全く別物なんです。

なのに、なぜ柔軟剤をそのように使っているのか?


色々と考えてみたんです。



一つは、そもそも柔軟剤というものを誤解している。

洗濯には必ず柔軟剤を入れると思ってる人もいますし、その効果がどういうものか?わからないまま使っている人もいると思います。

そこで、なんとなく柔軟剤を使う理由を縮み防止と思い込んでしまったんじゃないか、と考えたんです。


柔軟剤に限らず、洗濯に使われる薬剤や洗濯機の効果など、ほとんどの方が誤解されています。

それでも使えてこれたのは、日本の水の環境が良かったから。

極端な話、薬剤を間違っていてもそれなりの洗浄効果があったので正しい情報が伝わっていない側面があるんです。



もう一つ、もしかしたら?と思ったことがあります。

それは、シワをチヂミと勘違いしていないか?という事。

これも少し思い当たることがあって、縮んでいないのに、縮んだ!という人が結構な数いらっしゃるんです。


縮んでません、シワになってるだけです、アイロンかければ元に戻ります、と話してやって見せて落ち着かれるんですが、どうもしわくちゃになった時点で軽くパニックになるみたい。


洗ったらシワになるのは当たり前なんですが、それがおかしい、と思う人がいるんです。

ドライクリーニングならシワもほぼなく洗いあがりますけど、水で洗えば確実にシワになります。

シワにならないように洗っていたら、それは機械力が足りないので、洗浄力もかなり落ちてます。


そういえばこの前も、店員さんに洗えますよ、と言われて買って洗ったら、しわくちゃになってしまった、というお客様が。

洗えるというならシワなく洗えると思うじゃない?と言われて、そうか、そういう風になるんだな、と新鮮に感じたことがあります。


なぜ、シワはチヂミではない、というか、と言いますとね、簡単な話なんですよ。

綿のハンカチを二つに折ってみてください。

折ったところに線が入るでしょ?

それがシワ。

綿は植物系の繊維なので、折ると皺が入ります。


例えば、これがポリエステルやウールだとどうなるか?


折ってもシワにならないんですよね。

これはウールやポリエステルの性質によるもの。

もちろん、しわをつけるやりかたはありますが、ただ折るくらいではしわにはなりません。


髪の毛を一本抜いて、二つに折っても、折れないでしょ?

あんな感じです。



縮んだからといってシワになるとは限りません。

全体的に縮めばシワもないですから。



シワとチヂミは違います。

洗ってシワになっていても慌てずに。

それ、直りますから。

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道路でお預かり。

うちは集配もしているので、お電話をいただくと品物を取りに伺いますし、出来上がるとお届けに伺います。

利用の仕方はさまざまで、ワイシャツやスーツの普段着る物から、冬物などをまとめてクリーニングに出す人、毛布や布団など持っていくのが大変なものなど、さまざまな物の集配をご依頼されます。



今日、配達に出たんです。


今日の配達は建築現場。

作業着のクリーニングのご依頼で、毎週決まった曜日に預かりに行って、3日後にお届けに行きます。


午前中、配達に行って帰ってきました。

店に品物をおろし、駐車場に車を戻しに行ったんです。

ちょうど信号待ちをしていたら、大きな毛布を抱えている女性が。


春だねえ、クリーニングだな。・∀・`)



なんてのん気に見ていました。

どこに持っていくのかな?と見ていたら、なんとうちの店に。

あら、お客さんでしたか、ありがとうございます、と独り言を言いながら、僕は駐車場へ。


車を置いて、戻ってきたんですね。

すると、また毛布を持った人がうんしょ、うんしょ、と重そうに歩いてきます。


んー、あれ?◯◯さん?

もしかして、うちへ持って行ってたのかな?


多分一回では持ち込めない量だったんでしょうね。

いつもならお電話をいただいて取りに伺うのですが、なぜか今年はお持ちになられたみたい。


こりゃ大変だ、と声をかけまして。


うちに持っていくんですよね?

僕、店に帰るから持っていきます、と。



初めて道路の真ん中で品物を預かりました。(笑)

僕らは持ち慣れているので平気ですけど、普通は毛布なんて何枚も持たないと思うんですよ。

重いし、視界もへるし、とても危ないです。

もうね、遠慮なんてしないで呼んでいただきたい。


一枚だけだで申し訳ないから、とかそんな遠慮はいりません。

危ないですからぜひ声をかけてくださいね。


毛布や布団が集まると店の中が一気に埋まっていきます。

春ですよ、春。(笑)

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タイヤ交換をしてきました。

今年は暖かいので、タイヤ交換にいってきました。

もう雪は来ないだろう!という判断です。


と言いながら何年か前はノーマルタイヤに履き替えてから雪に降られたことがあったなあ。

まあ今年は出掛けられないからいいですね。


緊急事態宣言も解除されたので、群馬の家の様子を見に行きつつ、タイヤ交換しつつ、お墓参りして、と。

4時に出てどこにも寄らずに必要な所で必要な事だけしてと、ほぼ移動の1日でした。


移動だけしてるからご飯も食べれないし。

帰りに群馬のソウルフードの一つ、登利平のお弁当をお土産に購入して帰ってきました。


車の中がいい匂いがして辛かったですねえ。


田舎のうちも掃除しにいかなきゃいけませんねえ。

でも、いつまた緊急事態宣言が出るか?

タイミング見てまた行ってこないといけないなあ。

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衣替えは洗う時期です。

今年は暖かくなるのが早く、衣替えが始まっています。

冬物のクリーニングが集まり出したんです。


いつ冬物を洗おうか?


悩みどころですよね。

桜が開花し始めると冬物のクリーニングをする人が出始めますが、毎年大体、寒の戻りというのがある事を考えると、出すのに躊躇してしまいそうです。


いつだすか?はみなさんそれぞれなのが現状です。


暖かくなったらという人もいれば、ゴールデンウィークになったらと言う人もいますし、6月頃に、と言う人もいらっしゃいます。


中には、次着る前に、と言う人も。

つまり、秋から冬の前に、と言う方もいらっしゃいます。



いろんな洗うタイミングがありますが、実は一番タイミングが悪いのが秋や冬前なんですよね。

その頃洗うのは得ではないんですよ。


理由はとても簡単です。


汚れが落ちにくくなるから。

冬に着てついた汚れを約1年間放置してしまうと、変化して落ちづらくなります。


春に洗っていれば普通に洗うだけで済んだものが、一年たつ事で強力なシミになり、染み抜き代が別途かかってしまったり、最悪落ちなくなってしまったり。

また、素材によってはその汚れから虫が寄ってきて虫穴が開くこともあります。


汚れは放置しちゃダメなんですね。


最近は冬物はコートなども厚着だけで、スーツなどは一年中関係ない、と言う方もいらっしゃるかと思います。

そう言う方は、衣替えの時期は、洗う時期、と考えてみるといいかもしれません。


一年中、着ていられる服というのは洗うタイミングが難しい。

いつ洗うのがいいのか?悩みどころですよね。


そこで衣替えの時期なんですよ。


服を入れ替えるというのは、新しい服を出すのと同時に、今まで着ていた服を洗う時期でもあります。


なので、このタイミングでスーツなども洗っておくといいですよ。



衣替えは洗う時期です。

ぜひぜひ、覚えておいてくださいね。

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クリーニングのミスマッチ。

今日は洗濯ラジオの2回目をしておりました。

今回のテーマは、クリーニング屋さんがすごいと思うクリーニング屋さん。


話し始めてすぐ気づいたんですよね。

クリーニング屋さん、意外とよそのクリーニング屋さんを知らないぞ?と。

僕は結構いろんなところに行くしクリーニング屋さんの知り合いが多いので、紹介できるんです。

周りのクリーニング屋さんも知ってるものとばかり思っていたら意外とそうでもなかった、という事が今回わかりまして。


そこから話は、すごいって何?という話に変わっていきました。(笑)



たしかに、すごい、というキーワードはとても抽象的です。

何に重点を置くか?は人によって違うので、すごいと思うことも人それぞれ。

お客さんに紹介をするとしても、その人が求めているものに合わせないと意味がないから案外難しいんですよね。


求めているものと違うクリーニング屋さんを紹介するとそこにミスマッチが生まれてしまいます。



クリーニング屋さんへの不満って、ミスマッチが多いと思うんですよね。



どんな仕上がり具合を望んでいるか?みんな違います。

汚れを落として欲しい、という人もいれば、洗ってあればいい、という人もいます。

また、風合いを維持して欲しい、という人もいます。


同じように洗って仕上げて、としていますが、実はこの結果の差は仕事そのものに大きな違いがあるんです。

つまり、風合いを維持して欲しいと思ってる人が、量をこなしてとにかくリーズナブルにクリーニングしているクリーニング屋さんに持ち込んで、いくら要望を言っても望んだクリーニングにはなりません。


逆にとにかく洗ってあればいい、安い方がいい、という人が風合いを維持するようなクリーニングをしているお店に持ち込んでも、安くは出来ません。



風合いを維持するためにはそういうクリーニングがあり、安くするにもそういうやり方があるんです。

同じようにやって結果だけが違うわけではないんですよ。


しかし、クリーニングに頼む前にこの違いを見抜くのはかなり難しい。

今回の洗濯ラジオでも、見分け方はないか?という話をしましたけど、結論は出ないんですよね。


逆に悪いクリーニング屋さんの見分け方もないんです。

出してみた結果から判断はできますけど、クリーニングに頼む前から見抜くのは難しい。


どんなすごい人でもミスはするし、そこだけみたら悪いお店になってしまうし。

この問題に答えが出る日が来るのかな?

