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服の強度は生地の厚さだけでは決まらないですよ。

土曜日に配達をしながらclubhouseを聴いていました。

そこでアパレルの方達が興味深いお話をしていたんですね。


海外から日本の生地の注文が入るらしいんですけどね。

どんな生地がいいか?と聞くと、長持ちをする生地が欲しい、と言われるんだそうです。


なんだか昨日の話に似た話。(笑)



聴いててそうだろうなあ、と思ったんですよね。

ヨーロッパの方はブランド品なんかは親から子へ、子から孫へと長く使われます。

そう言う文化なんでしょうね、だからこそ、長く使えるものを欲しているんだろうなあと思うんです。



どんな物が長く使えると話すんだろう?と聞き耳を立てていましたらね、あまり面白くない答えが返ってきて。

少しがっかり。


長く持つって、丈夫って事なら生地を厚くしろってことか?と。

でも、厚くすればいいって物でもないし、丈夫ではないけど薄くていい生地というものもある、厚けりゃいいと言うわけではない、みたいな話をしてるんですよね。


んー、全然分かってない。

長く持つと言うことが丈夫、丈夫と言うことは破れない、だから長持ち?

短絡的だなあ。


そう言う問題ではないんですよ、長持ちをするって言うのは。

薄くても長持ちするものはあるし、厚くてもダメなものってあります。

どうやらその意味が根本的に分かってない様子。


昨日も書きましたが、服が長持ちしないのには理由がありますよね。

縮む、伸びる、色が出る、洗えない。

これってね、服になった時に変化する服が長持ちしない服なんですよ。

逆に長持ちさせようとすると、なるべく変化をさせないように作るといいんです。


柔らかいもの、薄いものは確かにデリケートですけど、きちんと作られていると丁寧に扱えば長く持ちます。

お手入れの仕方ですね。

でも、どんなに丁寧にお手入れをしても元がきちんと作られていないと長持ちはしない。

お手入れの限界が出てきてしまいます。



どうもさいきんアパレルがおかしいんですよ。

知識はあるんです、素材の知識もある。

でも、その知識が現実に生きてない気がするんですよねえ。

これ、僕らクリーニング屋でもあって。

素材の勉強をして繊維の勉強をして、構造の勉強をして。

でも、教科書の上だけの知識のままにしておくと、現場で使えないんです。

教科書には基本的なことしか書いてないから。


プロは、その基本的なことを現場に落とし込んで知識を使って初めてプロとなるわけですね。


だから、アパレルさんに説明をすれば全部知っていることなんですよ。

でも、それが現場レベルに落とし込まれていない。

これではダメですよね。


勉強はしっかりとできているんだから、後はそれをもう一歩先に進められるか?が鍵かな、と思います。

メンテナンスも視野に入れてもらうと変わるのかなあ。

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