僕らはブランドの名前を洗ってるんじゃない、服を洗っているんだ!
僕らクリーニング屋さんは服を洗っています。
当たり前ですよね。(笑)
今日の話は、僕らは服を洗っているんだ!ブランドを洗っているわけじゃない!と言うお話。
クリーニング屋さんには様々な服が集まってきます。
ユニクロのようなファストファッションのものから、ノーブランドのもの、ハイブランドのものまで幅広く集まってきます。
僕らはブランドの名前で物事を判断しません。
服そのものを見て、洗えるか、どう洗うか?判断をします。
このブランドだからしっかりしている、と言う事もあります。
しかし、必ずということはないんです。もしかしたら売られているものに何か手を加えている可能性もある。
着用中に何かしている事もある。
だから、ブランド名は参考にはするけど判断材料の一つにしかならないし、さして重要でもありません。
僕らはブランドを洗っているわけではなく、服を洗っているんだから。
ハイブランドだからいいものというわけではないんですよ。
中には洗ったら色の出る商品、そもそも洗えない組み合わせの商品、洗浄テストしてない製品、色々あるわけですね。
商売をしているとわかると思いますが、高いからいいもの、というわけではなく、安いから悪いもの、という事もない。
値段は商品の品質を表すことはあるけど、必ず表しているわけではない。
値段には意味があり、高いものにも理由がある。
クリーニングの難しい所ってここで、名前や値段に誤魔化されず、本質を見極めるのが大事になるわけです。
不思議なもので、ハイブランドが集まるクリーニング屋さんと話をしていても、ブランドの名前は出てこないんですよ。
理由は先ほど書いたとおり、ブランドを洗っているわけではないから。
服を洗っているので、僕らクリーニング屋さんの会話は、ブランド名ではなく素材やデザインの名前しか出てきません。
本当にすごいクリーニング屋さん達はブランドの名前なんて出さないものです。
で、世の中にはたくさんそういうクリーニング屋さんはいます。
職人は余計な事は話さないもの。
いいクリーニング屋さんには出会ってない人達はたくさんいますね。
いい出会いがありますように。
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