かなりな難問だと思います。

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洗濯表示の信用に関わる問題ですよ。

洗濯表示が変わって数年が経ちました。

消費者の方には、慣れした親しんだ絵柄から変わってしまって、わかりづらくなったと言うお話を聞こえて来ます。


変わったのは絵柄だけではなく、表示の意味も変わりました。


まず大きく変わったのが、商業洗濯に対応したこと。

つまり、クリーニングに表示が対応したんです。

実は今までの表示はクリーニングに対応していませんでした。

なので、表示通りに洗っておかしくなって問い合わせても、クリーニング屋さん向けの表示ではないから、と対応してもらえないことがあったんです。

新しい表示では、クリーニングにも対応しているので、そう言うことはできなくなりました。


もう一つ変わったことがあります。

それは、製品での洗浄テストをするようになったこと。

今までは、生地での洗浄テストの結果から、洗濯表示をつけることが出来たんです。

これが実に問題がありまして。

服は生地で出来ていますが、生地が全てではありません。

他にもたくさんのものが使われていて、洗濯やクリーニングではそれら全てが影響をすることがあります。

生地の洗浄テストだけではその服の耐久性を表すことが難しくなっていたんですよね。


製品での洗浄テストをする事になり、新しい洗濯表示は上限表示となりました。


どう言うことか、と言うと、この洗い方までは出来ます、と言う表示になった、と言うこと。

そこまでの洗い方は耐えられます、と言うお墨付きを出した、と言う事になるんです。


新しく洗濯表示が変わったときに、アパレルさんは大変だぞ?と思ったんですが、なんが僕らとの温度差を感じていました。


最近、クラブハウスでアパレルの方々とよくお話をします。

デザインをしている方や販売をしている方、製造の方もいらっしゃいました。

せっかくなので、新しい洗濯表示について話を振ってみたんです。

すると、みなさんあまり気にしてない様子。

中には、変わったのは絵柄だけ、と本当に思ってた方もいて、説明をしたら驚いていました。


上限表示だから、何かあったら大変ですよ、と話したら、とある方がこんな風に言うんですね。


それなら全部バツにして洗えないって表示にしちゃうかなあ。



うーん、クレームが嫌で洗えないって表示にしておけばってのもおかしな話でね。

それがまかり通っちゃうと、洗濯表示そのものの信頼性が疑われる事になって。

僕らも洗うときに参考にすることが出来なくなってしまいます。

消費者はもっと困りますよね。

僕らのように服から洗えるか?洗えないか?を読み取れないんですから。

洗濯絵表示だけが洗えるか?洗えないか?の唯一の情報源。

ねえ、本当に困りますよねえ。


でもね、アパレルさん達のことも少しはわかるんです。

洗浄テストは全部服のコストなんですよね。

マークひとつずつ、全洗浄テストをすると、ものすごい金額が掛かってしまう。

よく、服は大量生産をされていると言う人がいますが、今は違います。

多品種小ロットと言われて既に10年以上が経っています。

少ない数でたくさんの種類を、が今の作り方。

すると、洗浄テストを本気でしようとすると莫大なコストがかかる事になってしまう。

今の服の値段を考えると、躊躇してしまうのかもしれません。


それだけ服が安い、と言う事。


安いと言うのは買う時はとてもありがたいですけど、大事なものも削られている可能性があることは覚えておきたいですね。


売れてもらいたいから、少しでも安く作ろうと必要なコストを削る。

そろそろここから脱却しないとですね。


みんなが必要なコストを認めて、適正な服の値段で買えるようになるといいのかな。

アパレルさん達の思い切りも必要そうです。

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クリーニングで本当に伝える事とは?

クラブハウスに入って話をしていると、質問攻めにあうことがよくあります。

プロフィール欄にクリーニング屋をしている、と書いてあるんですが、それを読むと興味を持ってもらえるらしく、声をかけてもらって質問を良くされるんですね。



こうしていろいろ質問をされると、改めてクリーニングって知られてないんだなあ、と感じます。

本当にいろんな質問をされるんですよ。


例えば、襟の汚れは落ちるのか?とかから始まり、ドライクリーニングって何が洗えるの?とか。

基本的なことが知られてないってよくわかるんですよね。


そして、それらが伝わってないから、クリーニングって洗うだけでしょ?と簡単に思われている節があります。



洗うって難しいんだけどなあ、と思いつつ、その辺の説明もしていきます。



なぜ、洗うのが難しいのか?といえば、服が洗えるように作られていないから。

本来洗えるように作られているはずの服なんですが、色々な理由から洗うのが難しい衣類が増えています。


表示に洗えない、と書いてあったって、洗うんですよ。

なんとかして。

綺麗にするんです、なんとかして。



具体的には、洗濯表示を読み解くことから始めます。

なぜ洗えないのか?を全体を細かく見ながら検証して、洗えない理由を探ります。

そして、その洗濯表示の意味を確認するんです。


何度までなら耐えられるのか、どのくらいの強さまでなら耐えられるのか。

今の洗濯表示は上限表示、そこまでは洗えますよ、というある意味耐久性を表しています。

表示から限界値を読み取り、限界ギリギリの方法で洗う。

すると、問題なく洗えるようになります。



こう書くと簡単ですけど、洗濯表示から読み取るのはかなり難しいんですよ。

服全体を見て、理由を探さなければいけない。

それをする為には、繊維の知識、染色の知識、縫製の知識、プリントや装飾品の知識などたくさんの情報が必要になります。

それらを総合して判断する能力が求められるんです。


ただ洗うだけのことに、これだけの判断をしている、と話すとみなさん驚かれます。

そして、こうも言われるんですね。



今までクリーニングのせいにして来たけど、その話を聞いているとクリーニング屋さんに感謝するようになるなあ、と。

洗ってくれてありがとう、という気持ちになる、と言われます。


クリーニング屋さんの情報発信が偏ってたんですよね、今までは。


シミが落ちます、とか綺麗になります、とか。

早く仕上がります、安いです。

こんなのばかり。

本当に伝えるのはもっとあって、服をキレイにする為に、どこまで深く考えているか?注意を払っているか、をもっと伝えてくればよかったんではないかな、と思います。

それをしていたら、洗うだけでしょ?と言うふうには見られていませんよね。


今からでも遅くはないですね。

僕が質問を沢山受けるように、クリーニング屋さんから話を聞きたい人は沢山いると思います。

少しずつ、多くのクリーニング屋さんが伝えていけばいいと思います。

それが出来るだけの知識は既に持ってますしね。

クリーニングのことを知る人がどんどん増えていってくれるといいなあ。

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クリーニング屋さんの話は珍しいらしいです。

ちょくちょくクラブハウスで話をしています。

初期の頃のように芸能人がたくさんいて、それに人が集まっていたのも落ち着いてきて、いろんな職種の方達が集まってとても興味深い話をされています。


クリーニングの部屋はあんまり見ないので、アパレルさんたちの部屋やサスティナブルやSDGSなど持続可能な社会について話している部屋など、顔を出させてもらっています。


話す機会がある時にはなるべくクリーニング屋の立場からの話を。

いろんな話を聞いていますが、立場が違えば見方も変わるもので、自分たちクリーニング屋の立場って特殊なのかもなあ、と思ったり。


細かいんですよね、クリーニング屋って。


洗って仕上げるだけなんだけど、シンプルが故に細かいところにいろんな問題が絡んでいて、仕事をしていくといろんな知識が増えていきます。


繊維の知識、服の構造の知識、産地の知識、製造工程の知識。

色んなことがクリーニングに関わってくるので結果的に学ぶことが増えていくんだと思います。


僕らクリーニング屋には当たり前の話で、何人かは知ってるよね?みたいなノリで軽く話すと、意外とドン引きされたりして驚くことがあるんです。


この前も水の話になったので、水の硬度の話をして、それが影響する話をして、こんな対策をしている、と話したら、シーンとなって。(笑)


えっ?えっ?何かまずいこと話した?

