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消費の仕方を考え直さなきゃ。

今日は午後から洗濯王子の中村くんとクラブハウスで話をしていまして。

夜には他のクリーニング屋さんたちとまたまた話をすることになっています。

どちらも公開をしているので、誰でも聴けるし、誰でも話に参加できます。



中村くんとここ最近話しているのは、消費について。

SDGsやサスティナブルが話題となっていて、新しい取り組みが行われているんですけど、どうにもそこに僕らは疑問を感じていたりするんですね。



環境に配慮した新しい繊維の開発や、使用済みの衣類の再利用の技術の開発、野菜から出るゴミを染料として使う技術など、目を見張る技術が色々出てきているんです。


一見すると、確かに環境への配慮がなされているように見えるんですよね。

作る時の環境負荷が今までのものよりも少ない、うん、それはいいことだと思う。

ゴミとして捨てるしかなかったものを再利用して新しい価値を持たせることができるようになった、うんとても素晴らしい。



うーん、確かにそれらは素晴らしい技術ではあるんだけど。

でも、何も新しいものを開発しなくてもいいんじゃないか?と思うんですよね。


今を見直すことの方が大事なんじゃないか、と思うんですよ。


例えば、洋服。

これって、長い年月をかけて今の形に落ち着いてきたわけです。

ここに来るまでに、環境への配慮がなかったわけでもなく、その都度環境への配慮をして、技術革新をして今の形になってきました。

反面、売るために大切なものも随分と捨てて来てるんですよね。


思うんですよ、安く作ること、早く作ることをやめて、きちんと製品を作り込めば、長く使える商品ができるでしょう?と。

それは過去にそう言う商品だったでしょう?と思うんです。


バブルの頃から、去年より売り上げを上げなきゃいけない病気にみんななってたんですよ。

でも、ある時期を境に成長は必ず止まるんですよね。

それでも、なんとかして売り上げを上げなきゃいけない。


そのために、品質を少し下げて、値段を安くして買わせる戦略をとってきたんです。


去年よりも売り上げを上げる、これのために一体どれだけ品質を落としてきたのか。

その結果が今になっているわけです。


元々、長く着用できる品質であった服。

別に新しい繊維が必要なのではなくて、洗濯に耐えられる、長持ちする服をきちんと作れば、それが1番のSDGs、サスティナブルなはずなんです。


今ね、環境に配慮した新しいエコ染料というものが開発されているんですね。

服を染めるときに排水が少ないから環境への負荷が少ない、と。


いいことずくめのように聞こえるんですけど、この服、簡単に色が禿げるんですよ。

クリーニング屋さんがいろいろテストをしているんですが、その結果がまあひどい。


色が褪せて一年や二年できれなくなったと捨てる服のどこに環境への配慮があるのか?

そこがおかしいと思うんですよね。



なんで話を、日中、王子と話していました。

見直すのは、環境へ配慮した製品作りではなく、今あるものをきちんと作ること、最後まで消費をすること。

何か間違っているよなあ、と思います。


作って売らなきゃアパレルは困るからね、そんな話が出てきてもおかしくないくらい、目を逸らすんですよね。


もうね、消費者から動かなきゃダメかもしれません。

結局消費する社会にしようとしてるだけなんだもの。

これでは良くならないよなあ。

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