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情報のアップデートはしていますか?

クリーニングや洗濯の相談を受けていると、僕らが勉強になることがたくさんあります。

消費者の皆さんがどう考えているか?

どう思っているか?

これをリアルに知ることができるんですよね。


僕らからすると気にしたこともないような事も、消費者の皆さんに取ってはわからないことでとても大事だったり。

また、みんなが当たり前のように話している話の根拠はなんだろう?とか。


いままで意識しなかったことを改めて意識するきっかけになるんです。



相談を受けてて一つ気になることがありました。

それは、洗剤、特に界面活性剤の事をあまりよく思ってない人たちがたくさんいる、という事。



洗濯の相談を受けるときに、必ず界面活性剤の仕組みとかの説明をするんですが、半分くらいの人がなんとなく嫌そうな返事をするんですよね。


どうも、界面活性剤を使いたくないらしい。


だから、説明を受けてもそれを使うのに抵抗が出てしまうようです。


界面活性剤は洗剤の一部です。

界面活性剤が洗剤の全てではありません。

洗剤の中身は、界面活性剤、助剤、金属封鎖剤、その他の成分が合わさって作られています。


さて、本題はここから。



界面活性剤は環境に悪いもの、そう思っている人が沢山いるんですね。

そこで話を聞いてみたんです、どうしてそう思うんですか?と。

すると、昔そう習ったとか、本で読んだとか皆さんおっしゃいます。


たしかに昔、合成洗剤は環境に影響があると言われていました。

河川が泡立つとか、藻がたくさん生えてしまう富栄養化の問題が起きたり。

深刻な環境問題があったのは事実です。


これの原因は、界面活性剤というよりは洗剤の中の他の成分、例えばりんとかが影響を及ぼしていました。

界面活性剤も何か悪さしたのかな?と調べてみても、出てきたのは分解性が悪い、という話くらい。

どうやら、洗剤の他の成分が環境には悪さしていたようです。


この話、僕がクリーニング学校に通っていたときに本で読んでいるんです。

当時、クリーニング学校の行き帰りに勉強をしようと、新宿の本屋さんで洗濯や洗剤に関する本をたくさん買い込んで読んでいました。

その中に、洗剤の環境への問題が載っていたんです。


しかし、ですよ。

その頃の本にはこう書かれていたんですよね。


分解性の悪い界面活性剤から分解生のいい界面活性剤に変わってる、と。

また、富栄養化の問題だったりんも洗剤に使われなくなっている、と。


つまり、今から30年前に既に潜在は環境に配慮した仕様に変化していたんですよね。


ところがです。


洗濯やクリーニングの相談を受けていると、界面活性剤が悪いもの、と聞いた人たちがたくさん出てきます。

そこで何時ごろその話を聞いたのか?聞いてみると、20年前に聞いた、とおっしゃるんです。


僕が本を読んでからさらに10年経っても環境に悪いと言われている。

すでに対策を取られているのにも関わらず、です。


さらに調べてみるといまだに界面活性剤は悪いものだとネットにはたくさん書いてあります。


すでに30年前に変化しているにも関わらず、悪い情報はいつまで経っても同じ話をしている。



さらに気になったので、今度は下水道の処理施設について調べてみました。

洗濯の排水はその後どうなっているのか?

そのまま河川に流れているのか?


でも、昭和から平成、令和の現代に、垂れ流しのはずはないよな?と思うんです。

というか、30年前に環境に対してあれだけ問題だと騒いでおいて、下水道の浄化に力を入れてないわけはない、と。

気になって調べてみたんですよね。

すると、驚きの結果が載っていました。


なんと、今の下水の処理能力はとても高く、ほぼ界面活性剤がない状態の水にまで綺麗にして河川に流しているようなんですね。

さらにこうも書いてありました。


今の使用の仕方なら界面活性剤は除去できるので心配なく利用して構いません、と。


さて、界面活性剤が環境に悪い、というのは本当なのでしょうか?

いろいろ調べてみると、洗剤自体も対策を取られている、洗濯排水も除去されている。


環境を汚染している!界面活性剤は怖いものだ、という人たちの話の根拠が根底からぐらついているようにしか見えないのは僕だけでしょうか?


ぼくね、環境を守ろうとする気持ちは大事だと思うんですよ。

そして、安全なものを利用したいという気持ちも大事だと思うんですよね。


でもね、それに対する根拠が間違っていたら、対応や対策も全て解決には向かわないと思うんですよね。


洗剤も変わり、排水環境も変わっている。

それに合わせて対策をしていかないと環境を守ることはできないと思いません?


情報のアップデートは必要なんです。


僕らもアップデートをしているんです。

なぜなら、昔の服と今の服は違うから。

糸の太さも違うし、作りも違う。

接着剤を使うようになったし、糸は細くなってる。

名前は同じでも違う素性の繊維も出てきている。

昔のままの意識では洗えないんですよ。


だから、今の時代に合わせた知識にアップデートをします。



界面活性剤や洗剤の話も、環境への配慮も、アップデートが必要じゃないですかね?

今を正しく認識して、正しい対策を取りましょう。

もしかしたら、不安に思っていたことが実は解消されているかもしれませんよ。


今ね、週に一回洗濯とクリーニングの相談を受けていて、世の中の服のお手入れが狂っている事に僕らは驚いています。

なぜここまでおかしくなったのか?

一つずつ紐解いているところ。


そりゃ、汚れ落ちないわ。

そりゃ、服がヨレヨレになるわ。

そりゃ、服が傷むわ。


これらの原因になることがあったんですよ。

全ては遡ってそこに原因がある、と言うところまで近づいてきています。

どこかでその話を書きますね。


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