通信切れてた?

とこっちが焦っていたら、皆さん驚いてたらしく、まさか水がそんなに影響あるとは思わなかったと。


そうかー、うちらは当たり前の話なんだけど、普通は知らないんだなあ、とそこで気付いたり。

新しいことも知ることができますが、こうして自分たちが常識だと思っていたことが、常識ではないと言うことに気づいたりするところが新鮮で面白い。


で、別のところである方に言われたんですね。



それは情報を発信してないからですよ、と。



自分たちには当たり前でも人からするとそうでもないことがある。

もっと知ってもらう事をしたほうがいい、と。



確かにそうですね、クリーニングって洗ってるだけでしょ?と言われることがあるくらい、簡単に見られているわけですから。

何をしているか?知らないからですもんね、


どうしても発信というと、店の宣伝ばかりになりがちですけど。

もっと伝えることはあるよなあ。


クラブハウスで何人かのクリーニング屋さんで発信するのが良さそうですよね。

宣伝臭くならなくて。


やはり、洗濯ラジオだな。(笑)

また、やりますよ。

お楽しみに。

ゲリラ的ですけど。(笑)

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制服の無料クリーニングを終えて。

昨日、臨時営業をしていました。

制服の無料クリーニングのお返しがあったためです。

通常の営業時間とは異なり、午前中はワイシャツの仕上げのため開店をし、午後はお返しのため6時くらいまでお店を開けていました。


制服の無料クリーニングを終えて。



やって良かったですね。

制服がとても綺麗になって、クリーニング屋冥利を感じれました。

すごく楽しいんですよ、綺麗になっていくのが。


こんなに綺麗になったぞ!


自己満足の世界なのかもしれませんが、綺麗になった制服を子供たちが着るかと思うとそれだけで楽しくなってくる。


また、新たな気づきもありまして。

土曜の夕方から夜は、なんでそうなっているのか?友達に連絡をしたりして議論までしていました。


まだまだ僕らの知らないことがたくさんあるなあ。



これに気づけたことも大きい。

クリーニングを無料でやるなんて、と同業者からは批判をされてしまいますが、自分たちのできる範囲で、子供達の未来のために、そして今の現状を知る機会を得たことは、やって良かったと思っています。


僕らにも収穫がたくさんあった企画でした。


明日、卒業式です。

どんな気持ちで卒業式を迎えるのかな。

感想を聞いてみたいですね。


売名行為、と言えるような宣伝もしてませんから、そんなに集まってはいませんが、来年もやろうと心に決めました。


ねえ、売名行為だろ!と言われるほど宣伝に使えばいいのになあ、と思うけど、そんな事してキャパを越えて集まっても迷惑かけるだけだし。

自分たちの身の丈をわきまえてやるくらいがちょうどいいですね。


うちらしく、ひっそりと、そして丁寧に気持ちを込めて。

来年もやりましょう。

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やはり、クリーニングは楽しい。

クリーニング屋さんの仕事ってあまり見えないと思います。

特に最近のクリーニング屋さんは、受付だけで仕事をしているところは見えなくなっていて。

うちみたいにカウンターの横にアイロン台があって、その奥に仕上げの機械やドライクリーニングの機械、乾燥機など見えるお店って少なくなってきました。


洗って仕上げるのがクリーニングの仕事です。



汚れを落とし、シミを落とす。

実にシンプル。

でも、それは同じ服を扱えばの話で。

服も形が違えば扱い方も変わります。

ニットとコート、服ですけど同じようには扱えません。

また、素材の違いも大きく関係してきます。


綿や麻などの植物系の素材。

ウールやシルクなどの動物系の素材。

ポリエステルやナイロンなどの合成繊維。

みんな特性が違います。


例えば、水につけて強度の上がる繊維もあれば、強度の下がる繊維もあるんです。

小学生の頃、水着のパンツの紐が固くなって解けなくなったこと、一度はありますよね?

で、どうしようも無くなって、最後の手段!と引きちぎろうとしてもびくともしなかったこと、誰しもあるはず。


あれね、綿は水に濡れると強度が上がるんです。

だから引きちぎれない。


昔、クリーニング学校の繊維の先生に、崖から誰か落ちたら、みんなが着ているTシャツを結んで助けなさい、その時は濡らしなさい、と言われました。

強度が上がるからって。


卒業してから30年近く経ちますけどそんなシチュエーションは一度もないですけどね。(笑)



話がそれました。



また、同じ素材でも作りや産地で違ったりするんです。

ウール系の素材は特に産地で違いが出ます。

寒い地域の素材は暖かいですよね、やはり。

綿でも産地で違いがあって、細く長くなると高級品と言われています。

その代わりやはりデリケート。


ポリエステルも表記はポリエステルでも特性の違うものもあります。

実はこれが厄介。


また、素材だけでなく、作りでも違いがあり、それにあわせる必要があります。

織物と編み物、全然違いますよね。


これらの他に、僕らが使う洗剤や助剤、水やドライクリーニングの溶剤の特性などを色々と加味して、汚れに合わせて洗っていきます。


こうして書くと、クリーニング屋さんは色んなことを考えながら洗っていますよねえ。

自分で書いてて驚きます。


もちろん、一から考えていると言うわけでもなく、洗濯表示を参考にしながら考えていくわけですけど。

だから、僕らにとって洗濯表示はとても大事なんですよ。

それが間違ってたら大変なことになっちゃうから。


たまに、落としたい汚れと洗濯表示の洗い方が合わない時があって、その時は相当頭を使ったりします。

細かくね、どこが限界だろう?と探りながら洗ったり。


いろんなことを考えながら洗いますけど、それもこれもきれいになったら全て報われる。

喜び爆発です。


いい仕事ですよ、クリーニングって。


だって、預かった服が綺麗になるんだもん。

それを目の前で見れるんですから。


今日は日曜でお休みなんですが、制服の無料クリーニングをしていたので、臨時にお店を開けてお返ししていました。

そして、改めて、綺麗になった制服たちをみながら、クリーニングっていいなあと、思った次第。


中で何をしているか?伝わらないけど、きれいになった制服たちが全てだよなあ、と一人自己満足していました。(笑)

やはり、クリーニングは楽しい。

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服は洗うと欠陥が見えてくる。

服の品質の良し悪しを見るのなら、洗ってみるのが一番なんですよね。


生地ではなく、完成された服を洗ってみると色々なものが見えてきます。

簡単に言うと、洗っておかしくなる服ってのはおかしいんですよね。


なぜか?


洗浄に耐えられないから悪い、と言う簡単な話ではなく、きちんとした理由があるんですよね。


例えば、洗って縮んでしまう、と言うことは生地を作るときにきちんと湯のし、地のしをしてないんですよね。

生地は作った時って隙間が空いてるんです。

網戸を思い浮かべてください。

あんな感じで生地は隙間があるんですね。

そのまま何もしないで服を作ると、その隙間が詰まっていって縮んでしまいます。

これを防ぐために、服を作る前に一度洗って隙間を詰めて、縮みにくい生地にしてから服を作るんです。


ただ、これをしてしまうと生地が硬くなりがちなので、柔らかい風合いを出そうとするとしたくないんですよね。

買った時は柔らかい、肌触りのいい生地なんだけど、そのうち詰まっていってしまう。

狙って作ったんだとしたら欠陥品ですし、手抜きなら粗悪品です。


ウールは縮み方が少し独特なのでこれには当てはまりません。

ただ、ウールの場合は、ゆるく作りすぎてると毛玉ができやすくなるし形を維持してくれなかったりします。



接着芯を使っているものも、一度洗うと接着具合が良くわかります。

作りが良くないとすぐ剥がれますしね。


どんなにしっかり作っていても、隙間が空いたりするのはあるんですよね。

で、洗うと悪いところが浮き出てくるんです。


だから、クリーニング屋さんでのトラブルって多いと思いませんか?

