まとめて洗うデメリットもあるんですよ。
最近話題のSDGs。
テレビでも特集が組まれるほどです。
持続可能な社会にするためにみんなが出来ること、と色んな事をアドバイスしてくれています。
先日もとある番組で自分たちに出来ること、といくつかのアドバイスがありました。
その中で、洗濯に関するものがあったんですよね。
で、ん?んん??と思ってしまったんですよ。
洗濯物はまとめて洗う。
こまめに洗う事はやめて、まとめて洗いましょう、というお話。
これ、多分排水のことを考えてのことなんだと思うんですよね。
洗濯の回数が増えると排水も増えます。
環境によろしくない、と言うことなんでしょうね。
細かく洗ってもまとめて洗っても、洗剤の量はさほど変わらず排水の量もあまり変わらない、ならまとめて洗った方がいいよね、と言う話なんでしょう。
排水のことだけ考えれば確かにこれでいいんだけど。
これね、エコとかならわかるんですよね。
でも、みんながやろうとしているのはSDGs、持続可能な開発目標、です。
総合的な観点から、持続可能な社会を目指そう、としているわけですよね。
すると、排水のことだけを考えればいいわけじゃないことがわかってきます。
まとめて洗うメリットもあれば、デメリットもあるわけですね。
一般の家庭で、服をまとめて洗ってしまったらどうなるのか?
クリーニング屋さんみたいにたくさんの服が集まって、同じ色の服で洗えるなら問題はありません。
でも、家庭の洗濯では、色んな色の服を混ぜて洗うことになる。
すると、服の色がくすみだすんですよ。
色の悪くなった服をいつまで着ますかね?
綺麗に洗っていたら、何年も着られていたものが、まとめて洗ったがために早くダメになって買い替えることになってしまったら。
それって果たしていいことなんだろうか?と思うわけです。
服に関して、1番いい事は、サスティナブルな素材の開発でもなく、リサイクルでもなく、その服をいかに長く着るか、です。
なぜなら、この時間が1番長いから。
そのためには服がきちんと作られていないといけません。
そして、定期的なメンテナンスがとても重要。
洗濯やクリーニングがとても大事になってきます。
その瞬間を見ると、排水というデメリットもありますけど、全体的な視点から考えないと本当に大事なことがわからなくなると思いますね。
なんかねえ、新しい素材の話やリサイクルの話ばかりで、洗濯やクリーニングの大事さを話す人がほとんどいないんですよね。
使い方、メンテナンスの仕方を見直すことも、SDGsだと思うんですけどね。
まだまだ、その話が出るのは先なのかなあ。
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