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今や昔の話。

毎週木曜日の夜に、クリーニング屋さんの友達とクラブハウスで洗濯やクリーニング、服のご相談を受けています。


色んな人がご相談に来るんですけどね、中にはアパレルの方もいらっしゃることがあります。

今回は、デザイナーの方がいらっしゃってお話をしてくれました。



その中で、ふとアパレルとクリーニング屋さんの関係の話になって。

両方とも服を扱う仕事で、関係性が強いように思えるんですが、実際はかなり隔たりのある関係だったんです。


今でこそ、クリーニング屋さんとアパレルが同じ勉強会を開いて情報交換をしたり、アパレル側の資格をクリーニング屋さんがとってそこのセミナーに参加したりと、お互いの業界を行き来していますが、昔は本当に隔たりがあったんです。


アパレルは自分たちの業界の説明をする時によく川を例えに出します。


川上から川下、と言う表現をよくするんです。

これってよく表現できていて、企画、デザインをする会社から糸を作る会社、生地にする会社、染める会社、縫製をする会社、全てがつながっていて、上から下に流れていくように繋がっている、だから川上から川下なんですね。



さて、クリーニングはどこに入ると思いますか?



川上は当然ないとして、メンテナンスだから川下でしょう?と思いますか?

答えは、川向こう。

川の流れにすら入れてもらえなかったんですよ。


昔の話ですよ?

もう一度言います、昔の話です。



この頃ってクリーニング屋さんがアパレルに問い合わせるとよく怒鳴られたんですよね。

意味わからわないでしょう?

こちらは別にクレームを言いたいわけじゃないんですよ。

ボタンの在庫はないか?とかそう言う問い合わせをしようと連絡をすると、いきなり怒鳴られる。


クリーニング屋が!!!!!!

なんだ、お前ら!!!!!!


ねえ、誇張していません。

本当の話。

これね、クリーニング屋さん全員が、あーあるある、とうなづくんです。

みんな一度は経験してるんですよ。


昔はクリーニング屋さんは悪いもので、クリーニング屋が変な扱いをしてるからおかしくなるんだろ、と言う意識が蔓延ってたんですね。


今はこう言うのは少なくなりました。

はい、少なくなりました、と書いてるのはまだあるから。

年配の方とか会社の考えでまだ残っていたりしますね。


でも、ほぼ普通に接してくれるようになっています。



クラブハウスでそんな話になり、若いデザイナーの方がこの話を聞いて絶句してしまって。

そんな事をしてたんですか、と黙ってしまったんですよ。

相当ショックだったんでしょうね。


僕らはもう過ぎた話なので、気にしていないんですが。

でも、若いデザイナーの方はこれからの服はメンテナンスも視野に入れないといけない、と考えていたようで、クリーニングが大事だと考えていた所で聞かされた話だったのでショックを受けたんだと思います。


ねえ、変わってきたんですよ。


SDGs、サスティナブル、エシカル、環境に配慮した持続可能な生活がこれから目標となっていきます。

その中で、洗える、また使える、と言うことはとても大事な事。

今はまだ新しい技術で生産することに目が向いている人が多いですが、メンテナンスをきちんとして長く使うということに気づいた人たちがこうして現れてきたんですね。


過去に話しは確かに大事なんですけど、あくまでもそれは教訓として。

その上で、これからどうしていくか?が大事なわけですね。

僕らも、昔アパレルに怒鳴られたからといまだに根に持っているわけでもなく。

これからこそ、クリーニングとアパレルが協力する時代に入っていく、と思っています。



なんかね、クラブハウスって昔のネットみたいなんですよ。

ネットが普及して、だんだんと似たような人たちと繋がるようになっちゃって。

面白くなかったんですよね。


昔のネットってテキストのやり取りだけ、たまに音声のやりとりができただけで、本当に肩書きとか関係なく素直に話ができたんです。

言葉の内容を素直に聞けた、そんな時代。


なんかそれに似たような空気を感じています。


プロフィールにすごい肩書きの人もいるんですけど、そんな人たちが街の小さなクリーニング屋と腹割って話してるのってすごいと思うんですよね。

ニューヨークのデザイナーさんと話をしてみたり。

主婦の方と話をしてみたり。

服の品質検査をしていると人と話をしてみたり。


ありきたりの言葉を使うなら、出会えない人たちと話ができる。


肩書きも先入観も取っ払って、思う事をお互い話せるってすごいと思います。

今回のように、ちょっとショックな話も出てきますけどね。

でも、それも今は他ではしない話なのである意味貴重なのかも。


本当にこれを糧にこれからをよくしていきたいですね。

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