一時期は、消費生活センターの相談が何年も一位でした。

いろいろ理由はありますが、その中の一つに、服の問題は洗った時に表面化する、と言うことがあるからなんですよね。


僕が、服は洗えなきゃいけない、と言うのはこれも理由の一つです。

洗えない服というのは、なんらかの問題を抱えている、という事、なんですよね。


洗浄テストをきちんとしている服はいい服ですよ。

そういうメーカーさんの商品を僕ならお勧めします。

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服はバランスが大事。

昨日の話の続きです。


服=生地ではない、と昨日書きました。

そして、服はバランスだと。

その意味をご説明していこうと思います。



昨日も書きましたが、服を構成しているものはたくさんあります。

主に生地で構成されているんですが、その他にもたくさん使われていたりします。


昔は、生地の段階で洗えたら服にしても問題ない、と考えられていて、生地での洗浄テストを参考に洗濯表示がつけられていました。

しかし、段々服がファッショナブルになり、いろんな装飾品などが付くようになってから、生地だけの洗浄テストでは服の耐久性を計れなくなってきたんです。


また、素材も複雑化してきて、同じ繊維でも違う特性を見せることもしばしばあります。


生地、ボタン、芯地、プリント、刺繍、装飾品。

色んなものが影響を与え合っているので、生地が服とは言えなくなってきたんですね。


それに合わせるように、様々な部品とのバランスが要求されるようになってきました。


例えば、生地もいい、縫製もいい、でもプリントが一箇所ついているだけで洗うのに制約ができてしまったり。

また、生地はいいのに、縫い糸が弱かったりすると、縫い糸から切れてしまう事があります。

逆に、縫い糸がしっかりしているのに、生地がデリケートだと、生地の方が破れてしまったりします。


デリケートな服にゴツゴツしたボタンをつけると、生地がボタンに負けてしまって傷がつくこともあります。


服は様々なシーンで耐久性を求められるんですね。


着用中に、立ったり座ったりする事で、生地や縫製に負担がかかる。

汚れた服を洗う時に負担がかかる。

その時に、服が耐えられるか、形を維持できるか?が大事なんだと思うんですよね。


そこでバランスが求められる、と言う事なんです。


よくできた服は、生地と縫製がきちんとあっています。

ソフトな生地には縫製もキツくなかったり。

その代わり、ゆったりきて欲しいので大きめに作られていたり。


スーツなどは、きちんと作られたものは肩周りが良くできています。

一番動かし、そして立体的に作るところなので、技術が必要とされる場所。


手を抜いたわけではないんでしょうけど、バランスの悪い服はどこかから、綻びが出ます。


みなさんが、この服よくなかったわね、と思うのってそう言う時ではないでしょうか?

良いものはおかしくならない、長く着られる、丈夫。

悪いものはすぐおかしくなる、縮む、ほころぶ、すぐボタンが取れる。


こんな所からその服の良し悪しを図っていると思います。


どんなにおしゃれな服でも、どんなにお気に入りとブランドでも、すぐダメになるものは欲しくないですよね。

サスティナブル、SDGSなどと世の中が変わっていく今こそ、服は見直さなきゃいけないと思います。


物を大事に使うには、その物自体がきちんと作られていなきゃダメですからね。

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服の品質ってなんですか?

服の話をしていると、品質はどうですか?みたいな質問をよく聞きます。


新しい服が出たり、有名メーカーの話になったり、ハイブランドの話になったり。

そんな時に必ずと言っていいほど、品質はどうですか?みたいな話になるわけですね。


いつも思うのですが、この時の品質とは何を聞きたいんでしょうね?


肌触り?

長持ちの具合?

縫製の具合?


何が知りたいんですかね?

この話の最後は決まって、質感いいですよ、とか、完成度高いですよ、とかすごい曖昧な答えだったり。

クリーニング屋の僕らからすると、いまいちピンと来ない答えに色々考えを巡らせています。


服の質を考えた時に、生地の良し悪しを言う人がいます。

確かに生地の良し悪しは大事なんですけど、それが服の品質を現しているか?と言うとちょっと違うんですよね。


服=生地ではありません。



服は生地から作られていますが、生地だけで作られているわけではないからです。

縫い糸もあるし、装飾品もある。

芯地もある。

服はいろんなものが組み合わさって作られています。


となると、服の品質を語る時に、生地の良し悪しだけで語ってしまうのは実はかなりリスキーなんですよ。


他に気にするところがたくさんあるから。

で、実は生地は誤魔化そうとすると誤魔化せるんですよね。


普通のなんでもないウールを、カシミヤタッチに変えることは簡単にできます。

あの肌触りのいい、カシミヤ風に簡単にできる。

凄くないですか?

肌触りだけなら加工でなんとでもなってしまうんですよね。


品質がいい、を考えるといろんな事が考えられるので答えを出すのは難しくなります。


なら、反対に、品質が悪い、と言うのはどう言うものなのか?で考えてみると見えてくるものがあります。



品質が悪いものは、悪くなるもの。


時間の経過とともに柔らかさが無くなったり。

毛が抜けてきたり。

縮んだり。

色がすぐくすんできたり。


つまり、良いものなら元の形を維持していくけど、悪いなものはすぐおかしくなる、と。

そう考える事ができると思うんですよね。


そんなふうには思ってない、と言う人も、気づかないうちに言ってるんですよ、安物だから一年でダメになる、とか、これは良いものだから長持ちする、とか。

頭の中に刷り込まれているんでしょうね。



僕らクリーニング屋からみると、服はバランスだな、と感じます。

明日、その話を書いてみようと思います。

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使い方が大事です。

随分前に、ネットで生活を便利にするアイテムというのでとある洗剤が紹介されていました。

いろんな生活シーンで便利なアイテムの紹介の中で、洗濯ならこれがいいよ!という形での紹介。

かなりメジャーな商品の紹介だったので、そうなのね、くらいに見ていたんですね。


その記事にコメをとがついていて。

しかもたくさん付いているものだから、ついコメをとまで目を通します。

すると、その洗剤の不満がたくさん書いてある。



匂いは消えない、余計部屋干し臭がする、とか。

綺麗にならない、とか。



ドラム型の専用の洗剤だったんですよね。

で、それを見た僕は、というと、あー、んー、

なるほどね、と言った感じで見ていました。



何故そう思ったのか?というと、洗剤のせいとも言えないなあ、と思ったから。

洗濯って、実は細かいところで洗い上がりに差が出ます。

不満を感じた時、必ずそこには理由があるんです。


ドラム型の専用の洗剤、という事で、少し前に調べていました。

普通の洗濯機用と何が違うんだろう?と。

すると、吸着剤が入ってるんですよね。

この吸着剤ってのは、落ちた汚れを吸着するためのもの。

ドラム型は水が少ないので、汚れが水に凝縮されます。

本来なら洗剤がその汚れを囲い込み、服に戻らないようにするんですが、一気にたくさん洗ったり、汚れが多かったりすると洗剤では足りなくなるんです。

吸着剤が入っていると、服に汚れが戻りにくくなるから、白く洗い上がるようになります。


本来なら効果のあるはずの洗剤の効果が出ていない、というのは不思議な話です。


この洗剤、実は濯ぎ回数を減らしてもいいように書いてあるんですよね。


この辺が怪しいと思ってるんですよ。

一回濯ぎだと少し問題がある。


色々な不満を聞いていると、一度に大量に洗ったり、一回濯ぎをしていたりするのではないかな?と思うんですね。

そこに柔軟剤も投入をしていたら、落ちた汚れが服に戻ってるんじゃないかなあ?と思うんです。

で、これが不満の原因だろうなあ、と思います。



アルカリ洗剤でそこまでひどい洗剤というのはきいたことありません。

洗い方や使い方に問題があるのがほとんどです.

いや、洗剤にあった使い方、ですね。


日本の洗濯は、家族分の洗濯物を一度にまとめて洗うことが多いので、分割して洗うドラム型は馴染まないかも知れません。

家族が少なかったり、分割して洗濯をしているところはドラム型の性能をフルに発揮しているか、と。


ひとつ、なるほどな、と思ったことがあります。

それは、匂いの問題。

この洗剤には抗菌成分が配合されています。

つまり、洗えば抗菌されて匂いはしなくなるんです。


ところが、消えないばかりが余計ひどく匂いがする、というコメントまであります。


これはつまり、汚れが残っているところに抗菌剤を使っても効果は薄い、ということを意味しているんですよね。


ファブリーズを代表する臭い消しも同じです。

アルコール消毒も同じ。

汚れがあるところにかけても効果は薄いんですよ、実は。


なぜなら、匂いの原因である菌はその瞬間は無くなるけど、菌が発生している原因は残っているから。

原因を取り除いてから消毒や抗菌をする必要がある、という事なんですよね。



これは医療の手術用の器具とかこの手法を使っています。

徹底的に洗浄をしてから消毒。


となるとですよ、帰宅してファブリーズ、は瞬間的な効果はあっても、持続的な効果はどうなんだろう?と思うわけです。


やはりここでも、使い方が大事。

良いものでも使い方次第で良くも悪くもなります。

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洗濯機は壊れやすい?

