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洗濯機は壊れやすい?

巷では洗濯機論争が常に起きてまして。

縦型がいいのか?ドラム型がいいのか?はたまた二層式がいいのか?日々話が出ているようです。


ドラム型が評判悪いですよね。

汚れが落ちない、縮む、皺になる。壊れる。

そんな話が出ています。


汚れ落ちなら二層式が一番よ!

こんな事を言う人もいます。



僕らクリーニング屋さんが使っているのはドラム型。

何故ドラム型を使うのか?というと汚れ落ちがいいからです。


さっきの話と違いますよね?

ドラム型は洗い方があって、そこを間違うと先ほど書いたような不満が出て来ます。



いや、今日書きたい話はそれではなくて。



ドラム型が壊れやすい、という話をよく見ます。

二層式は壊れなかった、とか。


これね、似たような話を僕らクリーニング屋さんも言うんですよ。

最近の洗濯機は壊れるんです。

もちろん、業務用の機械の話。

それに比べて昔の機械は本当に壊れない。

多分個人のクリーニング屋さんにはある程度古い機械があると思うんですが、30年くらい使っている機械とか平気であります。


今の機械と昔の機械、何が違うのか?というと、昔の機械の方がシンプルなんですよね。

モーターで回すだけ、みたいな機械ほど壊れにくいんです。


逆に、壊れやすい機械って、マイコン制御されていて、センサーもついていて、細かいところを機械がチェックしているような洗濯機はとにかく壊れる。


業務用の洗濯機でも一番多く壊れるのはセンサー部分。

次に壊れるのは基盤の部分。

中には空気で動かす機械とかもあってそれはシリンダーが壊れます。

稼働する部分が多ければ多いほど壊れやすいんですよね。


パーツの数が増えるからだと思うんですけど。



ご家庭の洗濯機の話を見てみると、ドラム型や全自動の洗濯機は壊れることが多いと思います。

僕らの洗濯機が壊れるのと同じ理由、センサーなどの部品が多いからですね。


二層式が壊れにくい理由も同じで、構造がシンプルだから。


その代わり、人間が色々とやってあげなくてはいけません。

水の量も管理しなきゃいけないし、水を抜くのも出すのも全部手動。

脱水も自分で入れなければいけないし、バランスも取らないと脱水がきちんと出来ません。


全自動やドラム型になると、この辺を全部機械がやってくれます。

水の量も洗濯物の量を計り、適正な水の量を計算して注入し、洗いやすすぎ終わりにきちんと排水をする。

脱水も自動でバランスを取ってくれます。


人がやる部分のほとんどを機械がやってくれるけど、その分パーツが増えるので壊れる確率は上がる。


僕が子どもの頃のクリーニング屋さんの機械も、すげーでかいドラム型の二層式みたいな洗濯機で。

洗いの機械と脱水の機械と別々だったんですよ。


水を入れるのも水道からホースを引っ張って来て、手動で入れて。

タイマーをセットし時間が来たら排水のレバーを引いて排水をする。

そしてまた手動で水を入れる。

こんな感じでやってました。

とにかく機械が丈夫で壊れない。

その代わり、人が常に付いてないと洗えないと言うデメリットも。

洗っている最中に仕上げや他の仕事を、なんて当時は出来ませんでした。

なので、子どもの僕らがお手伝いとして、水を入れに行ったり、排水をしたりと手伝ってたんです。


昔の機械の方がいいなあ、と思う時もあります。

シンプルが故に使いやすかったですし、直感で使えたので設定するのが早かった。

でも、それを補うくらい今の機械も性能がいいんですけどね。


家庭用の洗濯機も同じだと思いますよ。

二層式のいいところもあるけど、全自動やドラム型のいいところもある。

どれが一番?と言われると難しいですよね。


  

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