トラブルよりも問題です。
5月も半ばに入ってくると、いろんな相談を受け始めます。
4月からの衣替えで、いろんなトラブルが起きるんでしょうね。
相談が増えるんですよ。
クリーニングって難しいんですよね。
値段も品質もピンキリ。
そして、きれいになっていなくてもわからない人もたくさんいるし、気付く人もいる。
二つ並べればわかりやすいんですけどね、1着だけ見て汚れているか、きれいになったか、判断できる人って案外少ないです。
で、ここからが今日の本題。
ここいくつかの相談を受けてます。
汚れが落ちてない、出した時についてなかったはずの汚れがついていた、などなど。
本来なら質問された事に答えるのがいいんですけどね。
他店でこうなってしまった、と言うご相談なので、対応の仕方や、どうしてこうなったか?などの説明をしてあげるんです。
でも、それよりも気になる事があるんですよ。
それは、そもそも全体的に汚れが落ちてないことに誰も気付いてないって事なんですよね。
シミが残ってたとか、なかったはずのシミがついてたとか、確かに重大な事なんです。
だけど、それよりも全体的に汚れてるんですよ。
で、まずその話をするんですけどね、皆さん、説明をしても反応が薄いんですよね。
んー?汚れてます?って感じで。
明らかに汚れてるんですよ?
でも、それがわからない。
その仕上がりに見慣れちゃったんでしょうね。
クリーニング屋さんでのトラブルなので、まずはそのクリーニング屋さんとやりとりをしてもらわないといけないから、うちではなにもできないんです。
うちで洗ってしまうと、他の店で洗ったから知らない、と言われちゃいますから。
なので、まずは利用されたクリーニング屋さんに話をしに行ってもらう必要があります。
でもね、その時思うんですよね。
これ、このままうちで洗ったら白くなるよなあって。
洗ったんだからきれいになる、のは間違いなんですよね。
洗えば汚れは落ちる。
でも、今回の全体的な汚れって落ちなかった汚れではなさそうなんですよね。
実はそこが大問題で。
クリーニング屋さんの業界ではよく話題に上がる、逆汚染、というもの。
落ちた汚れがまた服に戻る現象のことを言うんです。
逆汚染が起こる原因は幾つかあるんですけど、普通は逆汚染が起こらないように注意しながら洗います。
でも、起きていると言う事は…、そこのクリーニングに問題がある、と言う事なんですよね。
残念ながらご相談を受けたものがほぼ全てそんな感じだったので。
どうしたものかなあ、と悩んでいます。
一言、口をついて出そうな言葉があるんですが、飲み込んでその言葉は出さないようにしています。
まずはトラブルを無事解決する事が先決ですからね。
はっきりとトラブルに気づいてない人もたくさんいそうな気がしますね。
いやー、難しい問題だ。
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