巷では洗濯機論争が常に起きてまして。

縦型がいいのか?ドラム型がいいのか?はたまた二層式がいいのか?日々話が出ているようです。


ドラム型が評判悪いですよね。

汚れが落ちない、縮む、皺になる。壊れる。

そんな話が出ています。


汚れ落ちなら二層式が一番よ!

こんな事を言う人もいます。



僕らクリーニング屋さんが使っているのはドラム型。

何故ドラム型を使うのか?というと汚れ落ちがいいからです。


さっきの話と違いますよね?

ドラム型は洗い方があって、そこを間違うと先ほど書いたような不満が出て来ます。



いや、今日書きたい話はそれではなくて。



ドラム型が壊れやすい、という話をよく見ます。

二層式は壊れなかった、とか。


これね、似たような話を僕らクリーニング屋さんも言うんですよ。

最近の洗濯機は壊れるんです。

もちろん、業務用の機械の話。

それに比べて昔の機械は本当に壊れない。

多分個人のクリーニング屋さんにはある程度古い機械があると思うんですが、30年くらい使っている機械とか平気であります。


今の機械と昔の機械、何が違うのか?というと、昔の機械の方がシンプルなんですよね。

モーターで回すだけ、みたいな機械ほど壊れにくいんです。


逆に、壊れやすい機械って、マイコン制御されていて、センサーもついていて、細かいところを機械がチェックしているような洗濯機はとにかく壊れる。


業務用の洗濯機でも一番多く壊れるのはセンサー部分。

次に壊れるのは基盤の部分。

中には空気で動かす機械とかもあってそれはシリンダーが壊れます。

稼働する部分が多ければ多いほど壊れやすいんですよね。


パーツの数が増えるからだと思うんですけど。



ご家庭の洗濯機の話を見てみると、ドラム型や全自動の洗濯機は壊れることが多いと思います。

僕らの洗濯機が壊れるのと同じ理由、センサーなどの部品が多いからですね。


二層式が壊れにくい理由も同じで、構造がシンプルだから。


その代わり、人間が色々とやってあげなくてはいけません。

水の量も管理しなきゃいけないし、水を抜くのも出すのも全部手動。

脱水も自分で入れなければいけないし、バランスも取らないと脱水がきちんと出来ません。


全自動やドラム型になると、この辺を全部機械がやってくれます。

水の量も洗濯物の量を計り、適正な水の量を計算して注入し、洗いやすすぎ終わりにきちんと排水をする。

脱水も自動でバランスを取ってくれます。


人がやる部分のほとんどを機械がやってくれるけど、その分パーツが増えるので壊れる確率は上がる。


僕が子どもの頃のクリーニング屋さんの機械も、すげーでかいドラム型の二層式みたいな洗濯機で。

洗いの機械と脱水の機械と別々だったんですよ。


水を入れるのも水道からホースを引っ張って来て、手動で入れて。

タイマーをセットし時間が来たら排水のレバーを引いて排水をする。

そしてまた手動で水を入れる。

こんな感じでやってました。

とにかく機械が丈夫で壊れない。

その代わり、人が常に付いてないと洗えないと言うデメリットも。

洗っている最中に仕上げや他の仕事を、なんて当時は出来ませんでした。

なので、子どもの僕らがお手伝いとして、水を入れに行ったり、排水をしたりと手伝ってたんです。


昔の機械の方がいいなあ、と思う時もあります。

シンプルが故に使いやすかったですし、直感で使えたので設定するのが早かった。

でも、それを補うくらい今の機械も性能がいいんですけどね。


家庭用の洗濯機も同じだと思いますよ。

二層式のいいところもあるけど、全自動やドラム型のいいところもある。

どれが一番?と言われると難しいですよね。


  

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ワイシャツ一枚からぜひお持ちください。

制服の無料クリーニングについて、お問い合わせをいただきます。


制服を脱ぐタイミング、いつ出せるか?いつ返ってくるか?計りかねているようで。

そんな時も遠慮せずにお問い合わせください。


全部一緒に出した方がいいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが。

ワイシャツを先にクリーニングにお持ちいただいても全然大丈夫です。

シャツなら枚数もありますからね。


制服のクリーニングというと、どうしても制服上下を考えてしまいますが、ワイシャツのクリーニングもかなり大事です。


でも、中々制服の無料クリーニングでワイシャツの無料クリーニングをやっている所はないと思います。


ワイシャツのクリーニングをすると、白くなる事にまずみなさん驚くと思うんですね。

自宅で毎日きちんと洗っていたのに、こんなに白くなるなんて、とみなさん思います。

白さってかなり曖昧で、全体的にうっすらと黒ずんでいくと気が付きにくくなってしまうんです。

また、家庭では中々高温のお湯で洗うことができないので白くすることが難しい。


さらに、糊をつけてきちんとアイロンをかけると、シワは無くなるし、着て気持ちいいし、着た本人もそれを見たご家族の方も驚くと思うんですよね。


普段、自分で洗っている人ほどその違いに驚くと思います。


全部まとめてじゃなくても構いません。

ワイシャツ一枚からで大丈夫です。

気にせずお持ちください。


来週の卒業式に間に合うように。

お待ちしております。


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クリーニング屋さんは大事ですよ!

今朝は久しぶりに水汲みに行ってきました。

朝一で行って、誰にも会わずにさっと水汲んで、さっと帰ってきて。

朝早く出ても氷点下にならなくなりましたね。

ここでも春が近づいているのを感じます。


帰って来てからお昼ご飯を食べ、何気なくクラブハウスを開いたんです。

で、とある部屋に入りました。


そこにはアパレルの方々が数人。

最初は黙って聞いているだけだったんですけど、声をかけていただいたので話すことになって。

ヨーロッパの生地の話とかになったので話に参加したんですね。


クリーニング屋さん、実は繊維に詳しいんです。

なぜなら、いろんな繊維がやってくるから。

素材の違いはもちろん、作った国でも特徴が違うので、クリーニング屋をやっていると繊維や素材の知識が増えていきます。

現場での知識だから、生々しい話ばかりですけど。(笑)


アパレルの方達と話す時、気をつけていることがあります。

それは、クリーニング屋さんが嫌いな人がいる、という事。


なぜか?クリーニング屋さんのことをあまり好きではない方達がいるんですよ。

同じ服を扱う業種だと僕らは思っているんですが、人によっては服を扱う仲間とも思ってすらもらえず、相手にすらしれないケースがあるんです。



しかし、今日は違ったんですよね。

クリーニング屋さん、大事ですよ!と言ってくれて。


元販売員の方とオーダースーツを扱っている方、2人から言われました。


嬉しかったのでもう一度書きます。(笑)


クリーニング屋さん、大事ですよ!と。


実はアパレルさんとクリーニング屋さんは仕事をすることがあります。

新品でも汚れることはありますしシミがつくことがあります。

そういう時にクリーニング屋さんに持ち込まれるんです。


オーダースーツを扱っている方は特に地元のクリーニング屋さんにお世話になっている、と。

こうして欲しい、なんとかして欲しい、と頼むの全て叶えてくれるんだそうで。

クリーニング屋さんにいろいろ言って悪いですかね?とおっしゃるので、逆に言ってくれて助かっていると思います、と。

技術はあるんです、要望がわかればなんとでもしてくれるんですよね。



いいクリーニング屋さんを知っているんでしょうね。


その後もクリーニングの話からお手入れの話になったり。

メンテナンスの視点からの話はいつもと違う視点らしく、面白かったみたいです。


最後はこんな話をたくさんできるといいですね、って。


一部ではやっているアパレルとの交流ですが、まだまだ交わりが少ないんです。

で、お互い情報を交換することで、今の仕事がもっと良くなる、と思っているんですね。


まさにクラブハウスでそれが叶った感じ。


次は洗濯ラジオに来てくれたらいいですねえ。

また顔を出しましょう。


気が付いたら2時間ほど話していました。

楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。

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東郷寺の枝垂れ桜の見頃は、ソメイヨシノの開花日です。

強い雨が降りました。

雨が降り始めると春になるのかな?と思います。

雷も鳴ってましたしね。

春雷というやつです。


天気予報で桜の開花予想を出していて、東京のソメイヨシノが来週あたりになる、と聞きました。


そろそろ見頃かな?



