うっすらと黄色いんですよね。
最近、他店で洗った服がクリーニングに持ち込まれるんですよね。
新規のお客さんもいらっしゃれば、ご利用いただいていたお客さんもいらっしゃいます。
新規のお客さんならうちで洗ってないと言うのがわかるけど、ご利用いただいていたお客さんの品物が他店で洗われている、と分かるのって不思議に思いますよね?
分かるんですよ。(笑)
まず、自分の店で洗って仕上げたものは確実にわかります。
クリーニング屋さんの仕上げ方って違うので、一目見ればうちでやったかどうか?すぐ分かる。
また、家庭での洗濯とクリーニングの違いも一目でわかります。
別に他店で洗っても構わないんですけど。
問題はそこではなくて。
そのね、他店で洗った服が汚れているんですよね。
汚れが落ちてない。
でも、それにお客さんが気付いてないんですよ。
お客さんが気にするポイントってのは大体決まっていて、ワイシャツとかだと襟の汚れを特に気にするんです。
確かに襟の汚れも残ってはいるんだけど、それよりも全体的に汚れが落ちてないから黄色いんです。
でも、そこには目がいかないんですよね。
これ、ワイシャツだけではなくて。
他の服でも、全体的な汚れに気づかない人が増えているなあ、と思います。
汚れってシミだけではないんですよね。
服は着ていれば全体的に汚れていきます。
座ったり、寄っかかったり、手で触ったり。
なにかしら触れるので服は必ず汚れるんですよ。
それを意識してない人が結構な確率でいそうなんですよねえ。
菌は気にするのに他の汚れを気にしない人も多くなりましたしね。
汚れに関して意識が変わったんだろうなあ、と思うんですよね。
で、その影響で、頻繁に洗ったり、逆に洗わなかったり、不思議なことが起きています。
そこまで洗う必要はないよ、と言うものを毎日洗ってみたり。
洗わなきゃいけないものを洗わないでいたり。
その結果が、服は長持ちしない、買い換えていくもの、と言うふうにつながっているんじゃないか、と思うんですよね。
今回、なぜそんなに気になったのか?と言うと、水洗いをする服が汚れていたから。
ドライクリーニングをする服だと、理由がいくつかあるのでまだ理解できるんです。
ドライクリーニングで綺麗にするには、管理と洗い方が重要。
お店ごとにそこは違うので、差が出やすいポイントでもあります。
ところが、水洗いをする場合、ドライクリーニングに比べて管理というほどの管理はありません。
なぜなら、洗うごとに水を変えるから。
いつでも綺麗な水で洗えるので、普通に洗っていたら汚れが落ちない、という事は考えづらいんです。
なのに、ですよ。
洗った服が全体的に黄色い。
茶色いかな、うっすらと。
そう、うっすらなのでほとんどのお客さんはわからないのかも知れません。
人の仕事を見て自分の仕事を改めて振り返っています。
うちの仕事は大丈夫かな?
こうならないようにするにはどうやって洗えばいいかな?
慢心が一番危ないですもんね。
人の仕事を見て、自分たちも気を引き締めていきましょう。
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