後になってダメにしないために。
昨日のシロアリの話。
色々と考えさせられるなあと思ったんですね。
家自体はよく出来ていたんですね。
大工のおじさん曰く、作った大工さんの仕事はしっかりしているよ、と。
実際、家の中の作りも使われている素材も、作った当時から見てもかなりいいものを使っています。
そして、シロアリの対策としてもきちんと構造で対処出来るように作られていた。
しかし、ですよ。
そのしっかりしたものを、その後の誰かが、おかしくしてしまったんですよね。
家の人なのか、工事を受けた人なのか。
わからないけど、作った人の意図が分からず、やってはいけない事をしてしまったんです。
そのため、余計なシロアリを呼び込むことになってしまった。
こういう事って他でもあると思うんですよね。
最初は色々と考えられて作られていたのに、見た目変わらんでしょ?と手を抜いてしまうとか。
食べ物でもありますよね、味はさほど変わらないから、と少しずつ手を抜いていって10年後には全く別のものになってしまったとか。
僕らはクリーニング屋ので服やクリーニングでそういうのを見てきました。
安く売るためにパーツを減らしたり、安い生地を使ったり。
縫っちゃいけないものを一緒に縫い合わせたり、縫わなきゃいけないものを接着剤で貼り付けたり。
一緒に洗ってはいけないものを一緒に洗ったり、乾燥機を使わない方がいいものを乾燥機で乾かしたり。
コストを下げるために一度にたくさんで洗ったり。
どの業界、どの仕事にもきちんとしたやり方とかあったはずで、それが時間と共に最初の頃の意図がきちんと伝わらず、間違ったやり方になってしまうことはよくあると思うんですよね。
今、SDGsとかサスティナブルとか話題に上がりますが。
消費の激しい、耐久性の弱い製品を作ることに目を向けた方がいいんじゃない?と思うんですよ。
簡単にいうと使い捨ての商品が多くなり過ぎている。
また、自分たちで気づかないうちに、使い捨て、消費の生活にどっぷりとつかっている。
そこを見直す方がよほど効果的だと思うんですよね。
日本のものづくりってもっと良かったはずなんですけどね。
長い時間をかけて壊してきてしまったものを直す時期なんじゃないのかなあ、と思います。
きちんと作られたものにはいいものが本当に多いですよ。
初期の頃の意図を汲めるようになるには、今の僕らがもっと勉強しないといけませんが。
いいものを作っても、その意図が後世に伝わらないとダメになりますからね。
うちのシロアリ事件のように。
良いものを良いと、見直す時期に来ているんだと思います。
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