東郷寺の枝垂れ桜です。

多磨霊園駅から多摩川方面に歩いて5分ほどのところにある東郷寺の桜。

あまりに見事なので、毎年たくさんの人が写真を撮りにきています。


ただ一つ問題が。


いつ見頃か?分かりにくい。

ソメイヨシノの満開のニュースを聞いて見に行ったらすでに葉桜だったり。

枝垂れ桜はソメイヨシノよりも早いんですよね。


きょう、雨の降っている中、配達の帰りに東郷寺に寄ってきました。

さっと見てきただけですか、すでに桜は咲いています。

満開とまでは行きませんが、見れるレベルで咲いている。

これは、来週あたりに満開になりますかね。


東郷寺の枝垂れ桜の見頃は、ソメイヨシノの開花日なんですよ。

これを覚えておくと見頃を逃さずに済みます。


今日は雨だったので車から降りませんでしたけど、来週は写真撮れるかなあ?

年に一度ですから、楽しみですね。

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洗濯ラジオ、一回目が終わりました。

ただ今、クラブハウスにて洗濯ラジオの第一回が催されました。


事前に告知しなかったのは、テスト含めてやったため。

今回のテーマは、ユニクロでした。


クリーニング屋さんから見たユニクロは一体どんなものなのか?


たくさん話をしましたねえ。

少しだけお話をすると、クリーニング屋さんがユニクロに対して感じていることは、よくできた商品である、ということ。

とにかく丈夫なんですね。


安さゆえに品質を疑い、すぐダメになってしまうようなイメージをもたれていますご、実はユニクロの商品は優秀。

洗濯やクリーニングに対応をしています。


きちんとお手入れすれば何年も着られるのにね、とみんなで話していました。


次回、洗濯ラジオを2週間後に開催します。

多分、また告知はしません。

見つけたらぜひ入ってきてくださいね。(笑)

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震災の日のことを思い出すと。

今日で震災から10年ですか。

という事はここのブログも10年以上書いていることになります。

時の経つのは早いもので。


東北震災の時の話は、当時このブログにも書いています。

幼稚園の卒園のイベントをやっていた日の事でした。


その時の様子は是非ブログを遡ってご覧ください。



あの頃のことを思い返すと、うちの前の道路が異常に混んでいたのを覚えています。

確か電車も止まっていたので、あるいて会社から帰ってきてる人がたくさんいました。

深夜になって真っ暗な道を歩くのはかわいそうだ、と一晩中、店の明かりをつけておいて。


大きな橋のある道路は大渋滞だったんです。

家に帰るのに橋を渡らなきゃ行けない人がたくさんいるから混んだんでしょうね。

道路の反対側の駐車場に止めることが出来なくて、コインパーキングに一晩車止めましたし。



その渋滞の中に、見たこともないくらいでかい重機が2台いたのを覚えています。

長さだけでなく、高さもあるすごくでかい重機。

その車が入った先が、多摩境のコストコだったみたいですね。

駐車場に上がるスロープが倒壊して下敷きになった人がいて。

助けに行ったんだと思います。


ああ、新宿の会社から歩いて帰ってきた人もいて、途中の自転車屋さんで自転車を買って帰っきた人もいたなあ。


自宅のマンションにたどり着いたらエレベーターが動いてなくて、階段で登ってしんどかった、という話も聞きました。


あの日、電話が繋がらなくなって。

普通の電話回線はダメだったけど、データ通信系の通話は出来たんですよね。

スカイプの通話は使えました。

Twitterも使えたな、確か。


あの日を思い出すと、こうして断片的な記憶が出てきます。

またあんな大きな災害は起きてほしくないけど。

でも、あの日のことは教訓にしたいですよね。


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オンラインの展示会。

毎年この時期は展示会に行ってます。

クリーニング屋さんのものではなく、他業種の展示会です。

昨年はコロナで中止。

今年は、開催をしていますが、オンラインでも開催をしているようです。


日曜日に毎年展示会で合流している友達から連絡が来まして。

今年はどうする?って。


展示会はどうしても人が集まるからリスクが上がります。

感染のリスクを抱えてまで行くのか?と言うことですよね。


状況を見てとしか言いようがないんですが、もしかしたら見に行くかも、とだけ伝えておいたんですね。


で、展示会は始まってて。

結局、行くことが出来なかったのでオンラインの申請をしてオンラインで展示会を見ることにしました。


セミナーなどもオンラインで参加できるみたいですけど、仕事終わりの夜からの参加になると、セミナーは無理ですよね。

いくつかの展示会が集まってやっているような感じのものなので、入ってみてみたんですね。


初めてのオンラインの展示会、どんなのなのかなあ?と思ったら、普通のホームページのようなもので。

少々拍子抜けです。

別に動画があるとかでもなく、ただ一つ違うのは出展者にチャットで話しかけられたり、質問が出来るところ。

うーん、それは普通の会社のホームページと変わらないんだけどなあ、と思いつつ、チラチラみていたんですけど、長続きしませんでした。


やっぱり、現場に行って実物を見て、でないとこれは!と反応しません。

大きさや質感、音なんかも関係しているのかもしれませんね。

そう言うものが一切ないから、自分でも驚くくらい反応が薄い。


普段なら展示会に行くとワクワクしちゃってたまらないんだけどなあ。


クリーニング屋さんの展示会も3月にあるんですが、オンラインに変更になりました。

こちらは同業の友達と会うのが最大の目的なので、オンラインという時点であまり気乗りもしない。


うーん、早くコロナよ、収まってくれ。

でないと、刺激が入らない。

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ニットの修理。

クリーニング屋さんでは服の修理も受け付けています。


ファスナー交換や簡易的な穴ふさぎ、ウエスト詰めなど、また本格的な修理などさまざまな修理をお受けできます。


人によって修理の依頼はさまざま。

ほぼ元通りの修理をご希望されるお客さんもいれば、着られればいい、塞いであればいい、というお客さんまでさまざまです。

どんな修理をするかによって値段も変わるのでお客さんとよくお話をして、どんな修理がいいか?提案をしています。


去年からニットの修理の上手なところとお近付きになりまして。

ニットの修理は難しかったんですよ。

編み物ですから、例えば糸が引きつれてしまうと、織物の生地のような修理は出来なかったりします。

元々が一本の糸でできているので、修理が難しかったんですね。

また、最近のニットは薄手のものが多く、修理した跡がかえって目立つようになってしまうこともあり、お客さんの希望に添えないことが多々ありました。


それが。

修理を受けてくれるところを見つけ、実際に現地に行き、修理を直に見せてもらってその品質に驚きまして。

これならわからないように直してもらえる、という品質も提供できるようになりました。


ちょっと前にニットのひきつれの修理のご依頼がありまして。

見積もりを取り、お客さんからしてください、という言葉をもらって修理を依頼したんです。

それがちょうど今日返ってきて。

早速見てみたんですね。


薄手のニットの背中に、5センチほどのひきつれを起こしていました。

薄い生地だから目立つんです。

穴が空いてるわけではないから着れないことはないけど外に来て行くのは無理がある、そんな感じのひきつれ。


それが、見事に修理されていて。

修理された箇所にシールでここにありました、と目印があるんですが、それは取ってしまうとどこがおかしくなっていたか?もうわからなくなるほどの精度。

いやー、本当に驚きます。


ニットは、いいものほど薄くて軽くなり、そして暖かいという特徴があります。

その反面、ちょっとした引っかけで糸が飛び出てしまったりひきつれを起こしてしまうことがありますよね。


家で着る物なら我慢もできますけど、外に来て行くものとなると恥ずかしいし。


ニットの修理、これで安心してお客さんにお勧めできます。

ニットのひきつれなどでお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。

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制服の無料クリーニングについて。

この度、府中八中の三年生を対象に制服の無料クリーニングをする事にしました。

店頭にそのポスターを掲示しているのですが、もう少し詳しい説明をさせてください。



制服の無料クリーニングを決めたのは年末の事でした。


その理由の一つは、コロナ禍で子供たちのイベントがことごとく無くなり、修学旅行も延期になってしまいました


何か子供達にできないかなあ?


最初はそんなふうに思っていました。

受験シーズン前だったので、制服のクリーニングをしてあげようか、と話になり相談をしていたんです。

ビシッと仕上がったきれいな制服を着て、受験に行ったらどうだろう?と。

2月はクリーニングの閑散期にあたるので、僕らが体を動かせばなんの問題もありません。

募金や援助は難しいですが、体を動かすことはできます。


いろんな人に相談をしていたら、こんな風に言われました。



無料は良くない。


クリーニング屋さんからも否定的な話をされましたし、同じ中学生のお子さんを持つ方からも無料は返って心苦しい、と。

かかったコスト分くらいは払う方がいい、というお話もいただきました。


クリーニング屋さんからは、技術の安売りはいけない、と。

それは僕らの仕事を否定するものだ、とも言われました。


ここで悩んだのは正直なところです。

そして2月が終わったところで、改めて考え直しました。


なんで子供達にきれいな制服を着てもらいたいんだろう?と。


年々クリーニングは減ってきていますが、実は制服のクリーニングも減っています。

たまにうちに来る子供達の制服を見ていると、色がくすんだりアイロンのかかってないシャツを着ています。

忙しいお母さんたちにそこまでやりましょう、とはとても言えません。

かと言って、毎日着るワイシャツを中学生でクリーニングに出すのも現実的ではありません。


クリーニングの体験をしてない子が多いかもなあ。


そう思ったんです。

毎日着ている制服、だんだんと慣れてきてしまって、いつの間にか多少の汚れやしわでも気にしなくなっていると思うんです。


いつか大人になったら自分でスーツをクリーニングに出すかもしれません。

でも、それも子供のうちに体験をしているからこそじゃないか、と思うんですよね。


これで腹を決めました。


子どもたちに、クリーニングの体験をしてもらおう、と。


チェーン店じゃない、きちんとしたクリーニングの体験をプレゼントしよう、と。

そう決めました。


受験は間に合いませんでしたが、卒業式には間に合います。

もし、卒業式がなくても、制服を着て親御さんと記念の写真を撮ると思うんです。

その時に気持ちの良い写真が撮れるように、制服をクリーニングをしよう、と。


きれいな制服を着て、晴れ晴れした気持ちで卒業を迎えてほしいなあ、と思ったんですよね。

その体験とともにクリーニングの気持ちよさも体験してもらおう、と。



正直言いますと、この企画が何かの売り上げに貢献することもないですし、売り込むこともしません。

だから、どこにも情報はリークしませんし、仮に取材の申し込みが来ても受けません。

自分たちに出来る範囲内でしかやれないので、府中八中の三年生、と限定させていただいてます。


でもこの体験が、いつか子供達が大人になってスーツを着た時に、クリーニングをしたら気持ちいいんだ、と思い出してもらえたら、と思います。


もし、何か返したいと思ってもらえるなら、みんなが成長してスーツを着る時に、また当店をご利用ください。

そして、その時は、あの時クリーニングしてもらいました、と一言おっしゃってくれればそれだけで嬉しいです。


クリーニングの体験をしてもらいたい。


きれいな服で卒業を迎えてもらいたい。



この二つが今回の企画の目的です。



ぜひ、遠慮せずにクリーニングにお持ちください。

いつものように、手を抜かず、丁寧にクリーニングをさせていただきます。



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あれから10年ですか。

昨日から東北震災の話をテレビでやっています。

あれから10年の月日が経ったらしいです。

早いですね、時間の経つのって。


津波の映像、原発の話、色々出てきます。

当時の記憶はもちろんありますが、あれからどんどん色んなことが分析されていって後からわかったこともたくさんあります。


当時のニュースや報道が嘘とかいうわけではなく。

政府が隠していたとかではなく。

東電が隠していたとかでもなく。


当時はみんな未曾有の災害に、事故にみんながあたふたしていたんだろうな、と思うんです。

あの時の報道はあの時の精一杯だったんだろうな、と。

で、時間の経過とともにわかってきたことがまた報道されてました。


本当に危機的状況だったんだな、ということがよくわかります。

そして、あの時対応してた事も、実はほとんど効果がなかったり。


たらればの話ですが、もしきちんと対策が取れていたら、もう少し被害は少なかったのかな?とか思ったり。

かと思えば、初めて公開される映像から、助かった人たちの映像を見てホッとしたり。


この10年、忘れたことがあるわけではないんですけど、他にも災害が起こりすぎたので、東北震災のことがはるか昔に感じてたのは正直な話で。

映像を見て、改めて地震は怖い、いざという時の対応は?と考えるきっかけになったと思います。



あの当時、幼稚園児と小学生だった子供たち。

覚えてるか?と聞いてもほとんど覚えてないらしいです。

怖さを伝えるつもりはないんですが、いざという時の対応、地震が来たらどんなことが起きたのか?そんな事は伝えていこうと思いました。


お飾りのような対応はもういりませんからね。

本当にいざという時に使える対策を、きちんと伝えていかないと。

慣れたくはないけど、災害慣れしてしまったこの10年。

その積み重ね、ここで活かさなきゃね。


災害ようにと買ったライトとかも見直しとかないといけないな。

使えなくなってるものもあるだろうし。

気づいた時がやる時ですよね。

見直しましょう。

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洗えるの指標を作った方がいいですよ?

洗えるのと着れるのは違う。


と僕は常々ここで書いています。

アパレルの店員さんが服を売るときに簡単にいっても。

テレビや雑誌で洗い方が載っていたりしても。


いつも同じようにいうんです、洗えるのと着れるのは違うよ、と。



この言葉の意味、なかなか伝わらないんですよね。

洗えるなら着られるでしょ?と思うんですがそれは別の話なんですよね。


洗うだけならほとんどの商品が家庭で洗えるんですよ。

洗える、というのは縮んだり形態変化を起こさないで洗い上げられる、と言うこと。


これはやろうと思えば家庭でもできるんです。


では、着られないと言うのはどう言うことか?


洗うと必ずシワがつくんです。

洗い方で少なくすることは可能です。

また薬品でシワが少ない状態を作ることも可能です。

でも、必ず多かれ少なかれ、シワがつく。


で、その状態で服を着られる人もいます。

周りを見てください。

割と多いですよ、しわくちゃのまま服を着ている人って。


平気な人がいる一方、シワがついた状態の嫌な人もいます。


ここなんです、洗えると着れるは違う、と言うのは。

洗ったらシワがつくわけで、その状態が嫌な人は、たとえ自分で洗えたとしても、着れるわけではないんですよね。


洗える、と聞くと、着れる状態で洗い上がると思い込んでしまう人がいますが、それ間違いです。

洗えると言うのはあくまでも洗えるだけであって、着れる状態はまた別の話、と言うこと。


洗っただけでは着られない服というのは、仕上げの必要な服、とも言えます。


今日も配達に行った先のお客さんから、洗えると言われて買ったのにこれでは着られない、と相談が。



そろそろアパレルの店員さんも、洗えるとは何か?きちんと定義を持たなきゃダメだと思いますよ。

人それぞれすぎるので、期待値の高いお客さんに洗えると伝えて想像よりしわくちゃで着ることができなかったら。


それはもうクレームになりかねないと思うんですよ。


洗えるとはどういう状態を指すのか?

きちんとした指標を作らないとダメですね。

で、それの行き着く先は洗濯表示の遵守になると思います。


服とはどういうものか?


これも常々言っていますが。


服とは。



着て、洗って、また着る。



これができるのが服です。

一回こっきりしか着られないのは服ではないです。 

ここに行き着くのではないかな?と思います。


曖昧な表現で洗えると言ったりするから誤解が生まれます。

きちんとした指標を持てば、お客さんも自分の思ってるのとあってるか?選ぶことができますからね。

出来れば業界をあげて指標を統一した方がいいと思います。

お店ごとに話が変わってしまったらそれはそれで混乱しますから。


そろそろ限界が来てると思います。

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クリーニング屋さんの友達とクラブハウスのテストを。

洗濯家の中村くんとのクラブハウスのセンタクラジオに向けて、テストをしたんです。


こっそりと。(笑)


クリーニング屋さんの友達で、面白い人たちに何人か声をかけまして。

クラブハウスになれる練習をしよう、クローズの部屋でわいわいと話をしよう、と9割の本当と1割の嘘を混ぜて話をしまして。

つい先ほど話し合いをしていました。


9割の本当は、本当に慣れるため、いつものメンバーで楽しく話すため。

1割の嘘は、センタクラジオで話す練習のため。

恥ずかしがり屋さんが多いので、センタクラジオやろうよ!と声をかけてもなかなか運と言ってくれませんので、慣れさせて出演をさせよう、という腹づもりなわけですね。


まだ、1割の嘘はバレていません。(笑)


2時間くらいですかね、会って話してるように雑談から色々と話をしていました。

仕事の話ももちろんしましたし、これからの展望についても話をしました。

クラブハウス、英語で出てくるから、慣れないと咄嗟に判断がつかないんですね。

下手なボタンを押して間違えたらと思うと、やる気が出ないので、触らせて楽しませて、経験をさせれば、使うのに迷いがなくなります。


来週金曜、今度は公開でやろうか、と話したらいいよ、という返事をもらえました。


さてさて、みんなでなんの話をしましょうかね?

洗濯の話は他でもしてるでしょうから、違う角度の話をしようかな?

クリーニング屋さんが洗うためにいろんな知識を勉強していることがわかるような楽しい部屋になるといいなあ、と思ってます。


やはりですね、服に関してはクリーニング屋さんが一番知っていると思います。

この3週間ほど、クラブハウスでアパレルにお勤めの人たちのお話を何度も聞いてきましたけど、ファッションについてはすごいよく知っていますけど、服そのものについてはクリーニング屋さんの方がよく勉強している。


これだけは確実に言えますね。


クリーニング屋さん、もっと自信持って情報発信すればいいのにな。

みんなが興味持ってくれるのになあ。


来週、どんな話になるか?

またここで書きますかね。

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失敗。

話題の音声だけのSNS、クラブハウス。

仕事しながらとか時間のある時に聞いています。

アパレルの人たちの話を聞くのが割と楽しみ。

中には一日中般若心経を流している部屋もあったりと個性的です。


ふとね、自分も何か流してみようかな?と思って。


話をするのは別の所でやればいいので、クリーニング屋ならではの音はないかな?と思ったんですよ。


僕ね、アイロンの蒸気の音が大好きで。


子供の頃から聞いていたからか、アイロンの蒸気の音を聞くと落ち着くんですよね。

小気味のいいリズムで蒸気を出していると妙に落ち着くから不思議。


これ、聞いてても面白いんじゃねえかな?とふと思って、今日のワイシャツの仕上げの時にやってみたんですよね。


iPhoneを仕上げ台の前に置き、ルームを開設。

アイロンをかけ始めてみました。


クラブハウスにどんな風に音が入っているのか?僕にはわかりません。

そんな時に友達からメッセージが来たので、これはいいや、と部屋に入ってもらいました。


ちょっと聞いててもらえる?


そして、ワイシャツを一枚掛けたところで、どう?と聞いたらこんな返事が。


マニアックすぎる。(笑)



彼もクリーニング屋なので、蒸気の音を聞くだけで何をしているか?わかります。

でも、そんなに音が大きくしていたわけではなくて、微かに聞こえる程度だった、とのこと。

クリーニング屋だから微かな音でも何をしているか?想像できるのであって、これは普通の人にはむずかしいだろう、と。


案外音を拾ってくれているiPhoneですけど、蒸気の音は小さ過ぎたのか?


仕方ないから今度はイヤフォンを付けて再チャレンジを。


今度は少し大げさにアイロンをかけてみます。

必要のないところでオーバーに蒸気を吹かしたり。(笑)

そして、また感想を求めたら、さっきよりは音が大きくなったよね、って。

でも、オーバーにやったでしょ?とズバリと言われて。

更にこういうんですよね。



上手にアイロンをかけてるとほぼ何をしているか?わからない。

これは、下手くそがかけた方が音としてはよく聞こえてくる、と。


あーそれは納得だわ。

必要のないところで蒸気をふかしたりするのは下手な証拠。

クリーニング屋が聞いたら、下手くそだな、と思うんですよ。

でも、下手な方が聞き応えがあるっていうね。


音を伝えるのは難しい。

失敗しましたねえ。(笑)


何か手を考えましょう。

今日はワイシャツだったので余計蒸気の使い方が絞られていました。

蒸気をかけすぎると後でシワになってしまうので、基本蒸気を乾かすように仕上げていきますからね。


仕上げる品物を変えるか、マイクをつけるか。

さらに考えましょう。(笑)

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府中市リサイクルプラザのゴミの捨て方が変わります。

府中市では粗大ゴミを捨てるのには2種類やり方があります。



一つは、文化センターなどで事前にお金を払ってシールを買い、取りに来てもらう方法。


もう一つは、四谷にあるリサイクルプラザに持ち込む方法。

自分で持ち込むと半額になるのも魅力です。


粗大ゴミを出すスペースがなくて、うちから多摩川沿いを走ればすぐなのでよく持ち込んでいました。


捨て方もとても簡単で、車で持ち込むと駐車場に止めるなり、おじさんたちに囲まれ、ゴミの確認が始まります。

その場で何のゴミか?確認をしてくれて台車に乗せて終わり。

ゴミはそのまま持っていってくれます。

あとはおじさんの書いた紙を持って施設の中に行き、処理代を払うだけ。

実にシンプルです。


56台停められるスペースがあるんですが常に何台も車が来ています。


今まではいついっても捨てられていたんですが、どうやら4月から予約制に変わるとのこと。

ネットもしくは電話で予約を入れてからでないと、粗大ゴミを捨てに行けないようです。

しかも一度につき10点までとか。


大掃除の時や年末年始、引っ越しの時などは注意が必要ですね。

あまり多いと一気に捨てられないので、計画を立てなければいけないかも。

みなさん、ご注意を。


リサイクルプラザでは修理して使えるものは年に2回ほど販売会をしていたりします。

こちらも大盛況なイベントです。

使えるものは使った方がいいですもんね。


うちも4月までに捨てるものは全部捨てておきましょう。

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クリーニングは地元のお店が一番いいんじゃいか、説。

テレビを見ていて、日本は本当に広いなあ、と思うことがあります。

狭い狭いと言われてますが、地域によってかなりの差がありますよね。


食べ物もそうだし、ルールもそうだし。

言葉も地域によって全然違う。

環境も全然違いますもんね。


大雪の降る地域もあれば、からっ風の吹く地域もある。

 

よく考えてみると、いろんなものに地域差ってあると思うんですよね。


服も地域差はあるんですよ。

例えば、海外で服を作るときに、現地の環境が服に与える影響はとても大きくて。

あまりにも乾燥した地域で服を作ると、日本に入ってきてから縮んでしまうことがあります。


また、服そのものについての考え方も地域差があります。

すると、実はいい服っていうのは現地で作ったもの、とも言えるんですよね。


で、ふと気づいてしまったんですよ。


クリーニングも地域差があるだろう?と。



これだけ生活に根ざしているクリーニングです。

現地の環境や習慣、その他諸々のことが関係しないわけないんですよ。


食べ物が違えばシミの種類も変わります。

その地域独特のシミがあれば、その地域のクリーニング屋さんが一番慣れているとも言えるわけで。


また、雪の多い地域や雨の多い地域たと、その環境による汚れが必ずあるんですよ。

地元のクリーニング屋さんだと、なぜその汚れがついたのか?容易に想像が出来ますが、遠いところだったりするとそもそもその環境を想像すらできなかったり。


地域差って結構影響与えていると思うんですよね。



田舎には田舎の汚れが。


都市部には都市部の汚れがあると思います。


すると、実は地元でクリーニング屋さんを探すのが一番いいような気がするんですよね。


今、クリーニングはネットでも出せますが。

うちもネットで受け付けていたりしますが。

ふと、一番いいクリーニング屋さんってのは地元のお店なのかなあ?と思った次第。


うちがクリーニングを引き受けるときには、色々とお話を聞くようにしています。


環境も影響あるし、職業でも影響があります。

なるべく想像を膨らませて、色々お話を聞きながら、クリーニングをしていますね。



ここでも色々と書いていて、クリーニングや服をしまうときに何かの足しにでも慣れば、と思ってないていましたけど、それも僕の周りの環境が基本となっています。

少し見直さないとダメかもなあ。

ネットはいろんな人が見てますからね。

もっとたくさんの人の話を聞いて、いろんな環境がある事を学んで、発信していかなきゃダメだな。

まだまだ勉強することはたくさんありますね。


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ふちゅチケの期限は3月10日です。

3月に入りました。



みなさん、ふちゅチケは使い切りましたか?



そのうち使い切るだろう、と思っていたらあっという間に3月。

10日でふちゅチケの期限が来てしまいます。


僕もお財布を見てみると、B券が残り2000円分。

早く使わなければ。


使うところがないと言うみなさん。

クリーニングでも使えますので、ぜひ当店をご利用ください。


ファスナーの修理やウエスト直し、穴の修理などでも使えます。

特にファスナーの修理は1000円から出来ますのでオススメです。


残り数日、使い残しなどないように

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